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アップル、HD対応のビデオ編集ソフト「Final Cut Pro HD」
-松下と協力し、「DVCPRO HD」をネイティブサポート


Final Cut Pro HD

5月下旬発売

標準価格:102,900円

連絡先:Apple Storeコールセンター
     Tel.0120-27753-1


 アップルコンピュータ株式会社は、ビデオ編集ソフト「Final Cut Pro」の新バージョン「Final Cut Pro HD」を5月下旬より発売する。アップルストア価格は102,900円で、旧バージョンユーザー向けのアップグレード版は44,100円。

Final Cut Pro HD

 最大の特徴は、HD対応DVコーデックの「DVCPRO HD」にネイティブ対応したこと。Panasonic DVCPRO HDの「100Mbpss DV-HD」に対応し、ハードウェア追加無しにMacintoshのIEEE 1394端子から、ケーブルを介してHD映像の取り込み、編集、出力が可能となるという。

 Final Cut Pro HDがDVCPRO HDにネイティブ対応したことで、松下のDVCPRO HD対応VTR「AJ-HD1200A」などと連携し、HD映像の取り扱いが可能となる。なお、Final Cut Pro HDは、Power Mac G5とMac OS X v10.3に最適化しており、Power Mac G5ではDVCPRO HD映像を最大4ストリーム再生できる。さらにXserve RAIDの場合はプレビュー品質で最大10ストリームの再生が可能という。また、PowerBookのようなモバイル機器でもHD映像を扱える。

 さらに、Digital Cinema Desktop機能を使って、SD映像とHD映像を直接Apple Cinema Display上で表示できるため、多大な初期投資無しにHD編集が可能となるとしている。DVからのSD/HDへの出力も容易で、主要な業務用テープフォーマットや、DVD、3G携帯のMPEG-4、MPEG-2、QuickTimeなどへの出力に対応する。

 モードフリーの編集/トリミングツールや、インターフェイスカスタマイズ機能、リアルタイムカラーコレクション/画像制御機能、マルチトラックオーディオミキシング/出力機能なども搭載している。

 また、アニメーションタイトル作成ソフト「LiveType 1.2」や、ループベース音楽制作ソフト「Soundtrack 1.2」、HDエンコード対応の「Compressor 1.2」、35mm/16mmフィルム用の「Cinema Tools」などが付属する。

 あわせてFinal Cut Pro HDで利用可能なモーショングラフィック作成ソフト「Motion」や、ビジュアルエフェクト作成ソフト「Shake 3.5」も発表された。

 Motionは、テキスト/グラフィック/ビデオのインタラクティブなアニメーションの作成のほか、複雑なキーフレーム無しに重力や風などの自然な動きを表現できるという「Behaviors(ビヘイビア)」機能を搭載する。アップルストア価格は31,500円で、今夏より発売される。

Motion スクリーンショット

 「Shake 3.5」はハイエンド映像合成ソフトウェア「Shake」の新バージョン。マルチレゾリューション対応の映像合成ソフトで、新たにシェイプベースのモーフ/ワープ機能を搭載したという。Mac OS X版のほか、Linux版、IRIX版が用意され、5月下旬より発売される。価格は346,500円。

Shake 3.5 スクリーンショット

 Final Cut Pro HDのDVCPRO HD対応は、アップルと松下電器産業が2002年より協力し、実現したという。Panasonic Broadcast社長のジョン・ベイズリー氏は、「PanasonicのVariCamネイティブのDV-HDコーデックをFinal Cut Pro HDから利用できるようになったことは、これまでユーザが考えてきたHD制作のありかたを抜本的に変える。これによりコンテンツクリエイターたちは、当社のVariCam映像記録システムのフィルムに匹敵するクオリティをデスクトップ上で、しかも制作プロセス全体をHDに移行させられるような低コストで利用することができるようになる」と述べている。

 また、Panasonic Broadcast マーケティング担当副社長のスチュアート・イングリッシュ氏は、「Power Mac G5とAJ-HD1200Aの組み合わせによりデスクトップでHD映像を扱うことが可能になった今、HD編集に必要な投資額は劇的に低くなった。例えば、100時間以上の24fps HDオンラインストレージを持つフル機能HD編集システムに必要なハードウェアとソフトウェアが50,000ドル以下で揃えられる」と、両社の提携の成果をアピールしている。

□アップルのホームページ
http://www.apple.co.jp/
□ニュースリリース(松下との提携/英文)
http://www.apple.com/pr/library/2004/apr/18panasonic.html
□製品情報(Final Cut Pro HD)
http://www.apple.co.jp/finalcutpro/
□製品情報(Motion)
http://www.apple.co.jp/motion/index.html
□製品情報(Shake 3.5)
http://www.apple.co.jp/shake/
□松下電器産業のホームページ
http://www.matsushita.co.jp/
□関連記事
【2002年4月8日】AppleとPanasonic、DVCPROにFireWireを導入
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020408/apple3.htm
【2003年4月8日】アップル、新エフェクトアーキテクチャを採用した
Final Cut Pro 4
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030408/apple1.htm

(2004年4月19日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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