D&M、Rio/Replay TV買収のDNNAについての戦略説明会を開催 －20/40GB HDD搭載プレーヤー「Rio Karma」を近日投入

9月16日開催

　株式会社ディーアンドエムホールディングス(D&M)は16日、同社の米国子会社に開設したデジタル開発部門「Digital Networks North America(DNNA)」に関する説明会を開催した。

　DNNAは、米SONICblueのRio事業およびReplayTV事業や、Escientの買収などにより設立されたホームエンターテインメント向けの事業部門。

メール・ギルモア D&Mホールディングス会長

　発表会では、D&Mの会長兼代表執行役のメール・ギルモア氏が挨拶し、D&Mが所有するデノン、マランツ、McIntoshの3社のプレミアムAVブランドに対し、DNNAをデジタルホームネットワーキングブランドと位置づけた。また、DNNAを「プレミアムAVホームエンターテイメント市場のリーダーになる」とし、デジタル/ワイヤレス技術などを統合し、強みを生かした製品展開を行なうと述べた。

　そのために、ホームネットワークソフト開発会社「Mediabolic」に出資したほか、SONICblueからReplay TV/Rioの資産を買収、Escientの買収などにより、ソフトウェアなどの中核技術の開発力を高めたと説明した。

Rio Nitrusを手に持ったマイケル・シードマン DNNA会長

　続いて、D&M取締役でDNNA会長のマイケル・シードマン氏がDNNAの戦略について解説した。Rio、Replay TV、Escientなど各ブランドごとに事業を展開するハードウェアメーカーとしての側面のほか、マランツ、デノンなどD&Mの他ブランドに、ミドルウェアやネットワークソフトウェアを提供するデジタル開発社としての側面もあるという。

　Rio事業部については、昨年SONICblueの経営不振などで、落ち込んだシェアの回復を図り、第3四半期にフラッシュメモリ搭載プレーヤーで、米国シェア1位を、HDDオーディオプレーヤーについては、第4四半期にシェア2～3位を目指すという。

DNNAの開発技術をグループ各社に供給	DNNAではミドルウェア以上の上位レイヤの開発を担当	第3四半期には米国シェア1位を目指す

20/40GB HDD搭載の「Rio Karma」も近日発売

　具体的な製品開発については、シンプルで直感に訴えるデザインと、強力な機能を組合わせた製品作りを行ない、DRMの業界標準をサポートするとした。また、先週発表したシリコンオーディオプレーヤー「Rio Chiba」や1.5GB HDDプレーヤー「Rio Nitrus」に加え、20/40GB HDD搭載の「Rio Karma」も近日発売することを明らかにした。

　また、パーソナルビデオレコーダの「Replay TV」や、ネットワークAVサーバーの「Escient」についても解説された。なお、Rio以外の事業分野の日本での展開については、検討中としている。

□D&M HDのホームページ
http://www.dm-holdings.co.jp/
□Rio Japanのホームページ
http://www.rioaudio.jp/
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(2003年9月16日)

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