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ソニー、HDMI出力を搭載した「スゴ録」
-ムーブに対応。「おまかせ・まる録」機能も強化


RDR-HX100

11月1日より順次発売

標準価格:オープンプライス

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 ソニーは、ハイブリッドレコーダ「スゴ録」をフルモデルチェンジし、11月1日より順次発売する。HDD容量が160GBの「RDR-HX50」、250GBの「RDR-HX70」と「RDR-HX90」、400GBの「RDR-HX100」の4機種をラインナップ。発売日はRDR-HX100のみ12月1日で、それ以外の3機種は11月1日となっている。

 価格は全モデルオープンプライスだが、市場推定価格は順に85,000円前後、100,000円前後、120,000円前後、145,000円前後の見込み。

 上位モデルの「RDR-HX90/HX100」の2機種のみHDMI出力と、12bit/216MHz映像DACを搭載。1080iや720pにアップスケーリング出力することも可能。また、RDR-HX50はBSアナログチューナやゴーストリダクション回路が省かれている。それ以外のレコーダとしての基本仕様は、全モデルともほぼ同じ。

 DVDドライブは新たにDVD+Rにも対応し、書き込み速度はDVD-Rが8倍速、DVD+R 8倍速、DVD-RW 4倍速、DVD+RW 4倍速となっている。また、CD-R/RWに記録したMP3の再生も可能。なお、DVD+VRには対応していない。

 また、DV入力端子搭載のRDR-HX90とHX100では、ワンタッチ操作でテープの頭出しからダビング開始、ダビング終了後のテープの巻戻しまで、全て自動で行なうことができる。

リモコンの仕様も変更された
 全モデルとも録画予約は従来モデル同様、Gコードと、地上波EPG「Gガイド」に対応。スゴ録の特徴である自動録画機能「おまかせ・まる録」も強化されている。従来通り、最大で10組のおまかせ設定ができるほか、設定したすべての予約候補を一覧で確認することも可能となった。また、同じ時間帯に予約候補の番組が重なった場合に、録画の優先順位を変更できる「おまかせ優先変更」を搭載。

 それにともない、リモコンの仕様も変更され、「おまかせ・まる録」のダイレクトボタンを追加した。さらに、従来チャプタ設定や、Gコード入力にのみ使用できた10キーが、スゴ録本体のダイレクト選局や、テレビのダイレクト選局にも対応した。加えて、携帯電話方式で文字入力も可能となっている。

 また、EPGを利用した機能として、「番組追跡録画」も新たに装備。同社独自の「番組追跡アルゴリズム」により、連続ドラマの最終回の延長や、特別番組などで予約した番組の放送時間が変更になった場合に、自動的にEPGを検索して予約を修正。加えて、番組名が変更になった場合にも、類似性を自動で判別して番組名を追跡することができる。

 この「番組追跡アルゴリズム」を利用して、番組を再生していて気に入った場合、「次回予約」を選択すれば、次回放送分も録画予約することが可能となっている。

 また、従来から搭載していた自動延長録画機能「スポーツ延長対応」も強化された。この機能はEPGの番組情報内にある「延長」などのキーワードを使って検出している。そのため、従来モデルでは「延長なし」とあった場合でも「延長」というキーワードに反応して自動的に延長していたが、今回からは延長しなくなった。また、スポーツ延長対応の対象を野球とサッカーのみとしていたのを、スポーツ全般に拡大している。

 画質面でも、「スゴロジック」と命名された各種機能が装備された。最大の特徴は適応型ノイズリダクション「Dマトリックス NR」で、録画または再生時に、ノイズ量や動きの大きさ、映像の転送レートに応じて、FNR(フレームノイズリダクション)、BNR(ブロックノイズリダクション)、MNR(モスキートノイズリダクション)を独立して、効き目を自動調整する。

 そのほかにも、従来から装備している約15Mbpsの「HQ+モード」や、2パスエンコード技術を応用した「ダイナミックVBR(バリアブルビットレート)ダビング」なども継承している。録画モードは、「hQ+」(HDDのみ)、「HQ」(片面DVDの録画時間:約1時間)、HSP(約1.5時間)、SP(約2時間)、LSP(約2.5時間)、LP(約3時間)、EP(約4時間)、SLP(約6時間)、SEP(約8時間)の計9モードに増えているが、マニュアル設定やDVDメディアの空き容量にあわせたビットレートに設定することはできない。また、管理できるタイトル数は300で、従来から変更されていない。

ビジュアルサーチ おまかせ番組表設定
おまかせ優先変更 おまかせ・まる録の画面でも時間の重なりが確認できるようになった

 機能面でも、同社独自の「シーン検出アルゴリズム」により、無音やステレオ検出だけでなく、音楽と会話の境など音の切替りや、場面の変化が大きい映像の切替りなどの「特徴点」を自動で検出してチャプタを打つ「おまかせチャプター」機能が搭載された。このチャプタを利用した「簡単カット編集」機能でCMカットなども行なえる。さらに、チャプタが打たれた冒頭画面を表示する「ビジュアルサーチ」機能も追加されている。

 そのほかにも新機能として、音声付き1.5倍速早見再生(HDDのみ)や、コピーワンスコンテンツのHDDからDVD-RWへのムーブ機能などが追加されている。なお、早見再生はリモコンに単独ボタンは設けられず、早送りの第1段に取り込まれている。また、スクロールや、サムネールの表示などが速くなり、レスポンスを向上させたほか、DVDをセットしていない時の起動時間も約半分になったとしている。

 編集機能は従来のスゴ録では、A点-B点削除のみでタイトル分割や結合ができなかったが、今回からHDD内でプレイリスト作成が可能となり、複数タイトルをまとめて、DVDにダビングできるようになった。なお、ダビング時に録画できないなど並列作業の制限は残っているが、録画中でも削除だけはできるように改善されている。

RDR-HX50
RDR-HX70
RDR-HX100

【主な仕様】
RDR-HX50RDR-HX70RDR-HX90RDR-HX100
HDD容量160GB250GB400GB
録画可能ディスクDVD+RW/+R/-RW/-R
映像DAC12bit/108MHz12bit/216MHz
チューナ地上アナログ地上アナログ
BSアナログ
ゴーストリダクション
DV入力
映像/音声入力S映像3系統、コンポジット3系統、ステレオ音声3系統
HDMI出力
映像/音声出力D2映像1系統
S映像1系統
コンポジット1系統
ステレオ音声1系統
光デジタル音声1系統
D2映像1系統
コンポーネント(RCA)1系統
S映像2系統
コンポジット2系統
ステレオ音声2系統
光デジタル音声1系統
同軸デジタル音声1系統
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
430×328×65mm430×328×75mm
重量4.7kg5.0kg5.1kg5.2kg
消費電力43W54W57W

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200409/09-0915/
□製品情報
http://www.sony.jp/products/Consumer/dvdrecorder/
□関連記事
【4月1日】ソニー、「おまかせ・まる録」搭載の「スゴ録」下位モデル
-15Mbps「HQ+」モード、「ダイナミックVBRダビング」も継承
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040401/sony1.htm
【2003年12月10日】名機となるか!? 「スゴ録 RDR-HX10」
~ソニー入魂の「後出しジャンケン」~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20031210/zooma136.htm
【2003年9月8日】ソニー、BSアナログ対応「スゴ録」ハイブリッドレコーダ
-250/160GB HDD内蔵。15Mbps「HQ+」やEPGを搭載
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030908/sony1.htm

(2004年9月15日)

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]


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