◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
デノン、HDMI/DVI搭載のフラッグシップAVアンプ
-9.1ch再生に対応し、1台で3部屋の音楽再生が可能


11月上旬発売

標準価格:693,000円

連絡先:宣伝部
   Tel.03-3837-8915


 株式会社デノンは、AVアンプの新フラッグシップモデル「AVC-A1XV」を11月上旬に発売する。価格は693,000円。カラーリングはプレミアムシルバー。

 2002年3月に発売された「AVC-A1SR」の後継モデル。信号処理回路を構成するブロックを個々に独立させ、完全ディスクリート、全チャンネル同一レスポンス/クオリティを実現するという独自の「New D.D.S.C(Dynamic Discrete Surround Circuit)デジタル」回路方式を改良。新型の32bit Floating Point DSP「SHARC」を3基搭載し、処理能力を向上させ、192kHzの信号やデコード処理にも余裕もって対応できるという。

 D/Aコンバータは全チャンネルとも192kHz/24ビットに対応。16回路分、計8個のD/Aコンバータを搭載しており、全チャンネルをディファレンシャル駆動。高S/Nでダイナミックレンジの広い変換を実現したという。

 また、2ch再生時にはすべてのD/Aコンバータをダブル差動動作に切り替え、クオリティの向上を図るほか、ピュアオーディオ用SACD/CDプレーヤー「DCD-SA1」にも搭載されているPCM(ステレオ)信号用のアナログ波形再現技術「Advanced AL24 Processing」も搭載。従来の「AL24 Processing Plus」のデータを拡張し、時間軸上でのデータ補間やアップコンバートサンプリングにより、自然な補間処理が行なえるという。

 さらに、再生に不要な電源をすべて切る「ピュアダイレクトモード」を搭載。ビデオ回路用電源やFL管を消灯し、アナログ音声入力時にはデジタル回路の電源もOFFにし、オーディオ回路の与える影響を低減する。

 定格出力は170W×10ch(8Ω時)で、2つのサラウンドチャンネルを各2chに分割する9.1ch再生も可能。スピーカー端子と各チャンネル出力は自由に割り当てることができ、9.1chシステムに加え、2つの5.1ch環境を1台のAVC-A1XVで構築することも可能。7.1ch/2.1ch/1chで、3部屋の音響を1台で再生することもできる。

 デコーダは、ドルビーデジタルEX、DTS-ESに加え、DTS 96/24、MPEG-2 AAC、ドルビープロロジック IIx、NEO:6、HDCDにも対応。THX、THX SURROUND EX、THX ultra 2規格に対応し、サラウンドモードとして、THX ultra 2 Cinemaモード、THX Musicモード、THX gameモードなどが利用可能。さらに、独自のサラウンドモードも備えており、2chから6.1chまでのソースすべてを、9.1ch化して再生することができる。

 セットアップ機能は、付属のマイクを利用し、スピーカーの基本的な設定を自動で行なう「オートセットアップ」、リスニングルームの周波数帯域を最適化するという「ルームEQ」が利用可能。また、最大8箇所のリスニングポイントにおけるデータを取得、独自のアルゴリズムで分析することで、リスニングエリア全体にマッチするイコライジングを行なう機能も搭載したという。

 映像入力端子として、HDMI×3、DVI×1を用意。出力もHDMI、DVIともに1系統ずつ用意しており、HDMI/DVIセレクター機能も備えている。そのほかの入力端子は、アナログ音声×12、光デジタル×5、同軸デジタル×6、IEEE1394×2、コンポジット×8、S映像×8、D5×4。出力端子はアナログ音声×3、S映像×8、コンポジット×8、コンポーネント×2、D5×1となっている。

背面

 また、ファロージャのDCDiを採用したI/P変換機能や、216MHz/12bitのビデオ用DACを搭載。S映像やコンポジット入力を変換し、コンポーネントから出力するアップコンバージョン、コンポーネントをコンポジットやS映像に変換するダウンコンバージョン機能などもサポートする。

 音声インターフェイスは、マルチチャンネル音声を1本のケーブルでデジタル伝送する独自の「DENON Link」を搭載。さらに、IEEE1394出力も2系統用意。ほかにも、Ethernet端子やRS-232C端子も備えており、AMXやクレストロンなどを用いたシリアルコントロールにも対応する。外形寸法は434×505×280mm(幅×奥行き×高さ)。重量は44kg。

 付属のリモコンはタッチパネル式の大型液晶ディスプレイを搭載。必要な機能郡のみをEL上に表示させることで、使い勝手を向上させたという。他社のテレビやDVDの操作が可能なほか、プリセットメモリ、学習機能、システムコール機能も搭載。明るさは3段階に調節できる。

 

□デノンのホームページ
http://denon.jp/
□ニュースリリース
http://denon.jp/company/release/avca1xv.html
□関連記事
【9月22日】A&Vフェスタ2004【会場レポート1】
ヤマハ、フロント1スピーカーで5.1ch対応の新システムなど
-デノン/マランツは新AVアンプなどを出展
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040922/avf02.htm
【9月24日】デノン、Denon Link搭載のフラッグシップAVアンプ「AVC-A1SR」
―THX Ultra 2、DTS 96/24に対応、マルチch PCMの入力も可能
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020218/denon.htm

(2004年10月7日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c) 2004 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.