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Rio Japanは16日、USB端子を装備したポータブルシリコンオーディオプレーヤー「SUシリーズ」の新製品3機種、計6モデルを発表した。いずれのモデルもオープンプライスだが、直販サイト「Rio eStore」での価格は下表の通り。
■ SU70 SUシリーズのハイエンドモデルとして、9月に発売予定。内蔵メモリ256MBと512MBの2機種を用意する。再生可能な音声フォーマットはWMA/MP3/WAV/ASF。WMAの著作権保護技術「Windows Media Digital Rights Management」(以下WMA DRM)に対応しており、音楽配信サイトからダウンロードしたWMAファイルも再生できる。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP、Mac OS、Linux。
最大の特徴は、96×96ドット、65,000色表示が可能なバックライト付きカラー液晶(CSTN)ディスプレイを搭載したこと。ID3タグはカナや漢字などの日本語表示に加え、歌詞、テキストファイルの表示にも対応。文字の視認性も向上させたという。 さらに、画像ファイルの表示もサポート。ただし、詳しい仕様は未定となっており「デジタルカメラで撮影したJPEG画像など、ユーザーが任意の画像を作成・表示するというよりも、Rioのサイトでスキンのように画面の画像データを用意し、好きなものを取り込むという利用イメージを想定している」(同社)という。 また、ワールドバンドに対応したFMチューナを搭載。MP3エンコーダを搭載しており、MP3形式で放送を録音できるほか、「見えるラジオ」や「アラジン」など、FMの文字多重放送サービスにも対応予定。オンエアされている楽曲のデータに加え、ニュース、交通情報、天気予報などの各種情報が無料で閲覧できる。 本体にマイクも内蔵しており、ボイスレコーダとしても利用可能。512MBモデルの場合、MP3形式で最大144時間の録音ができる。また、アナログのステレオライン入力も備えており、CDやMDプレーヤーなどと接続し、本体のみでMP3ファイルが録音できる。 PCとの連携は、本体背面に搭載したUSBコネクタを使用。コネクタはスライド式になっており、「USB端子を搭載することで犠牲になっていたデザイン面の問題をクリアした」(同社)という。インターフェイスはUSB 2.0に対応。ストレージクラスをサポートしており、専用ソフトを使わずに楽曲が転送できる。
音質面では、ユーザーがカスタマイズ可能なイコライザを搭載。SRSのWOWエフェクトも搭載している。外形寸法は84×18×34mm(縦×横×厚さ)。内蔵電池を含む重量は42g。電源はリチウムポリマー充電池を使用。3時間の充電で、約35時間の連続再生ができる。
■ SU35
SU30の後継モデル。128MBと256MBの2種類を用意し、7月中旬に発売予定。SU30からの強化点は、USBインターフェイスを1.1から2.0に変更したこと。さらに、7色のバックライト付液晶ディスプレイも搭載し、ID3タグは日本語表示もサポートする。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP。Mac OS 9.1以上/OS X 10.1以上。 再生フォーマットはWMA/MP3/WAVに対応。SU70と同じくWMA DRMに対応している。ワールドバンドのFMチューナとマイクを内蔵しており、WAV(ADPCM)形式で録音も可能。USB端子を搭載しており、ストレージクラスに対応している。 音質面では6種類のプリセットイコライザを内蔵。電源はリチウムポリマー内蔵充電池で、約16時間の連続再生が可能。外形寸法は86×29×19mm(縦×横×厚さ)。充電池を含む重量は40g。
■ SU10 税込みで1万円を切る低価格モデルで、内蔵メモリ128MBモデルのみとなっている。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP。Mac OS 9.1以上/OS X 10.1以上。 再生フォーマットはWMA/MP3/WAVに対応し、WMA DRMもサポート。6種類のプリセットイコライザを内蔵。ELブルーバックライト付きの液晶ディスプレイを備え、ID3タグの日本語表示にも対応する。
FMチューナは搭載していないが、マイクは内蔵しており、ボイスレコーダとしてWAV(ADPCM)形式で最大約8時間の録音が可能。 インターフェイスはUSB 2.0。本体にUSB端子を備えており、カバーを外して直接PCと接続できる。電源は単4乾電池で、約18時間の連続再生が可能。外形寸法は91×29×17mm(縦×横×厚さ)。乾電池を除いた重量は31gとなっている。
■ HDDプレーヤーの新モデルは今秋に2機種発表
矢野間也寸志ゼネラル・マネージャーは、「SU30が7万台を出荷し、フラッシュメモリプレーヤーの人気第1位となった。日本ではUSB端子を備えたプレーヤーにとりわけ人気があるので、今後のフラッシュメモリを搭載したプレーヤーには、基本的にUSB端子を搭載する」と今後の商品展開を説明。 さらに「HDDプレーヤーの新機種は今秋に2機種発表し、いずれも10月から12月にかけて発売したい。また、同時期に2機種フラッシュメモリプレーヤーも発売する予定」とし、今後もUSB端子を備えたフラッシュメモリプレーヤーと、HDDプレーヤーの2つを同時に展開する方針を明らかにした。 また、矢野間氏はWMA DRMについて「米国のRioはマイクロソフトと深い関係があり、DRMについても開発段階から検証を重ねている。日本での有料音楽配信も本格的に普及しつつあり、WMAのDRMをサポートすることで、今後はダウンロードした音楽をUSBメモリプレーヤーで持ち歩くという用途も想定している」と説明。 さらに、「SU30を除く現行機種と、今回発表した新製品は、いずれも現バージョンのWMA DRMに対応している」としたうえで、マイクロソフトが5月14日に発表した新バージョンのWMA DRMについても触れ、「新バージョンのWMA DRMにはファームウェアのアップデートなどで随時対応していきたい」と語った。
□Rio Japanのホームページ
(2004年6月16日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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