NECビューテク、シネマ向けDMD「DC2K」搭載プロジェクタ －解像度2,048×1,080ドット、コントラスト比1,700：1

iS8-2K

7月8日受注開始 標準価格 ： オープンプライス

　NECビューテクノロジー株式会社は、業務用DLPシネマプロジェクタ向けDMDチップ「DC2K」を搭載した「iS8-2K」の受注を8日に開始した。価格はオープンプライス。実勢価格は1,600万円前後(本体のみ)と見られる。

　パネル解像度2,048×1,080ドット、ON/OFFのミラー振り角12度のDMDチップ「DC2K」を搭載した3チップDMDのデジタルシネマ向けプロジェクタ。コントラスト比は1,700：1。スクリーンサイズ8m幅まで対応し、ポストプロダクションやミニシアターでの使用を想定している。

　また、サーバーとプロジェクト間の暗号化サポートや、海賊版追跡用の透かしに対応した「CineLink」、字幕およびキャプションの挿入・歪み補正・解像度変換などの「CineCanvas」、色範囲の拡張、カラー補正などの「CinePallette」、純粋な色調スケールを実現した「CineBlack」といった、DLP Cinemaの最新機能もサポートしている。

　また、DMD表面の防塵シールドによりメンテナンスフリーとしたほか、ランプ交換が可能なモジュール型ランプボックスを採用する。

　レンズは別売。ズーム位置、レンズシフト位置を作品ごとに登録できる「レンズメモリー機能」も搭載する。ランプは1.25kWのキセノンランプ。31段階のランプ出力制御機能も備えており、使用時間経過によるランプの明るさ低下にあわせた調整も行なえる。

　ランプコンソール一体型のDC2K搭載モデルとしては、世界最小・最軽量の670×752×423mm(幅×奥行き×高さ)、68kg(レンズ除く)を実現。容積比は従来機「DPC10i」の約60%。既存のフィルムプロジェクタの横への設置や、可動式スタンドとの組み合わせを提案している。入力端子はDVI-D×2、HD-SDI×2を備える。

(2004年7月9日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]

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