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D&M、中間期は純損失2億4,000万円の赤字


11月19日発表


 株式会社ディーアンドエムホールディングス(D&M HD)は19日、2004年中間期の連結決算を発表した。売上高は399億円となり、営業損失9,200万円、純損失2億4,700万円の赤字となった。11月7日発表の業績予想から変化はなく、通期の見通しも売上高916億円、経常利益29億1,000万円、純利益16億円と変わりはない。

 プレミアムオーディオ市場が冷え込む中、デノン、マランツのプレミアムAV製品も売上が落ち込んだ。ただし、統合の効果で営業利益は前年同期より1億2,500万円増加した。コアAVの売上高は349億円、営業利益は14億円。

 なお、中間期に設立したDNNA(Digital Networks North America)については、買収・立ち上げの一時費用もあり営業損失が生じている。

 また、5月に買収を完了したMcIntoshに関しては「ほかの自社ブランドとの開発プラットフォームの共通化や共通部品購入などを通じ、シナジー効果を出すべく活動を推進する」としている。

 今後は、デノン、マランツの業務機器ビジネスを強化するため、D&Mプロフェッショナル組織を立ち上げるほか、中国中山市の小欖鎮に生産工場を設立、2004年秋の稼動を目指す。

 また11月1日には、デノン白河ワークスとマランツそれぞれの購買・生産部門を分社化し、SCMの主軸となる株式会社ディーアンドエムマニュファクチュアリングを設立した。EMS事業の取り込みなど、事業基盤の確立を図るという。そのほか、厚生年金基金の解散を決定し、確定拠出型年金制度への移行を検討している。

 D&M HDは、蘭ロイヤル フィリップス エレクトロニクスと米リップルウッド・ホールディングスL.L.C.が共同出資で設立した共同持株会社。2002年5月の設立当初、株式会社デノンと日本マランツ株式会社を経営統合し、東証2部に上場。2003年5月には米McIntoshと米Sonicblueを買収した。資本金は32億4,550万4000円(3月25日現在)。社長兼CEOはマランツの株本辰夫氏。

□D&M HDのホームページ
(11月20日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.dm-holdings.co.jp/
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(2003年11月20日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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