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A&Vフェスタ2004【会場レポート3】
-松下、Bluetooth対応のポータブルCDプレーヤーなど
デジタル伝送のワイヤレスヘッドフォンも多数展示


会場のパシフィコ横浜

会期:9月22日~25日

会場:パシフィコ横浜展示ホール/アネックスホール

入場料:無料


■ 松下、Bluetoothアダプタ搭載のポータブルCDプレーヤー

Bluetooth対応のイヤフォンユニットとプレーヤーから構成される

 松下電器のブースでは、Bluetooth対応のポータブルCDプレーヤーを参考出展している。

 CDプレーヤー部とイヤフォン部をBluetoothを利用してワイヤレス化しているのが特徴でBluetoothのバージョンはVer.1.2。無線LANとの干渉を防ぐ「Adaptive Frequency Hopping」をサポートし、プロファイルはAV/ヘッドセット/ハンズフリー/シリアルポートプロファイルに対応する。

 イヤフォンユニット部はネックストラップによる首掛けが可能で、かばんの中にプレーヤーを入れながら、イヤフォンユニットのみ装着して音楽を聴くことができる。CDプレーヤー部は音楽CDのほか、MP3の再生にも行なえる。

 イヤフォン部の液晶ディスプレイは、カナ/アルファベット対応で、液晶右の操作ボタンで再生や停止、ボリューム上下、曲スキップ/バックなどが行なえる。上下にMODE切り替えボタンやHOLDスイッチを備えるほか、発話ボタンや終話ボタン、内蔵マイクも搭載している。


イヤフォンユニット部。右側に操作ボタンを備える CDプレーヤー部。上部にBluetooth通信ユニットを装備する 利用例

 発話/終話ボタンはBluetooth対応携帯電話と連携するときに利用できる。BluetoothのAVプロファイルのほかヘッドセットやハンズフリープロファイルに対応しているため、携帯に着信すると音楽再生中に呼び出し音が鳴り、発話ボタンを押すと通話が行なえる。呼び出し中に終話ボタンを押せば着信拒否となる。Bluetooth対応の携帯電話で対応プロファイルをサポートしている製品であれば、利用可能という。

オーディオ関連の操作ボタンに加え、通話/終話ボタンも装備している ドコモの「FOMA F900iT」と連携

電池はガム型のニッケル水素充電池

 また、CDプレーヤー側のBluetoothユニットに入力した外部機器用のワイヤレスヘッドフォンとしても利用できる。イヤフォンユニットの電源はニッケル水素のガム型充電池で、バッテリ駆動時間は「電波状況によって異なるが、5~10時間程度」という。

 発売時期については未定としながらも、「近いうちに正式に発表できるかもしれない」という。価格は「通常のプレーヤーよりはもちろん高くなるが、2倍まではいかない筈」とした。



SJ-MJ99。4色のカラーバリエーションを用意する

 また、参考出品ながら、既に「SJ-MJ99」の型番が刻印されている再生専用の薄型MDプレーヤーも展示されている。

 ピックアップや電池の改良で薄型化を図り、厚みは10.7mm。「D.SOUNDエンジン」や、音質補間機能「MD リ.マスター」など同社製MDプレーヤーで採用されている高音質化機能を装備している。会議/お稽古用の録再対応MDプレーヤーも参考展示された。


厚みは10.7mm SJ-MJ99のリモコン 会議/お稽古用の録再対応MDプレーヤー


■ 各社が新ワイヤレスヘッドフォンを投入

 本日製品発表が行なわれたビクターの「HP-W1000」に加え、ソニー、松下電器からもデジタル伝送のワイヤレスヘッドフォンが参考展示された。

「MDR-DS NEW」。スタンドで充電可能

 ソニーは、赤外線デジタル伝送対応ヘッドフォンの新モデル「MDR-DS NEW」(型番未定)を参考出品した。発売日や価格未定。

 「MDR-DS8000」の下位モデルで、赤外線デジタル伝送に対応し、スタンドで置くだけで充電できる機構などを継承している。新たにAACに対応している。また、ハウジングを密閉型とすることで低域の再生性能向上を図ったている。

 また、映像ソースの再生に適したチューニングを施しており、40kHzでストロークを長くするよう振動板を変更したほか、シリーズ初のダイナミックレンジ圧縮機能も搭載し、セリフの聞き取りやすさの向上を図っている。

デジタル/アナログ入力切替も装備 ヘッドフォン装着時 背面

松下電器のデジタルコードレスヘッドフォン

 松下電器もデジタル赤外線伝送のコードレスヘッドフォンを参考出品。VIERAとのカラーマッチを図ったという黒を基調としたデザインを採用する。ヘッドフォンは付属のブラックに加え、ブルーのカラーバリエーションもオプションとして用意する見込み。

 DTSやドルビーデジタルのデコードに加え、AACにも対応する。同社独自のバーチャルサラウンド機能「Personal Surround」を搭載している。価格や発売時期は未定としながらも、「パイオニアのSE-DIR800C(実売35,000円強)よりはかなり安い」という。


ヘッドフォン部 ヘッドフォン部は、2色のカラーバリエーションを用意する予定



■ オーディオテクニカなどが新ヘッドフォンを展示

「Air Dynamic Series」の新製品

 オーディオテクニカは、11月発売予定のオープンエアー型ヘッドフォンの「Air Dynamic Series」リファレンスモデルを展示している。

 「ATH-AD2000」は、ドライバユニットに磁性素材バーメンモジュールを採用。ヘッドバンドに形状記憶合金、ジョイントフレーム部分にマグネシウムを採用するなど素材や質感にこだわった最上位モデル。店頭予想価格は8万円前後の見込み。ハウジングはアルミ製のハニカムパンチングで、ドライバは55mmネオジウムマグネット。再生周波数帯域は5Hz~45kHz。重量は約250g。

 「ATH-AD1000」はアルミ ハニカムパンチングハウジングなどを踏襲した中位モデルで店頭予想価格は4万円前後。「ATH-AD900」は、53mmネオジウムマグネットドライバや、3Dウィングサポートを採用したモデルで店頭予想価格は3万円前後の見込み。

ATH-AD2000 ATH-AD1000

 また、折り畳み可能なヘッドフォン「ATH-ES5」も11月より発売する。店頭予想価格は約1万円。本体の2箇所を折り曲げることで未使用時には小さく折りたたんで持ち運べるヘッドフォン。「スーツに合うヘッドフォンを意識した(同社)」としており、シルバーとブラックの2色が用意される。

ATH-ES5 折り畳んで収納できる

 ビクターのブースではウッドハウジングにドライバを直付けした「ダイレクト・ウッド・マウント」を世界初採用した密閉型ヘッドフォンを参考展示している。

 新開発のワイドレンジドライバや、“音響レンズ”により、指向性を和らげ自然な音の広がりを得られる「ニュー・アコースティック・レンズ」などの新機能を装備している。価格や発売日は未定だが、「製品化を目指して開発を進めている」という。

ダイレクト・ウッド・マウント採用の密閉型ヘッドフォン 耳掛け型ヘッドフォンのBe!の上位モデルも参考展示

□日本オーディオ協会のホームページ
http://www.jas-audio.or.jp/
□A&Vフェスタ2004
http://www.jas-audio.or.jp/festa2004/
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(2004年9月22日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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