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AVフェスタ2003 【会場レポート 3】
KOSSのNCヘッドフォンや1ビットアクティブスピーカーなど


会期:10月23日~26日

会場:パシフィコ横浜

入場料:1,000円(当日)/800円(前売)



■ KOSSのノイズキャンセリングヘッドフォンなど

 独Sennheiserの輸入代理店ゼネラル通商のブースでは、ダイナミック・オープン型ヘッドフォンの最上位モデル「HD650」を展示している。11月下旬に販売開始の予定で、価格は75,000円。

Sennheiser HD650

 頭部のフィット感を向上させる2ポイントヘッドクッションを採用。周波数特性は10Hz~39.5kHz、感度は103dB、歪み率は0.05%以下。インピーダンスは300Ω。許容入力は500mW。ケーブルは3mのOFCで、プラグは標準サイズ。ステレオミニへの変換アダプタが付属する。重量は260g。


 併催の2003楽器フェアの、ティアックのブースには、KOSSのヘッドフォン5モデルが参考展示されている。ともに年明けの発売を予定している。

 「QZ2000」は、'84年より発売されている「PortaPro」をベースに、アクティブ型のノイズキャンセル機構を組み込んだヘッドフォン。価格は36,000円前後となる見込み。

QZ2000 ノイズキャンセル用のユニットを装備している

QZ99

 「QZ99」は、パッシブノイズリダクションを搭載したヘッドフォン。カールコードを採用する。価格は12,000円前後となる見込み。

 「PRO4AAT」は、チタンコーティングのハイポリマーダイアフラムを採用したヘッドフォン。無酸素銅コイル採用の大口径ユニットを採用する。コードはカールコード。価格は18,000円前後の見込み。

 「PRO3AA」も、PRO4AATと同様にチタンコーティングのハイポリマーダイアフラムを採用。価格は13,800円前後の見込み。

 「UR29」は、等方性マグネットと35ミクロンの薄膜ダイヤフラムを採用したヘッドフォン。折りたたみ収納機構を備えている。価格は5,480円前後の見込み。


PRO4AAT PRO3AA UR29

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Shureの耳栓型ヘッドフォンを展示

 また、同じく楽器フェアのヒビノのブースでは、Shureの耳栓型ヘッドフォン「E1C」、「E2C」、「E5C」を展示している。係員に申し込めば試聴も可能となっている。


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■ 1ビットオーディオコンソーシアム

 1ビットオーディオコンソーシアムのブースでは、同コンソーシアムの代表であり、早稲田大学の教授でもある山﨑芳男氏の研究室が製作した1ビット関連機器が参考出展されている。

 新たに発表されたのは、シャープの1ビットデジタルアンプを改造し、OPi.LINKによる1ビット信号のマルチチャンネル伝送に対応したシステム。ヤマハの2ウェイアクティブスピーカーのアンプ部に1ビットアンプを採用したモデルなど。

 ほかにも、60GHz帯を使った1ビット信号の無線伝送システムや、ブロードバンドを使った1ビット信号の配信コンセプトなどが紹介されている。

OPi.LINKによる1ビット信号のマルチチャンネル伝送に対応したシャープの1ビットアンプ ヤマハの1ビットアクティブスピーカー 60GHz帯の無線で1ビット信号を伝送するシステム


■ その他

 会場には、地上デジタル放送のパビリオンが設けられ、東京タワーから受信したハイビジョンの試験放送を表示している。また、地上デジタルラジオのパビリオンでは、大きな看板を立てて10月10日に試験放送が開始されたことをアピール。ソニー・コミュニケーション・ネットワークのポータブル地上デジタルラジオ受信機の試作機も数台用意しており、実際に放送を聴くことができる。

試験放送が開始されたことをアピール 実際に地上デジタルラジオを聴くことができる

SIKKIM

 ソリッドアコースティックスのブースでは、正12面体のそれぞれの面にフルレンジユニットを備えたスピーカー「SIKKIM(シッキム/SA-565s)」や、専用のデジタルアンプなどを出品している。

 SIKKIMは12個のフルレンジユニットを搭載した360度無指向性のスピーカーで、卓上スタンドと専用のイコライザーが付属する。6月に販売開始されており、価格は315,000円。

 専用のデジタルアンプ「A-li」も展示されている。11月15日に発売し、価格は158,000円。出力は160W/4Ω。スピーカーターミナルはWBT製。

 また、SIKKIMのスピーカー部、専用プリメインアンプをセットにした「#1019」も参考展示しており、12月に発売予定という。プリ段に真空管、パワー段にデジタルアンプを配し、SIKKIMで外付けとなっていたイコライザをアンプに内蔵している。価格は未定だが、50万円以下での発売を目指しているという。

SIKKIMと、専用イコライザ(上)、A-li(下) #1019

1ビットアクティブサブウーファ

 シャープのブースでは、1ビットデジタルアンプを採用したサブウーファを展示している。1ビットデジタルアンプ採用オーディオシステム「SD-HX500」などでは、別途用意するアクティブサブウーファのみ1ビットデジタルアンプで無い場合が多く、1ビットシステムで揃えたいという声が多く、試作したという。

 具体的な製品化の予定などは未定だが、同社では「スピーカー別売の1ビットシステムを発売する以上、ユーザーの声に応えていきたい」という。


マランツのユニバーサルプレーヤー「DV6400」

 ほかにも、マランツのブースでは、DVDオーディオとSACDに対応したユニバーサルプレーヤー「DV6400」が参考出品されている。12月の発売を予定しており、価格は未定だが、5~6万円程度になる見込み。

 コバックスのブースでは、ドイツ「ASCENDO」(アセンド)の高級スピーカーや、大阪・ザンデンオーディオシステムの管球アンプなどを紹介している。


ザンデンオーディオシステムのモノラルパワーアンプ「Model 9000」 長谷弘工業のブースでは、備前焼のインシュレータが展示中。1,200度の窯で2日間焼いたという。焼物のように桐箱に入れて販売され、価格は6個で18,000円 シージーネットワークでは、長岡鉄男氏の「スーパースワン」を基に、FRP樹脂などを使って製作した「STEALT-X1」や、ソファーの肘掛部にバックロードホーンスピーカーを埋め込んだ「SPE-01」など、ユニークなスピーカーを展示している

イーディのブースでは、3ウェイトールボーイスピーカー「AEDIO Silver Diamond」を、MSB Technologyのモノラルパワーアンプ「Mono200Amp」でドライブするデモを行なっている。「AEDIO Silver Diamond」のツイータはアルミのくりぬき。「Mono200Amp」は、巨大なヒートシンクを思わせる筐体が特徴的

トザワ研究所のブースでは、紙を使った「戸澤式吸音レゾネーター」の解説・展示を行なっているほか、通常の吸音材との聞き比べも実施している

臼井鋳鉄工業のブースでは、エンクロージャに「ダクタイル鋳鉄」を採用したスピーカーシリーズ「CASTRON」(キャストロン)が試聴できる。写真中央はバーチカルツインの新モデル「Mk2」。価格はカラーリングによって異なり、1本25~28万円。また、旭川の家具職人が手掛けたという重量級AVラックも展示されている ブリッジ・オーディオ・ラボでは、プリアンプ「BC-1」(220万円)、パワーアンプ「BP-1」(240万円)を展示。なお、どちらも価格にはセットアップ料とコンサルタント料が含まれている

□A&Vフェスタ 2003のホームページ
http://www.jas-audio.or.jp/festa2003/
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20031023/avf01.htm

(2003年10月23日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp/usuda@impress.co.jp]


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