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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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今回は、筆者が気になったポータブルプレーヤー編をお送りする。現在日本では、ポータブルミュージックプレーヤーは、メモリベースからHDDベースへの移行が進行している。一方ポータブルAVプレーヤーは、専用機でがんばっているのはSONYだけで、他は別機能と合わせ技で勝負というところだ。 しかし今年はMicrosoftが「Windows Media Center」を発表したことにより、ポータブルAVプレーヤーは夏以降、急激に立ち上がりそうな気配だ。
■ iRiver
MP3プレーヤーのブランドとして日本でもアツいファンを持つiRiverは、今年4月から5月にかけて、大量の新製品を市場に投入予定だ。 フラッシュメモリタイプのMP3プレーヤーの新モデルは5つ。「iFP-1100」は、ウエラブルタイプのMP3プレーヤー。本体はストラップからぶら下がるような形となる。このようなスタイルは、米国でも人気が高い。 スモークボディの内側には有機ELディスプレイが内蔵され、文字が青く浮き上がるという。本体部をストラップから抜くとUSB端子があり、PCに直接させる。 またストラップ部からイヤフォンケーブルが伸びており、煩雑なケーブリングから解放される。ストラップ部にはイヤフォンのユニット部を収納するホルダーも付いており、聴かないときも邪魔にならないよう、細かいところまでよく考えられている。
質感は非常に高く、アキバに並ぶというよりは、もっとファッション寄りのスタイリッシュな販売チャンネルのほうが似合いそうだ。
「iFP-1000」は、従来のiFP-100シリーズのデザインを踏襲しながら、デジタルカメラを内蔵したモデル。従来ホルダーリングが付いていた部分を引っ張ると、カメラが出てくる。カメラの性能は30万画素だが、QVGAサイズで記録される。 アイリバー・ジャパン代表取締役 遠藤信久氏によれば、日本で発売するかどうかはまだ検討中だという。既に日本では、ケータイ+デジカメという文化が定着しており、他国とは事情が違うというのが理由のようだ。ただし日本でも需要があれば、発売する可能性もあるとしている。
「iFP-900」は、従来モデルiFP-500シリーズに代わる、カラーディスプレイを搭載したモデル。ただしこのカラーディスプレイは、画像などの表示機能はなく、UIがカラー化する。簡単なアニメーションが表示できるようになるとのこと。 インターフェイスはUSB 1.1だが、新たにUSB OTG(USB On-The-Go:PCを介さずデジタルカメラなどのデバイスと直接データのやり取りができる機能)を装備する。現在の500シリーズは、最高モデルで1GBメモリを搭載するが、900ではOTGを採用することもあり、さらに大容量になる予定。 「iFP-700」および「800」は今回展示されなかったが、ほとんど同スペックになるとのこと。800は従来どおりリテール販売で、700は別流通向けの製品となる。
CDベースの新製品も5モデル。「iMP-1100」は、2インチTFT液晶モニタを装備し、DivXの再生にも対応したモデル。CD-Rに記録したDivXファイルを本体のみで視聴することができる。これも新たなポータブルAVプレーヤーのスタイルと言えるだろう。もちろん通常のミュージックプレーヤーの機能も備えており、音楽CDのほか、MP3、WMA、ASFを再生することができる。本体横にはビデオ出力があり、そこからテレビなどに接続して視聴することも可能。 同スペックで、本体のカラーディスプレイを省略したのが、iMP-1000。両モデルとも、発売時期は今年4月を予定している。
「iMP-900」は、現在のiMP-500シリーズの再生時間を伸ばしたスリムモデル。連続再生時間は100時間を超えるという。さらに廉価モデルとして、「iMP-700」、「450」も発表されたが、日本での発売予定はない。 ハードディスクタイプのプレーヤーも1モデル、2タイプが発表された。「iHP-300」は、カラー液晶搭載のMP3プレーヤー。20GBと40GBの2タイプがある。 フォトビューワ機能を備えており、カラー液晶に画像を表示することも可能。このモデルもOTGに対応しているため、デジタルカメラを直接繋いで画像を転送したり、内容を確認したりといったことができる。また従来からの機能であるFMチューナやボイスレコーダ機能はそのまま継承される。
HDD内蔵のAVプレーヤーは、2モデル登場する。「PMC-100」は、Windows Media Centerに対応したポータブルAVプレーヤー。20GBのHDDを搭載し、サポートするフォーマットはWMV、MP3、WMA、JPEG、TIFFとなっている。液晶画面は3.5インチ、インターフェイスはUSB 2.0。発売は8月頃を予定している。 一方「PMP-100」は、OSにLinuxを採用し、iRiverが独自開発したポータブルマルチメディアプレーヤー。20GBのHDDを搭載、再生フォーマットはDivX、MPEG-2、MPEG-4となっており、WMVはサポートしていない。しかし、マイクが内蔵されており、ボイスレコーディング機能がある。 背面は両側がグリップのようにふくらんでおり、ホールド感は良い。発売は5月を予定している。
なお、iRiverの今回の展示はすべてモックアップで、さらに細かい仕様などはまだ明らかにされていない。国内では2月に詳しい発表がある模様だ。
■ ARCHOS
以前Electric Zooma!でもレビューしたこともあるが、モバイルAV製品で知られるフランスのARCHOSでは、いくつかのオプションデバイスと新製品を発表した。 「AVCam300」は、以前から発売されているポータブルAVプレーヤーAV300シリーズ用のカメラユニット。解像度は3.3メガピクセルでリコー製ズームレンズを搭載、動画と静止画撮影を兼ねる。 ただしコネクタが本体の左側にあるため、カメラユニットのズーム操作やビューファインダ、シャッターボタンなどすべて左手で操作する必要がある。
他にもMP3で録音もできるFMチューナーユニット(29.95ドル)、CFカードリーダ、メモリースティック+MMCリーダ、スマートメディアリーダの各ユニット(29.95ドル)も発売される。
「GMINI220」は、20GBのHDDベースのミュージックプレーヤー。MP3とWMAをサポートする。GUIで操作し、PCを使わずに音楽の録音、リネーム、削除といった管理を本体で行なえるのが特徴。
サイズは78×68×22mmで、iPodよりも小型であるという。やはり左側に拡張スロットがあり、様々なデバイスと組み合わせることができる。発売は11月の予定で、価格349.95ドル。
■ THOMSON 同じくフランスのメーカーTHOMSONは、米国において歴史のあるRCAブランドで数々の製品展開を行なっている。昨年発表された同社のポータブルプレーヤーRCA LYRAシリーズに新製品が登場した。HDD搭載モデルでは、1.8インチHDDを内蔵した20GBと40GBのMP3プレーヤーが2機種発表された。WMA、mp3PROの再生もサポートしている。PCとの接続はUSB 2.0。またFMチューナも内蔵し、FMのレコーディング機能も搭載している。米国ではローカルFM局が各都市で充実しており、FMチューナ搭載で製品の差別化を図る動きが見られる。発売は両モデルともに今年の春を予定している。
オンボードメモリベースのプレーヤーでは、2GBを搭載した「RCA LYRA Micro Jukebox」も発表された。
スペックなどはHDDモデルと同等で、FMチューナおよびFMレコーディング機能も搭載する。発売は今年の夏を予定しており、予価229ドル。 RCA LYRA Audio/Video JukeBoxは、MPEG-4、MPEG-1、mp3、WMAが再生可能なポータブルプレーヤー。将来的にmp3PROも再生可能になるという。昨年のCESで既に発表されていたが、ようやく製品がリリースされる。3.5インチTFT液晶モニタを搭載し、解像度は320×240ピクセル。MPEG-4のエンコーダ、デコーダを装備し、アナログソースからの録画で40時間、PCでエンコードされたソースでは80時間のコンテンツが格納できるとしている。
□2004 International CESのホームページ (2004年1月12日)
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