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2004 International CESレポート 【Onkyo/JVC/Sharp編】
オンキヨー、i.LINKやHDMIを装備した高級AVアンプなど


会場 Las Vegas Convention Center
Las Vegas Hilton Hotel
Alexis Park Hotel

開催期間 1月8~11日(現地時間)

■ 入出力端子を変更できるオンキヨーのAVアンプ

 Onkyo USAはInternational CES 2004において、入出力端子を着脱可能なカード式にした7ch AVアンプ「TX-NR1000」を発表した。3,999ドルで4月に発売する。日本での展開は未定。

 TX-NR1000は、150W×7ch(8Ω)の7.1ch AVアンプ。ドルビーデジタルEX、DTS-ESなどに対応し、ドルビープロロジック IIxデコーダも内蔵する。さらに、THX Ultra認証を得ている。

 音声DACは192kHz/24bitで、独自技術のWRATやVLSCを採用している。また、3ゾーンのゾーン出力機能も備え、計28個のスピーカーターミナルを設ける。

 最大の特徴は、背面の入出力をカード式にしたこと。拡張カードは縦に装着する。購入時の構成は、コンポーネント、S映像、コンポジット、同軸デジタル、光デジタルなどで、各入出力はカードに装着された状態で出荷される。さらに、HDMI入力×1、HDMI出力×2、i.LINK×2を搭載するなど、充実したデジタルインターフェイスを備えている。また、Net-Tune用のEthernet×1も搭載している。

 交換用カードは「iBiquity HD Radio Card」が7月半ば、「Enhanced HDMI Card」が7月下旬、「Net-Tne A/V」が10月となっている。そのほか、入力映像をHDMIまたはコンポーネントに変換するビデオコンバージョン機能を搭載する。

TX-NR1000 背面 HDMI入力×1、HDMI出力×2を搭載
天面 フロントドア内

 さらに、HDCP対応ユニバーサルプレーヤー「DV-SP1000」も同時に発表した。価格は1,999ドル。米国では4月に市場導入し、日本での発売は未定となっている。

 216MHz/14bitのビデオDACを搭載するプログレッシブDVDプレーヤーで、DVDオーディオ、SACDの再生にも対応。音声DACは192kHz/24bitで、背面にHDMI、同軸デジタル、コンポーネント、アナログ音声を搭載する。

 また、NR1000と連携できるi.LINK端子を装備。なお、他機種とのi.LINK接続については動作検証がすみ次第告知するという。

DV-SP1000 背面は未完成だった

□Onkyo USAのホームページ
http://www.onkyousa.com/


■ ビクター、1.5GbpsのHD映像向け光伝送システムを製品化

プラズマテレビに付属する「Luciole」。受信機(左)と送信機(右)
 JVC Industrial Americaは、MGM Grand Hotelでプレスカンファレンスを開催、HD映像向け光無線伝送システムの製品化を発表した。10月発売の42V型および50V型プラズマテレビに付属する。

 同システムはHD映像の非圧縮送信を目的に開発したもので、伝送レートは1.5Gbps。主にフラットテレビとの組み合わせを想定している。愛称は「Luciole(ルシオール)」。

 特徴は、非圧縮のHD映像を光1.5Gbpsで無線で伝送すること。また、コピーコントロール技術としてDCTPを採用し、現状ではハリウッドが唯一製品化を認めたHD向けの無線伝送だという。

 会場にはCEATEC 2003と同タイプの実働モデルによるデモンストレーションを行なったほか、送信機と受信機について、製品化を想定したモックアップを展示した。モックアップはデモ機以上に小型化され、特にフラットテレビの側面や下端に取り付ける受信機の薄型化に気を配ったという。

 Lucioleが付属するのは、10月発売の50V型「PD50X795」と42V型「AD50X795」。解像度はともに1,280×720ドットで、「D.I.S.T. 770p」(日本でいうDET)を搭載している。なお、光無線伝送システムが付属しない代わりに、ATSCチューナを搭載したモデルも7月に発売する。価格はLucioleモデル、ATSCモデルとも共通で、50V型が8,799ドル、42V型が5,999ドル。

 また、Luciole単体での販売も予定されており、年内の発売を目指しているという。

Luciol Luciolが付属する「PD50X795」。

□JVC Industrial Americaのホームページ
http://www.jvc.com/
□関連記事
【2002年9月24日】ビクター、家庭向け初の光無線ハイビジョン伝送システム
-転送レート1.25Gbps、HD映像の非圧縮伝送が可能
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020924/victor.htm
【CEATEC 2003 会場レポート 4】表示機器編
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20031008/ceat06.htm


■ カード録画機能付き液晶テレビや新Viewcam Zを展示したシャープ

 CESブース内でSharp Electronics Corporationは、DVカメラ「Viewcam Z」の新製品として「VL-Z800U」を発表した。今春にも米国で発売される予定。

 2003年2月に発売された「VL-Z7」の後継機にあたるDVカメラ。カメラ部とデッキ部それぞれが回転する「ラク撮りグリップ」や、CGシリコン液晶モニターなどの特徴は継承している。

 新たに16:9のワイドスクリーンモードを搭載したほか、デジタルガンマコレクションが強化されたという。CCDは133万画素。日本でも近日に発表される見込み。

正面 背面 グリップを回転させたところ

 また、日本未発表の新製品として、単体でメモリーカードに録画できる液晶テレビ「LC-20PX1U」と「LC-15PX1U」を展示した。米国では1月に発売する。

 解像度640×480ドットの20V型、または15V型の液晶テレビ。特徴は、本体側面にダブルPCカードスロットを備えることで、カードスロット経由で読み込んだMP3やWMAを本体のみで再生できる。さらに、メモリーカードへのテレビ録画も可能。記録形式はASF。

 カードスロットの1つに付属のワイヤレスLANカードを挿入し、PC内の音楽ファイルを再生する機能もある。日本での発売は未定。

LC-20PX1U LC-15PX1U 側面にダブルPCカードスロットを装備

□関連記事
【2003年10月8日】シャープ、カメラ部とデッキ部が回転する「Viewcam Z」2機種
-CGシリコン技術採用システム液晶モニターを搭載
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030108/sharp.htm


□2004 International CESのホームページ
http://www.cesweb.org/
□関連記事
【2004 International CES レポートリンク集】 http://av.watch.impress.co.jp/docs/link/ces2004.htm

(2004年1月11日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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