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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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三洋電機株式会社は、プラズマテレビ「VIZON」(ヴィゾン)を一新し、地上デジタル/BSデジタル/110度CSデジタルチューナを搭載した新ラインナップを発表した。 42V型、37V型それぞれにラック一体型の「V2シリーズ」と電動スイーベルスタンド一体型の「HD3シリーズ」を用意。デジタルチューナ非搭載の42V、37V型も発売する。さらに、V2シリーズには、ピアノフィニッシュモデル「PDP-42V2EX」も500台限定で販売する。 また、地上/BS/110度CSデジタルチューナを搭載した30V型液晶テレビもラインナップ。価格と発売日は下表の通り。
■ 第3世代ALISパネル採用のプラズマ「VIZON」 2002年秋より、同社のプラズマテレビは、サブウーファを内蔵したラック一体型の「Vシリーズ」とスタンド一体型の「HDシリーズ」に分かれている。2003年モデルも変わらず、「V2シリーズ」、「HD3シリーズ」をラインナップ。さらに、デジタルチューナ非搭載の「H3シリーズ」も用意した。パネルや画像処理回路など、基本機能についてはシリーズ共通。
新シリーズの特徴は、プラズマテレビでは初となる「地上デジタルチューナ」を内蔵したこと。また、フルデジタル信号処理回路「VIZONエンジン」、「第3世代ALISパネル」、「クリア・カラーフィルター」も新たに採用した。 ●VIZONエンジン VIZONエンジンはパネル出力までをフルデジタルで処理する映像処理回路で、内部は「プログレッシブコンバーター」、「フォーマットコンバーター」、「10ビットダイナミックパネルドライバー」などで構成される。 プログレッシブコンバーターには「10bit DSP」、「第3世代IP変換」、「TWIN NR」などが搭載された。 第3世代IP変換は、垂直4ライン、水平方向19ドットの計76ドットをもとに4フィールド分の動き検出を行ない、プログレッシブ時の動画のジャギーを低減する技術。TWIN NRは、2Dと3Dの2種類を組み合わせることで、精細感を損なわずにノイズを低減するというノイズリダクション。 10ビットダイナミックパネルドライバーには、「3Dカラーマネージメント機能」と「ダイナミックピクチャー補正機能」を搭載。3DカラーマネージメントによりR/G/B/Cy(シアン)/Ma(マゼンタ)/Ye(イエロー)/肌色の7色について、色相と彩度を独立調整できる。従来と異なり、輝度方向の調整が可能。ダイナミックピクチャーは、画面の明るさ、輝度分布、白ピークから階調補正を行なう機能。
●第3世代ALISパネル 富士通日立プラズマディスプレイ株式会社(FHP)製の新パネルで、採用機種の発表は今回が初めて。第2世代との違いは、ピーク輝度の向上と動き適応型の擬似輪郭処理回路を搭載したこと。 パネル輝度は1,000cd/m2から1,100cd/m2に向上(42V型)。また、擬似輪郭処理回路により、「ALISパネル特有の擬似輪郭が完全に消えた」(三洋電機)という。 ●クリア・カラーフィルター フィルターガラスのうち、カラーフィルターを新開発。RGBの色純度が高くなり、色再現性が向上したという(NTSC規格比88.5%)。発表会の席上、同社から「CRTの色再現性をすでに超えている」との説明もあった。また、反射防止フィルムとの組み合わせで、外光反射率を従来比で40%改善した。
なお、全機種にゴーストリダクション、3次元Y/C分離回路を搭載。音質面では、1bitデジタルアンプ、BBE、独立スピーカーボックスを採用している。
ピアノブラック仕上げの「PDP-42V2EX」には、同じくブラック仕上げの専用スタンドを用意する。工程の一部はピアノ工場で行なうという。また、システムラックはV1シリーズの「本格木目調」から、抑えた色調の桧皮(ひわだ)色に変更。加えて、今回からラック下部にキャスタを装備している。 HD3シリーズ「PDP-42HD3」、「PDP-37HD3」のスタンドには電動スイーベル機構を搭載。左右30度まで電動で首振りが可能。リモコン上部の専用ボタンで操作でき、センターボタンを押せば、自動的に真正面に向く。センター停止機能は業界初としている。
■ 30V型液晶テレビも投入
解像度は1,280×768ドット。Super-IPS液晶を採用し、視野角は左右176度となっている。また、プラズマテレビのV2/HD3シリーズと同様に、フルデジタル処理回路のVIZONエンジンを搭載している。 入出力端子は、i.LINK×2系統、D4入力×2系統、S2映像×2系統、コンポジット入力×2系統、PC入力×1系統、アナログ音声入力×5系統、モニター出力×1系統、デジタル放送出力×1系統、光デジタル音声出力×1系統、ヘッドフォン×1系統。
スタンドを含む外形寸法は908×220×558mm(幅×奥行き×高さ)、重量は24kgとなっている。
■ 試験放送は無事クリア、単体チューナの発売も示唆
なお同氏は、単体の地上デジタルチューナについても「供給の必要性を感じている」と、前向きなコメントを行なった。
また、液晶テレビとプラズマテレビの差別化については、「コストとイメージのバランスでラインナップしており、両者の差別化はあまりしていない状態。42V型がプラズマなのは、液晶ではコストや安定供給に難があるため」と説明した。
□三洋電機のホームページ (2003年8月6日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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