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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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松下電器産業株式会社は、無線LANで接続したPC画面4台分を同時表示できるデータ液晶プロジェクタ「TH-LB10NT」を4月20日に発売する。愛称は「シリウスJr.」価格は417,900円(税込)。 TH-LBZ10NTは、パネル解像度1,024×768ドット、明るさ2,000ルーメンのデータ液晶プロジェクタ。A4サイズボディを採用し、手動ズーム、手動フォーカスの光学1.2倍ズームレンズを搭載。最大表示解像度は1,600×1,200ドットとなっている。 本体にIEEE 802.11b規格の無線LAN受信機能を内蔵し、伝送距離は約100m。PCの操作画面をリアルタイムで表示できる。さらに、業界初の「マルチライブモード」を搭載。同モードを実行すると4分割表示に切り換わり、無線LANでつながっているPC4台分の表示が可能になる。同社では、業界初の機能としている。
独自のワイヤレス負荷分散技術を採用し、プロジェクタ側は1機のIEEE 802.11b受信機で対応している。また、4台のPC画面をサムネイル表示し、そのうち1台の画面を拡大表示する「インデックススタイル」も選択できる。この場合、プロジェクタのリモコンを持つ人が画面切替などの操作を行なう。なお、画像の送信にはAES暗号化処理を行なっている。 IEEE 802.11bのため、動画データの本格的な表示は不可能。実効ビットレートは2~3Mbps程度だという。また、無線LAN経由で音声を送受信することはできず、アナログRGBやビデオ入力など無線LAN以外の映像はマルチ表示に参加できない。
マルチライブモードを利用するには、各PCにプロジェクタ同梱の専用ソフト「ワイヤレスマネージャーME」をインストールする。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP。送信画像の圧縮率(ノーマル/高画質)や、4画面のどの位置にエントリーするかといった設定を行なえる。また、表示画像を一時的にフリーズさせ、その間に資料の変更作業などを手元で行なう「ワンショット機能」も利用できる。インストールできるPCに台数制限はない。 同社は、マルチライブモードのメリットとして、PCの切替が簡単になることを挙げている。これを活かすことで、各メンバーの画面を一度に見ながらディスカッションし、その場で意見をまとめるといった「参加型ミーティングが実現する」(パナソニックAVCネットワークス社 馬渕則行SBU長)としている。 なお、単一の手元画面をリアルタイム表示する「ライブモード」は、2003年6月発売の「TH-L735NT」(税別648,000円)で初めて実現したという。 そのほか、民生機器と同じく「プロジェクターAI」を搭載。映像に合わせてランプ輝度を制御する技術で、500:1のコントラスト比を実現する。光源は155W UHMランプを採用。
映像端子は、アナログRGB入力(コンポーネント兼用)、S映像入力、コンポジット入力、アナログRGB出力を各1系統装備。音声入力端子も備えている。外形寸法および重量は297×210×65mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.2kg。 このクラスで無線LAN内蔵タイプは珍しく、さらにマルチライブモードを備えていることから、馬渕プロジェクターSBU長は「ブロードバンドと共にワイヤレスが広がっている。会議、文教などの市場に、新しいプレゼンテーションシーンが出現するのでは」と期待を語った。 また、データプロジェクタにおける国内シェアを2004年に15%、2005年に20%へ高めたいとした。2003年の同社シェアは世界市場で8%、国内市場で9%。
□松下電器のホームページ (2004年3月29日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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