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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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日本電信電話株式会社(NTT)は12日、HDTVを超える解像度の「高臨場大画面(SHR:Super High Resolution)映像通信用一体型エンコーダ構成技術」を開発したと発表した。 今までHDTV以上の映像を圧縮・伸張するには、画面全体を分割し、HDTV単位で処理する必要があった。その際、映像によっては画質にばらつきが生じる。これに対し、エンコーダ間の情報をリアルタイムにやりとりする技術を開発、画質のばらつきを防ぎ、高画質化を実現したという。 開発したのはNTTサイバースペース研究所。同研究所では、従来よりMPEG-2ポータブルHDTVエンコーダシステムや、ポータブルHDTVエンコーダとデコーダを複数組み合わせた「高臨場大画面映像通信システム」を開発していた。2001年のサッカーW杯準決勝の模様を横浜市山下公園で伝送するなど、スポーツやライブでの実績がある。 今回発表したのは、HDTV映像の符号化特性をリアルタイムに解析し、異なる複数のHDTV映像に最適な符号量で処理を行なう技術。これにより、HDTV以上の画像を分割して伝送して結合した場合にも、画面内でばらつきのない画質が得られるという。 コーデックには、MPEG-2準拠の1チップHDTVコーデックLSI「VASA」を使用し、HDTVの4倍(3,840×2,160ドット)に対応。従来システムに比べ、サイズで約1/6、消費電力で約1/4に低減した。 また、これまで複数のエンコーダを用いたシステムでは、特別の外部装置を用いない限り、複数のストリーム分かれて出力されるため、記録・再生が困難とされていた。それを今回、1本のストリームへの多重化に成功。市販のストリームレコーダなどが利用できる。 今後は商用化を図り、高臨場大画面映像のサービス活性化を目指す。また、4月17日に米ラスベガスで開幕される「NAB(National Association of Broadcasters) 2004」に出品する予定。 □NTTのホームページ [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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