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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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NECエレクトロニクス株式会社は29日、DVDレコーダのバックエンド処理の主要機能を1チップに集積したシステムLSIを製品化し、12月1日から販売活動を開始すると発表した。 同社が3月に発売したDVD用レコーダ用の1チップLSI「μPD61181」の普及型モデルとして位置づけられ、下表の4製品をラインナップする。サンプル価格は各6,000円で、量産開始は2005年3月、月産は4製品合計で50万個を見込でいる。
今回発表のシステムLSIを用いることで、動画/音声データの圧縮・伸張機能、静止画/動画の出力機能、演算機能などのDVDレコーダのバックエンド処理の主要機能を、メモリを付加するだけで実現できる。上位機種から、DVカメラの映像入力機能(IEEE 1394Linkレイヤーコントローラ機能)をオプション化したほか、ハードウェアで実現していた動画の表示機能を一部ソフトウェア化。 さらに、同社が今までに個別のシステムLSIの開発で得た技術で集積したことで、サンプル価格を上位機種に比べて、10,000円から6,000円に低価格した。これにより、「DVDレコーダの大幅な低価格化を実現できる」(同社)としている。また、「μPD61178」や「μPD61177」では、DivXファイルも再生可能となっている。同社ではDivXNetworksの認証について、近日中にを完了する予定としている。 そのほかにも、上位機種で2つ搭載していたATA専用インターフェイスを1つにし、もう1つを汎用I/Oインターフェイスと共用。システム構成を多様化できるようにした。またCPUコアも、従来と同等の性能を有しながらより低消費電力型のCPUコア「MIPS32 4KE」を2つ搭載し、消費電力を約半分の1.5Wに抑えた。 インターレス/プログレッシブ映像の同時出力も可能で、「μPD61178」と「μPD61177」ではビデオDACも10bit/108MHzに向上している。実装面でもLSIと基板を接続するピン数を、449本から292本へと約35%削減し、DVDレコーダを大幅に小型化することが可能。 同社では開発背景について、「特に海外の市場では、DVD録画のみのシンプルで経済的なシステムへのニーズが強まるなど、ユーザーの利用場面に応じて多様なDVDレコーダが求められるようになってきた。その市場の流れに対応するため、蓄積したノウハウを活かして新製品を発売した」と説明している。 □NECエレクトロニクスのホームページ [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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