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日本ビクター株式会社は13日、世界初のNA(Numerical Aperture:開口数)0.95の単玉対物レンズを開発したと発表した。この技術をブルーレイディスク用のレンズなどに応用することで、ブルーレイ/DVD/CDのすべてに対応したピックアップや、ブルーレイディスクを使った小型のモバイル製品などの開発にも繋がるという。 形状精度0.1μm以下の精密成型技術と、ピンポイント設計技術を組み合わせることで、NA0.95という開口数ながら、直径2.1mm、厚さ1.2mmの超小型サイズを実現した対物レンズ。同社が既に開発していたNA0.85単レンズは直径4.1mm、厚さ3mmのため、体積は約10分の1となっている。なお、空気中での理論的NA限界は1のため、NA0.95は「実現できる限界に近いレンズ」(同社)としている。 NA0.85よりも面積比で25%小さい光スポットを作成でき、理論的には12cmの単層ディスクに記録した片面40GB以上の高密度信号も読み取れるという。さらに、レンズと集光点の間に空間が存在する遠視野結像での集光作用を用いることで、ディスクの交換性を保証している。 なお、NA0.95単レンズの開発で取得した高精度のレンズ製造技術をブルーレイ用のレンズに応用すると、歩留まりが向上し、コストダウンを実現できるという。さらに、従来のブルーレイ用単玉対物レンズと比較し、大きな面傾斜角度を実現する技術を採用することで、ブルーレイ/DVD/CDの3つのディスクに対応できるNA0.85のレンズが生産できるとしている。
また、超小型レンズの加工技術を転用することで、小型かつ作動距離の大きなブルーレイ用レンズの開発も可能。レンズとディスクの間に十分な空間を持たせることで、衝撃によりレンズとディスクが接触する可能性が減り「ポータブル・ブルーレイプレーヤーやノートPC用ブルーレイドライブなど、モバイル機器への展開が可能になる」(同社)という。 □日本ビクターのホームページ
(2004年10月13日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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