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ソニー、地上デジタルチューナ搭載の新「プラズマベガ」
-メモリースティックへの録画機能やルームリンク機能を追加
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10月10日より順次発売
標準価格:60万~250万円
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ソニーは、メモリースティックへの録画機能を搭載した新「プラズマベガ」計9機種を発表した。すべて地上デジタル/BSデジタル/110度CSデジタルチューナを搭載する。
ラインナップはセパレート型(6機種)と一体型(3機種)に分かれ、セパレート型にはネットワークメディア機能搭載モデル(3機種)も用意する。価格・発売日は下記の通り。
型名 |
タイプ |
画面サイズ |
価格 |
発売日 |
KDE-P61HX2N |
セパレート型 (ネットワークメディア機能搭載) |
61V型 |
2,500,000円 |
11月20日 |
KDE-P50HX2N |
50V型 |
1,200,000円 |
KDE-P42HX2N |
42V型 |
950,000円 |
KDE-P61HX2 |
セパレート型 |
61V型 |
2,400,000円 |
10月20日 |
KDE-P50HX2 |
50V型 |
1,150,000円 |
KDE-P42HX2 |
42V型 |
900,000円 |
KDE-P42HV2 |
一体型 |
42V型 |
850,000円 |
10月10日 |
KDE-P37HV2 |
37V型 |
700,000円 |
KDE-P27HV2 |
32V型 |
600,000円 |
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KDE-P61HX2N(スタンドは別売) |
KDE-P50HX2 |
KDE-P61HX2N |
■ 1年振りにベガエンジンを強化
全モデルに新しくなった統合デジタル高画質システム「ベガエンジン」を搭載。ベガエンジンを構成するのは「CCP」、「DRC-MF V1」、「MID-XU」、「パネルドライバー」などで、今回、CCP(コンポジット・コンポーネント・プロセッサー)が「CCP2」になった。
CCP2は、信号入力部に3次元YC分離回路やLPFなどを統合し、映像の純度がより高まったという。また、ブロックノイズ対策を施したことで、システム後段での高画質化に貢献するとしている。
さらに、MID-XU(マルチ・イメージ・ドライバー・エックス・ユー)も「MID-XU2」に進化。動きベクトル検出精度の向上によりノイズ低減効果を改善し、「ノイズやボケの少ない鮮鋭度の高い映像を実現した」という。加えて、パネルドライバーも低輝度領域の分解能を高めるなど、高画質化したとしている。
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ベガエンジンの主要部分(CCP2、DRC-MF V1、MID-XU2) |
ベガエンジンの構成図 |
■ メモリースティックへの録画やVAIO Mediaとの連携が可能に
今回のベガでは、「メモリースティックスタジオ」、「i.LINKスタジオ」、「メディアリンクスタジオ」の3つの機能を搭載する。
●メモリースティックスタジオ
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メモリースティックスタジオの予約録画設定 |
メモリースティック内の静止画や動画を閲覧する機能に加え、新たにメモリースティックへの録画が可能になった。録画できるのは地上アナログ放送、または外部入力映像のみで、記録フォーマットはMPEG-4。最大384kbps、320×240ドットの記録に対応する。
録画した番組はクリエなどの携帯機器で再生できるという。今後、具体的な対応機種の情報が公開される見込み。
●i.LINKスタジオ
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別売のVRP-T3 |
i.LINK端子を使った提案で、従来からの使い方と機能的には変わらない。DVカメラに加え、別売のレコーディング120GB HDD「VRP-T3」などと接続が可能。
VRP-T3は10月10日に発売され、価格は7万円。2001年12月発売の「VRP-T1」と比べ、HDDが80GBから120GBになったほか、前面パネルがホワイトに変更された。さらに、電源ボタンが前面に配置された。地上/BS/110度CSデジタルのHD放送を約10.5時間、SD放送を約31.5時間記録できる。
●メディアリンクスタジオ
LAN接続したバイオ内の動画・静止画・音声ファイルをベガで再生する機能。「KDE-P61HX2N」、「KDE-P50HX2N」、「KDE-P42HX2N」にしか搭載されない。
機能的には「ルームリンク」を内蔵した状態とほぼ同じといえ、サーバーには「VAIO Media Server」をインストールしたバイオを使用する。最大20台のバイオを接続できる。具体的な対応機種は同社サイトで発表する予定。
ベガ側のリモコンから、ほとんどの機能を操作できるのが特徴。ただし、ベガ側でコンテンツを編集できない。また、ベガ側のメモリースティックの内容をバイオにコピーする機能を搭載している。
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メディアリンクスタジオのトップメニュー |
音楽再生メニュー。ATRAC3やMP3のデコードはバイオ側で行なう |
リモコンには、こうしたテレビ視聴以外の機能をまとめた「ベガゲート」ボタンを装備する。ベガゲートボタンを押すと、「テレビ放送をみる」、「ビデオをみる」、「音楽をきく」、「録画をする」といった目的別のメニュー画面が表示される。
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「ベガゲート」の説明と実際の画面 |
■ 業界最大クラスの61V型をラインナップ
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KDE-P61HX2Nの背面(スタンドは別売) |
KDE-P61HX2N/P61HX2は、パネル解像度1,365×768ドットの61V型パネルを採用。民生用では最大クラスとしている。KDE-P50HX2N/P50HX2は1,365×768ドットの50V型、KDE-P42HX2N/P42HX2は1,024×768ドットの42V型を搭載する。
デザインは前モデルからの「フローティングデザイン」を継承。スピーカーは取り外しが可能で、61V型には新開発のウーファとツイータを採用している。さらに、BBE回路を搭載し、「ダイナミック」と「ナチュラル」を選択できる。
別付けのメディアレシーバーユニットは、前シリーズから79mmと薄型化を図った。また、前面の表示が白く浮かび上がるなど、「ディスプレイとマッチする高級感あるデザイン」になったという。
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従来より薄くなったメディアレシーバユニット |
チューナ一体型の42V型「KDE-P42HV2」、37V型「KDE-P37HV2」、32V型「KDE-P32HV2」は、コンパクトさを追求したというラインナップ。パネル解像度は、42V型と37V型が1,024×1,024ドット、32V型が852×1,024ドット。
■ 年末は50%がフラットテレビに。シェア30%以上、1位を目指す
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新村勉HNC NCプレジデント |
発表会で挨拶した新村勉HNC(ホームネットワークカンパニー)NCプレジデントは、新シリーズの特徴を「HNCの担当はリビング。そこにソニーの強みのバイオやモバイルを加えた」と説明した。
また、フラットテレビは「リビングだけでなく、キッチン、トイレなど至るところに広がる可能性を持っている。ビジネスチャンスも無限に広がる」と語り、「ソニーのテレビが家庭を埋め尽くす」という抱負も述べた。今年末のテレビ需要については、「50%がフラットテレビ(プラズマテレビと液晶テレビ)」(同)になるという。
フラットテレビにおけるソニーの国内シェアは、20~25%で2位に付けている。新製品の投入で「年末には30%以上のシェアを目指し、No.1を狙う」(HNC商品企画部 浪越善一郎部長)とした。また、国内シェア2位という実績については「生産ではなく調達することで、逆にうまく立ち回れたのかも」との解説もあった。なお、米国と欧州ではシェア1位となっている。
【セパレート型の主な仕様】
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KDE-P61HX2N KDE-P61HX2 |
KDE-P50HX2N KDE-P50HX2 |
KDE-P42HX2N KDE-P42HX2 |
ディスプレイ |
画面サイズ |
61V型 |
50V型 |
42V型 |
パネル解像度 |
1,365×768ドット |
1,024×768ドット |
入力対応信号 |
1080i/720p/480p/480i |
消費電力 |
735W |
493W |
410W |
重量 |
71kg |
53kg |
39kg |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ) |
179.7×11×93.7cm |
157.3×10.8×85.6cm |
135.2×10.2×72.0cm |
メディアレシーバー |
チューナ |
地上/BS/110度CSデジタルチューナ
地上アナログダブルチューナ |
メモリースティックスロット |
スタンダード/Duoサイズ×1 |
音声最大出力 |
15W×2 |
入出力端子 |
コンポジット入力端子×4
ビデオ入力×4(S映像×4)
コンポーネント入力×1(D4×1)
AVマルチ入力×1
デジタル放送/ビデオ出力×1(S映像×1)
i.LINK×3
センター入力×1
光デジタル音声出力×1
音声出力×1
サブウーファ出力×1系統
ヘッドフォン×1
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消費電力 |
56W(P61/50/42HX2N)
51W(P61/50/42HX2) |
外形寸法
(幅×奥行き×高さ) |
43×34.3×7.9cm |
重量 |
6kg |
【一体型の主な仕様】
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KDE-P42HV2 |
KDE-P37HV2 |
KDE-P32HV2 |
画面サイズ |
42V型 |
37V型 |
32V型 |
パネル解像度 |
1,024×1,024ドット |
852×1,024ドット |
入力対応信号 |
1080i/720p/480p/480i |
チューナ |
地上/BS/110度CSデジタルチューナ
地上アナログダブルチューナ |
メモリースティックスロット |
スタンダード/Duoサイズ×1 |
音声最大出力 |
15W×2 |
入出力端子 |
ビデオ入力×3(S映像×3)
コンポーネント入力×2(D4×1)
AVマルチ入力×1
デジタル放送/ビデオ出力×1(S映像×1)
i.LINK×3
センター入力×1
光デジタル音声出力×1
音声出力×1
サブウーファ出力×1系統
ヘッドフォン×1
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消費電力 |
387W |
344W |
277W |
外形寸法
(幅×奥行き×高さ) |
122.9×11×67.8cm |
113.5×11×61.7cm |
101.2×11×54.4cm |
重量 |
39kg |
35kg |
29kg |
□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200308/03-0828/
□関連記事
【2002年9月9日】ソニー、バイオの録画映像をTVで視聴できる「ルームリンク」
-バイオ内のMPEG-2、ATRAC3などを再生
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020909/sony1.htm
【2002年8月1日】ソニー、プラズマテレビをはじめベガシリーズ9機種を発表
-「ベガエンジン」を新採用、初の30型液晶ベガも
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020821/sony.htm
(2003年8月28日)
[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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