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三洋電機株式会社は15日、DVD+Rの12倍速記録に対応したDVDドライブ用LSI「LC897491」を開発したと発表した。サンプル出荷を3月中旬に開始し、価格は2,000円。2004年第2四半期に月産100万個を見込んでいる。
DVD+Rの12倍速、DVD-Rの8倍速、DVD±RWの8倍速記録に対応したDVDドライブ用LSI。3月10日にプレクスターが発表したドライブ「PX-712A/712SA」に採用されている。
DVD-ROMの16倍速読み込みに対応するほか、DVD-RAMも読み込みのみ2倍速までサポート、CD-ROMは52倍速となっている。書き込み速度は、CD-Rが52倍速、CD-RWが32倍速。BURN-ProofやHD-BURNにも対応している。パッケージはLQFP-256。プロセスルールは0.25μm。 インターフェイスはATAPIに対応する。なお、プレクスターの「PX-712SA」はSerial ATAに対応しているが、これはプレクスターが独自開発したブリッジが使用されている。 同社は既に8倍速ドライブ用LSIを量産しているが、LC897491は高速化に加え、従来外付けだった8Mbitのフラッシュメモリと、8bitのマイコンを内蔵している。これにより、ドライブを構成する部品数の削減が可能。具体的には、同社が2002年12月に発表した「LC897390K」では6個だった部品が、4個に減らせたという。
■ デジタルレコーダの高速化はPCより1年遅れている
フラッシュメモリを内蔵した理由について、セミコンダクターカンパニー LSIビジネスユニット 情報メディア開発部の渡部智文課長は「コスト面よりも、入手性のメリットが高い。フラッシュメモリが大容量化している現在は、8Mbitという小容量メモリは数が少なく、入手が困難。そこで、自社で作ったメモリを内蔵することで、メモリとDSP両方の拡販と、入手性の改善が見込める」とした。 また、今後の予定について同氏は「2004年末の量産に向けて、16倍速対応のLSIも開発中。年末には対応ドライブが市販されるだろう。Serial ATAについては状況を見極めながら対応していくが、まずはATAPIで16倍速を実現し、その後Serial ATA対応のLSIという順序になる」との計画を明らかにした。 デジタルレコーダなどの家電市場については「各メーカーからの反応はまちまち。PCと比べると高速化のサイクルは1年ほど遅れているが、12倍速を飛び越えて16倍になる可能性もある。しかし、さらなる高速化は不必要という声もあり、先行きは不透明」とした。
□三洋電機のホームページ
(2004年3月15日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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