◇ 最新ニュース ◇
|
||
【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
||
|
シャープ株式会社は、独自の「1ビットデジタルアンプ」のサンプリング周波数を、従来の5.6MHzから、約2倍の11.2MHzに高めた1ビットデジタルアンプのフラッグシップモデル「SM-SX300-H」を発売する。価格は189万円。受注生産となっており、7月20日から受注を開始している。
入力された信号を、毎秒約1,128万回サンプリングを行ない、得られた1ビット信号で伝送/増幅を行なうデジタルプリメインアンプ。'99年に発売された「SM-S100」のサンプリング周波数は約2.8MHzだったが、2002年に発売された「SM-SX200」で2倍の約5.6MHzにグレードアップされ、SM-SX300ではさらに2倍の約11.2MHzに高められた。 これにより、時間軸分解能が2.8MHz時の約4倍の密度になり、入力信号に対するトレース性能が向上。より原音に忠実な再生ができるとしている。 また、1ビット信号への変換を行なう「ΔΣ変調回路」の中に、スイッチング回路を内蔵した「1ビットスイッチング増幅回路」を搭載。スイッチング段の変動要素を含んだ出力を入力側に負帰還させる「ΔΣダイナミックフィードバック」技術を採用することで、ループを持たず、電力スイッチング回路を含めて負帰還をかけるという回路構成を実現。より精度の高いスイッチング増幅動作を実現したという。 1ビット信号のノイズシェイピング技術には、「7次ΔΣ変調アルゴリズム」を採用。定格出力は150W×2ch(8Ω時)、200W×2ch(4Ω時)。電源部はスイッチング電源モジュールで構成。電源部とコントロール部を独立させ、相互干渉を抑えた設計を採用している。 さらに、1ビットユニットの内部配線には金メッキコネクタや金属皮膜抵抗を使用。筐体には銅メッキシャーシ、金メッキ基板などを採用し、高周波ノイズを抑制したという。 入力端子は1ビットデジタル専用入力端子、光デジタル、システム入力を各1系統、同軸デジタルをBNCとRCAの2系統、アナログをバランス(XLR)1系統とアンバランス(RCA)2系統の計3系統備えている。出力端子は光デジタルとアナログ(RCA)を各1系統装備。スピーカー端子はバイワイヤリングに対応した絶縁ダブルポールターミナルを採用している。 周波数特性は5~100kHz。ダイナミックレンジは105dB。外形寸法は472×488×89mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約19kg。定格消費電力は195W。フロント用とリア用の台座を各2個同梱する。
(2004年7月27日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved. |
|