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ビクター、4,096×2,160ドットの「4K2K D-ILAプロジェクタ」を開発
-愛知万博のNHK「スーパーハイビジョン(8K4K)」に採用


4K2KD-ILAプロジェクタ

9月24日発表


 日本ビクター株式会社は、フルHDの4倍となる885万画素(4,096×2,160ドット)を実現したD-ILAパネル「4K2K D-ILAデバイス(仮称)」と、同パネルを利用した「4K2K D-LIAプロジェクター(仮称)」を開発したと発表した。

 D-ILA(Direct-Drive Image Light Amplifier)は、同社が開発した反射型液晶(LCOS=Liquid Crystal on Silicon)の一種。同社では2000年秋に786万画素(3,840×2,048ドット)の“初期4K2K D-ILAデバイス”を開発、2001年3月より研究目的のユーザーに同デバイスを搭載したプロジェクタを供給し、ハリウッドの映画スタジオメンバーで構成される「デジタルシネマイニシアティブ(DCI)」の推進する4Kスペックの規格化などに利用されたという。

4K2K D-ILAデバイス(仮称)

 新デバイスでは、画素ピッチ9.5μmの新世代生産プロセスを採用。同じ1.7インチサイズながら、DCIの制定した4,096×2,160ドットの画素数に合致させるとともに、初期デバイスの課題を大幅に改善した。反射率は78%、コントラストは5,000:1、画素ピッチは9.5μm。応答速度は10ms。

 92%以上の高い開口率と、独自の増反射画素構造により、75%以上の高光利用率を実現。また、素子内回路の見直しにより、クロストークや反射、ゴーストなどのノイズを大幅に低減したという。

 4K2K D-ILAプロジェクタでは、コントラスト1,500:1を実現。ランプは2,000Wで、輝度8,000ANSIルーメンを実現する。同プロジェクタは10月5日より幕張メッセで開幕する「CEATEC JAPAN 2004」に出展。また、2005年にスタートする「愛知万博」で、NHKが出展する「スーパーハイビジョン」上映に、4K2Kプロジェクタを利用した、解像度をさらに4倍にして投影するプロジェクタが採用。走査線4,320本の高精細映像を600インチ画面で上映する。

□ビクターのホームページ
http://www.jvc-victor.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.jvc-victor.co.jp/press/2004/4k2k_d-ila.html
□関連記事
【3月10日】ビクター、世界初D-ILAホームシアター用フルHDプロジェクタ
-プロジェクタとDCDi搭載プロセッサのセパレート方式
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040310/victor1.htm

(2004年9月24日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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