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ヤマハ、デジタルアンプ搭載SACD対応DVDシアターシステム
-SACD非対応の下位モデルも用意


DVX-S200
9月下旬より順次発売

標準価格:オープンプライス

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 ヤマハ株式会社は、DVDシアターシステム「シネマステーション」の新モデルとして、DVDビデオ/SACDプレーヤー内蔵AVアンプと、5.1chスピーカーをセットにした「DVX-S200」と、SACDに対応しない下位モデル「DVX-S120」の2機種を発売する。価格はいずれもオープンプライス。発売日と店頭予想価格は以下の通り。なお、「DVX-S200」はセンターユニットのみの単体発売も予定している。

仕様 品番 店頭予想価格 発売日
SACD対応
DVDシアターシステム
DVX-S200 85,000円前後 10月下旬
DVD/SACD対応
デジタルAVアンプ
DVX-S200
センターユニット
65,000円前後
DVDシアターシステム DVX-S120 50,000円前後 9月下旬

 同シリーズは、接続や操作などの「簡易性」と、「高音質」、「スタイリッシュなデザイン」をコンセプトにしたシアターシステム。主にエントリーユーザーやライトユーザーをターゲットにしている。


■ DVX-S200

 シリーズの最上位モデル。センターユニット内蔵のAVアンプには、デジタルアンプを採用。最大出力100W×5chながら、厚さ80mmの薄型筐体を実現している。ドルビーデジタル、DTS、AAC、ドルビープロロジック IIなどのデコーダを搭載。さらに、同社の単品AVアンプに搭載されている、実測音場データを用いた12種類のDSPサラウンドモードを装備する。

 プレーヤー部はDVDビデオに加え、SACDのマルチチャンネル再生にも対応。DVDのプログレッシブ出力もサポートしており、D2端子を装備している。ほかにも、DVD±R/RW、ビデオCD、音楽CDに対応し、CD-R/RWに記録したMP3ファイルの再生も可能。ただし、VRモードで録画したDVD-RW、DVD-RAMの再生には対応していない。

デジタルアンプを搭載したことで、厚さ80mmの薄型を実現 SACDのマルチチャンネルにも対応する 本体の操作ボタンは上部に配置。ボリュームは指1本で回せる

 セットアップ時に必要な情報や、DVD視聴時の操作方法をわかりやすくまとめた解説書を同梱。各入出力端子やコードも色分けされており、初心者でも簡単にセットアップできるという。また、OSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)も日本語表示に対応しており、機能の選択や調整が気軽に行なえるという。

付属のリモコン 誰でも買ったその日にホームシアターが楽しめるようにと、接続ガイドや機能ガイドを同梱 OSDは日本語表示に対応している

 5.1chスピーカーセットは、共通のフロント/リアスピーカー4本と、センタースピーカー、サブウーファで構成される。フロント/リア/センターは、いずれも5cm径のウーファ×2基と、2.5cm径のツイータ×1基を搭載した2ウェイ3スピーカーの密閉型。ウーファユニットを2基搭載装備する「ツインドライブ方式」を採用することで、エネルギッシュなサウンドを再生するという。

 サブウーファは、独自のA-YST(アドバンスド・ヤマハ・アクティブサーボ・テクノロジー)を採用したアクティブ型。A-YSTは、「ヘルムホルツの共鳴箱」理論を採用したYST技術をもとにしており、最大音圧時における信号追従性を改善することで、重低音をスケール感豊かに再現するという。ユニットは20cm径で、内蔵アンプの出力は100W。

センタースピーカーとフロント/リアスピーカーに搭載するユニットはすべて同じ サブウーファはA-YSTを採用している

 なお、フロント/リアスピーカー用の専用スタンド「SPS-200」も同時発売される。価格は2台で12,000円。DVX-S200のスピーカーとマッチするデザインを採用しており、スタンド内部にスピーカーコードを通すこともできる。

別売の専用スタンド「SPS-200」をスピーカーに接続したところ スピーカーケーブルはスタンドの中を通し、底部から引き出せる


■ DVX-S120

DVX-S120

 S200の下位モデル。S200との主な違いは、SACDの再生に対応していないこと。また、デジタルアンプの最大出力がS200の100W×5chから、55W×5chに下がり、入出力端子数も削減されている。センターユニットのデザインはほぼ同じだが、奥行きが1mm、高さが5mm小さくなっている。

 スピーカーは、フロント/リア/センターが、いずれも5cm径のフルレンジユニットを2基搭載した密閉型。サブウーファはA-YSTを採用し、16cm径のユニットを採用。内蔵アンプの出力は50W。


メインユニットのデザインはDVX-S200と同じ フロント/リア/センタースピーカーは、5cm径のフルレンジユニットを2基搭載している サブウーファは16cm径のユニットを搭載

【センターユニットの主な仕様】
  DVX-S200 DVX-S120
チューナ部
FM受信周波数範囲 76~90MHz
AM受信周波数範囲 531~1,611kHz
アンプ部
最大出力(6Ω時) 100W×5ch 55W×5ch
音声入力端子 アナログ×4
光デジタル×1
アナログ×2
光デジタル×1
映像入力端子 コンポジット×3 コンポジット×2
音声出力端子 アナログ×2
光デジタル×1
サブウーファ×1
アナログ×1
光デジタル×1
サブウーファ×1
映像出力端子 D2×1
S映像×1
コンポジット×2
消費電力 140W 95W
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
360×361×80mm 360×360×75mm
重量 6.5kg 6kg

【スピーカーセットの主な仕様】
  DVR-S200 DVR-S120
フロント/サラウンドスピーカー
ユニット ツイータ:2.5cm径×1
ウーファ:5cm径×2
フルレンジ:5cm径×2
再生周波数帯域 100Hz~40kHz 100Hz~25kHz
インピーダンス
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
72×81×230mm 72×108×170mm
重量(1台) 1kg 0.9kg
センタースピーカー
ユニット ツイータ:2.5cm径×1
ウーファ:5cm径×2
フルレンジ:5cm径×2
再生周波数帯域 100Hz~40kHz 100Hz~25kHz
インピーダンス
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
300×81×72mm 300×105×72mm
重量(1台) 1.1kg
サブウーファ
ユニット 20cm径×1 16cm径×1
アンプ出力 100W 50W
入力インピーダンス 12kΩ
再生周波数帯域 30Hz~200Hz 30Hz~200Hz
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
232×388×415mm 200×390×365mm
重量(1台) 9.6kg 8.4kg


■ 一般化していく5.1chサラウンド

 発表会場では、同社のAV・IT事業本部 国内営業部 広報室長の鴨志田憲一郎氏が、新しいシネマステーションシリーズの魅力を解説した。

 「DVD関連製品の売上は、家電製品の中で最も元気が良い。地上デジタル放送の開始も近づいており、今までマニアだけのものだったホームシアターも一般化しつつある。また、プラズマテレビや液晶テレビなどが家庭に入ることにより、リビングの美観も向上している」と述べ、「簡単」、「いい音」、「スタイリッシュ」をコンセプトに掲げるシネマステーションシリーズが、現在の消費者のニーズに合致しているとアピール。

 マーケティング戦略としては、今までシアターシステム導入にためらっていた一般の消費者に向けて商品をアピールするため、映画誌や生活情報誌などに広告を出稿する。また、5.1chサラウンドの魅力をアピールするため、2003年5月24日にBS朝日で放送された「土曜日の原宿」の中で、日本初の5.1chサラウンドCMをオンエアしたことを発表した。

ソフトウェアとハードウェアに同じくらいの重点を置く、新しい客層が誕生しているという 5月24日に、日本初の5.1chサラウンドCMをオンエア。国内営業部広報室室長の鴨志田氏は、「“トリビアの泉”に、出て来るかもしれませんので、覚えておいてください」と、会場の笑いを誘った

今回の新製品を加えたシネマステーションのラインナップ一覧 詳細は未定だが、シネマステーションシリーズ購入者を対象に、ヤマハ発動機販売株式会社の電動スクーター「Passol」をプレゼントする企画もあるという


□ヤマハのホームページ
http://www.yamaha.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.yamaha.co.jp/news/2003/03073001.html
□関連記事
【2002年9月25日】ヤマハ、シネマステーションに新モデル3機種
-DVD一体型システムや、PCとUSB接続可能なモデルも
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020925/yamaha.htm

(2003年7月30日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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