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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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セイコーエプソン株式会社は30日、2003年度の連結中間決算を増収増益と発表した。 売上高は前年同期比9.3%増の6,578億5,300万円、営業利益が331億1,400万円(同169.7%増)、経常利益は321億900万円(同289.9%増)。純利益は165億6,100万円(同686.8%)。 グループの事業セグメントは、情報関連機器事業(情報画像、映像機器、システムデバイス、パーソナルコンピュータ)、電子デバイス事業(ディスプレイ、半導体、水晶デバイス)、精密情報機器事業(ウォッチ、光学、FA)となっている。セグメント別の売上高は、情報関連機器が4,224億4,800万円(前年同期比2.5%増)、電子デバイスが2,103億5,200万円(同29.1増)、精密機器が385億8,000万円(同6.6%減)。営業利益はそれぞれ281億9,900万円(同16.7%減)、94億4,000万円(前年同期は222億4,900万円の営業損失)、14億2,400万円(同137.3%増)。 映像機器は、主力のアミューズメント市場向けモニターの受注減、モニター完成品の売上減、液晶プロジェクタの低価格化の影響により減収となった。液晶プロジェクタの数量は伸びた。 映像機器事業の主要商品は、液晶プロジェクタ、液晶ディスプレイ、ラベルライタなど。主な製造会社は香港Epson Precision。 液晶プロジェクター用高温ポリシリコンTFTは、数量は増加したものの、パネルの小型化と低価格化により減収になっている。ただし、携帯電話向けのカラーSTN、MD-TFD液晶ディスプレイが伸び、ディスプレイ事業全体では大幅な増収となった。 液晶プロジェクター用TFTパネルは、中・小型液晶ディスプレイと共にディスプレイ事業に区分。主な製造会社は、中国蘇州のSuzhou Epson、香港Epson Precision、台湾のEpson Industrial。
今後は、データプロジェクタでは明るさと小型化を追求、顧客満足度を高め、海外生産へのシフトとコスト削減をおし進める。ホームプロジェクタでもマーケティング活動を強化する。 また、液晶プロジェクタについては、「依然として価格が低下傾向にある」とし、高付加価値製品のラインナップ強化や、全社レベルでの調達改革、品質不良コスト削減で対抗するという。
なお、2004年3月期第3四半期の連結決算は、売上高3,980億6,900万円(前年同期比4.8%増)、営業利益318億9,800万円(3.3%減)、経常利益314億4,900万円(0.1%減)、四半期純利益の171億6,800万円(821.2%)の増収減益となった。通期では1兆4,140億円の売上を見込んでいる。
□セイコーエプソンのホームページ [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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