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東芝、マルチドライブ搭載ハイブリッドレコーダ「RD-XS41」
-「RDエンジン」で画質向上・機能一新。DVD-Rは4倍速に


10月1日発売

標準価格:オープンプライス

連絡先:東芝DVDインフォメーションセンタ
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    Tel.0570-00-3755(携帯/PHS)


デジタルAV事業部 DAV商品企画部 参事 片岡 秀夫氏
 株式会社東芝は、機能や操作性を大幅に向上させたDVDマルチドライブ搭載ハイブリッドレコーダ「RD-XS41」を10月1日に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は15万円前後の見込み。

 RD-XS41では、RD-XS31など従来モデルから、ハードウェア、ソフトウェアともに一新され、同社が「RDエンジン」と呼ぶ新アーキテクチャが採用された。同社のデジタルAV事業部 DAV商品企画部 参事 片岡 秀夫氏は、「これまでのRDシリーズとはアーキテクチャレベルで変わった。追加機能は、数え方にもよるが100件以上に及ぶ」と話す。

 さらに、MPEGエンコーダも見直されたほか、プリフィルタも強化。録画前段階の画質から改善し、ビットレート配分アルゴリズムも改良したことで、画質を追求したとしている。

 「RDエンジン」では、エンコーダ、デコーダに加え、CPU、グラフィックプロセッサも一新。従来のアーキテクチャより高速化されており、「通常操作のレスポンスを向上した」(同社)という。また、最大の特徴は「マルチ操作」が強化されたことで、予約録画中の新規予約の追加・修正、チャプタ分割、プレイリスト編集、タイトル名、サムネイルを変更しての高速ダビングが可能になった。

 筐体デザインは9月に発売した「RD-XS31」と似ているが、奥行きが32mm短くなり外形寸法は430×325×78mmとなったほか、重量も500g軽い5kgとなっている。フロントパネルも、ミラー処理が施された。

 本体には160GB HDDと自社開発のDVD-R/RW/RAMドライブを内蔵。カートリッジ付きDVD-RAMにも対応している。RD-XS31搭載ドライブより書き込み速度が高速化され、DVD-R 4倍速、DVD-RW 2倍速、DVD-RAM 2倍速となっている。DVD-Rで最大24倍速ダビングが可能。

 なお、従来どおりDVD-RWにはVRモードで書き込むことができず、DVDビデオにのみ対応する。

 映像DACは10bit/54MHz、音声DACは24bit/192kHz。フラグ検出と動き検出を組み合わせた独自アルゴリズムに基づいた「アダプティブ・リアル・シアター・モード・プログレッシブ回路」により、プログレッシブ出力にも対応し、「フィルムソースのDVDビデオ、録画したビデオ映像も滑らかな映像を再現する」としている。

 加えて、ノイズリダクションとして「3D-DNR」、「モスキート NR」、「ブロック NR」の3種類を装備するが、GRTは搭載していない。

 再生機能でも、新たに音声付き1.5倍速再生機能を追加。DVD-R/RAM/RWに録画した番組、DVDビデオに適用できる。

 本体前面には、RDシリーズ初となる、DV(i.LINK)入力端子を装備。RD-XS41側でDV機器が操作可能で、録画や一時停止に連動する。

 さらにシーンの切れ目や、日付の境界で自動的にチャプタ分割を行なうことも可能。DVからMPEG-2への変換は、アナログ変換を経由せず、デジタルtoデジタルで行なわれる。

 録画モード従来と同じく、SPモード、LPモード、Justモードのほか、1.4Mbps、2~9.2Mbpsまで38段階の設定が可能なマニュアルモードが選択でき、リニアPCM音声記録もサポート。リニアPCMを利用した際の映像ビットレートの上限は8Mbpsとなる。

 また、従来はDVDへ直接録画はできず、HDDからの書き出しのみ可能だったが、今回からDVD-R/RW/RAMへの直接録画できるようになった。さらに、DVD-RAMではの追っかけ再生にも対応。また、DVD-R/RWではファイナライズ解除もできる。

 RD-XS41最大の特徴は、ビデオモードとVRモード双方向に無劣化ダビング可能になったこと。従来VRモードのみだったHDDへの高速無劣化書き戻しが、ビデオモードにも対応。これにより、DVD-R/RW/RAMどの録画メディアからもHDDへの無劣化で書き戻すことができる。

 具体的には、一度DVD-Rにビデオモードで書き出した番組を、HDDに戻して再編集、DVD-R/RW/RAMに入れなおすということが、無劣化で行なえるようになった。また、高速ダビング時はディスクイメージがHDDにバッファされるわけではなく、番組としてコピーすることになるので、複数枚コピーするというよりは、再編集用途の機能となっている。

 なお、ビデオモードの無劣化書き戻しはRD-XS41で録画した際に情報ファイルを書き込むことで、実現しているため、RD-XS41以降で録画したディスクでのみ可能。RD-XS41以外でビデオモード録画したディスクについては、従来どおりラインUダビングとなる。

 DVDビデオのメニュー作成機能も強化され、録画した映像の好きなシーンをメニュー背景として登録できる「メニュー背景登録機能」を搭載した。さらに、文字を読みやすくする「背景台座」なども追加されるなど、より見やすいメニューが作成できる。

 編集機能として最大の強化点は、チャプタ分割時に境界部分を左右キーでフレーム単位または、GOP単位で移動できる「フレームシフト/GOPシフト」機能が追加されたこと。より簡単に詳細な編集ポイントが決定できるようになった。

 プレイリスト作成機能もドラマやアニメなど帯番組をプレイリストに集める「同一月金予約プレイリスト化」、「同一毎週予約プレイリスト化」機能が追加された。

 再生時には、録画した番組の長さの1/20(1時間番組で3分単位で)スキップできる「1/20分割ジャンプ」機能も装備。番組の概要を短時間で見られるようになった。また、再生画面の多段階の可変ズーム(拡大/縮小)機能を備えており、DVDビデオ、録画した映像に加え、テレビチューナのスルー映像にも適用できる。

 RDシリーズの特徴の1つであるEthernetを使った「ネット de ナビ」機能も大幅に強化された。最大の強化点は「番組情報取得」機能で、パソコンを経由せず、RD-XS41が予約録画中に直接iEPGサイトから直接番組情報を取得できるようになった。これにより、パソコンがなくても、インターネットにRD-XS41を接続していれば、タイトル入力を手動で行なう必要がなくなった。また、Gコード予約と同時に番組情報を取得する「Gコード一発変換」機能も備える。

 パソコンからEthernet経由でRD-XS41を操作する際にも、新たにホイール付きマウスに対応した。マウスに早送り、コマ送り、一時停止などの機能を自由に割り当て可能で、ホイールをジョグのように使用することができる。

 そのほかにも、メール予約時に予約名が登録可能になったほか、メールを1通送信するだけで、現在設定されている「予約の一覧情報」や、「HDDの残量」を確認することもできる。

背面
 チューナは、BSアナログとCATV対応地上アナログを搭載。入力端子はS映像3系統、コンポジット3系統、アナログ音声3系統、DV1系統を装備。出力端子はD2映像1系統、コンポーネント1系統、S映像2系統、コンポジット2系統、アナログ音声2系統、光デジタル出力1系統を備える。Ethernetは10BASE-T/100BASE-TXに対応。消費電力は41W(BSアンテナ供給時46W)。

【RD-XS41のGUI画面】

 なお、発表会では欧米ですでに発売している、マルチドライブ搭載単体DVDレコーダ「D-R1」を10月に日本に投入すること明らかにした。「東芝がやれば、単体レコーダもこうなるということ示す」(同社)という。

□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2003_09/pr_j2401.htm
□製品情報
http://www.rd-style.com/
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20021106/zooma82.htm

(2003年9月24日)

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]


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