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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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株式会社日立製作所は5日、ハイビジョンパネル搭載のプラズマテレビや液晶テレビ、ハイビジョン録画対応のハイブリッドレコーダなどを発表。デジタル映像機器のハイビジョン戦略について解説した。
同社執行役常務 ユビキタスプラットフォームグループ長 CEOの立花和弘氏は、「デジタル家電のブームが到来している。その中でも、商品単価の高い“ニッチ・ビッグ”商品が急増している」という。 ニッチ・ビッグとは高付加価値により高価格を維持した商品。立花氏は薄型テレビやDVDレコーダ、洗濯機市場における洗乾一体型製品などを例にとり解説した。例えば、テレビ市場におけるPDP/液晶などの薄型テレビは、台数ベースでは14%となっているが、金額ベースでは52%と過半数を占めている。こうした高付加価値製品の人気について、「高級品時代が到来している」という。 同社ではこうしたニッチ・ビッグ製品を中心に、コンシューマ事業を展開。現在の売上高1兆円から、2010年に売上高2兆円を目指す。「高い白物家電のブランドをイメージをデジタル家電にも波及させる」とし、“Made in HITACHI”作戦として展開するという。そのために、10月1日付けでAVと白物家電を統括するコンシューマ事業統括本部を設置し、「コンシューマ事業を日立グループの中核事業へ育成する」と意気込みを語った。
特に日立全社でのシナジー効果を追求。プラズマパネルやHDD、光学ドライブ、LSIなどをグループ各社の強みを生かしたデバイスとの垂直統合型経営を図るという。 デジタル放送への対応については、年内に地上デジタル受信世帯が1,700万世帯(NHK受信世帯)と見込まれることから、2004年を「ハイビジョン時代のスタートの年」と位置づけた。ハイビジョンテレビやレコーダの需要拡大を目指し、今回発表のフラットパネルテレビ、DVDレコーダを「ハイビジョンフルラインナップで展開する」と紹介した。 なお、2005年以降もハイビジョン化を推進するほか、テレビ/レコーダでは「ネットワーク化」を図るという。レコーダはIPネットワークなどを使ったブロードバンドサーバーとしての活用を検討。テレビについては無線を利用して、「どこでもテレビを視聴ができる環境を目指す」としており、デジタル放送の1セグ放送開始が予定される来年度を目処に、携帯電話や自動車などへの展開も予定しているという。
なお、今回発表の新型フラットパネルテレビではHDD内蔵DVDレコーダ搭載対応のAVCステーション「AVC-HRD7000」を用意し、各モニターと組み合わせて利用可能となっている。このAVCステーションは同時発表のDVDレコーダ「DV-DH400T/250T」と開発リソースを共通化、開発効率向上を図るとともに、表示や操作性を統一し、使い勝手を向上させているという。 □日立製作所のホームページ (2004年8月5日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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