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アキュフェーズ、純A級のステレオ・パワーアンプ
-「MCS+回路」とフルバランス構成を採用


12月下旬発売

標準価格:367,500円

連絡先:アキュフェーズ
     Tel.045-901-2771


 アキュフェーズ株式会社は、パワーアンプ「P-3000」に採用された「MCS+回路」を採用した純A級のステレオ・パワーアンプ「A-30」を12月下旬に発売する。価格は367,500円。

 2004年5月に発売された「A-60」の下位モデルで、A-20Vの後継モデル。新たに、信号入力段からパワーアンプ段までの信号経路をフルバランス伝送する「インスツルメンテーション・アンプ」構成を採用。CMRR(Common Mode Rejection Ratio:同相信号除去比)やひずみ率などの諸性能を向上させ、外部の雑音などの影響も受けにくいという。

 また、同社のモノラルパワーアンプ「M-8000」や、ステレオパワーアンプ「P-7000/5000」に搭載する「MCS(Multiple Circuit Summing-up)回路」を改良した、「MCS+回路」を採用。同一回路を並列接続することで諸特性を向上させるMCS回路の基本はそのままに、初段バッファアンプのバイアス回路を改善。さらに、並列動作させる部分を電流・電圧変換部のA級ドライブ段にまで拡張して、低雑音化を実現したという。

 増幅方式にはカレント・フィードバック回路を使用。出力段には、パワーMOS FETを1チャンネルあたり3ペアのパラレル・プッシュプル駆動させ、1ペアあたりの負担を軽減。MOS FETの直線性の優れた小電力領域を効率良く利用できるほか、電流も3分の1になるため、純A級動作でも回路全体の安全度が高くなったとしている。

 定格出力は30W×2ch(8Ω時)、60W×2ch(4Ω時)、120W×2ch(2Ω時)。ブリッジ接続によりモノフォニック・アンプとしても利用でき、その際の出力は120W(8Ω時)、240W(4Ω時)、300W(2Ω時)となっている。

 電源部には容量約400VAの電源トランスと、47,000μF×2のアルミ電解コンデンサを採用。また、ゲイン・コントロールは、インスツルメンテーション・アンプ方式の初段増幅部で利得を切り替えてコントロールするため、位相に乱れが少なく、パワーアンプ段の安定度をほとんど変えずに、4段階(MAX、-3dB、-6dB、-12dB)のゲイン・コントロールが行なえるという。

 入力端子はバランス、アンバランスを各1系統装備。内部の信号経路は金によるプレート化が行なわれているほか、スピーカーターミナルは、Yラグやバナナ・プラグにも対応した大型のものを搭載している。外形寸法は465×425×170mm(幅×奥行き×高さ)、重量は22kg。

【主な仕様】
  • 全高調波ひずみ率:0.05% (2Ω負荷)/0.03% (4~16Ω負荷)
  • IMひずみ率:0.005%
  • 周波数特性
    • 定格連続出力時:20Hz~20kHz +0 -0.2dB
    • 1W出力時:0.5Hz~160kHz +0 -3.0dB
  • ゲイン:28dB (ステレオ/モノ仕様時共)
  • 負荷インピーダンス
    • ステレオ時:2~16Ω
    • モノフォニック時:4~16Ω
  • SN比
    • ゲインMAX時:111dB
    • ゲイン-12dB時:118dB
  • ダンピングファクター:150
  • 消費電力:260W(電気用品取締法)/205W(8Ω負荷定格出力時)

□アキュフェーズのホームページ
(11月15日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.accuphase.co.jp/
□関連記事
【4月21日】アキュフェーズ、MCS回路を搭載した純A級ステレオパワーアンプ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040421/accu.htm

(2004年11月15日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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