◇ 最新ニュース ◇
|
||
【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
||
|
アキュフェーズ株式会社は、パワーアンプ「P-3000」に採用された「MCS+回路」を採用した純A級のステレオ・パワーアンプ「A-30」を12月下旬に発売する。価格は367,500円。 2004年5月に発売された「A-60」の下位モデルで、A-20Vの後継モデル。新たに、信号入力段からパワーアンプ段までの信号経路をフルバランス伝送する「インスツルメンテーション・アンプ」構成を採用。CMRR(Common Mode Rejection Ratio:同相信号除去比)やひずみ率などの諸性能を向上させ、外部の雑音などの影響も受けにくいという。 また、同社のモノラルパワーアンプ「M-8000」や、ステレオパワーアンプ「P-7000/5000」に搭載する「MCS(Multiple Circuit Summing-up)回路」を改良した、「MCS+回路」を採用。同一回路を並列接続することで諸特性を向上させるMCS回路の基本はそのままに、初段バッファアンプのバイアス回路を改善。さらに、並列動作させる部分を電流・電圧変換部のA級ドライブ段にまで拡張して、低雑音化を実現したという。 増幅方式にはカレント・フィードバック回路を使用。出力段には、パワーMOS FETを1チャンネルあたり3ペアのパラレル・プッシュプル駆動させ、1ペアあたりの負担を軽減。MOS FETの直線性の優れた小電力領域を効率良く利用できるほか、電流も3分の1になるため、純A級動作でも回路全体の安全度が高くなったとしている。 定格出力は30W×2ch(8Ω時)、60W×2ch(4Ω時)、120W×2ch(2Ω時)。ブリッジ接続によりモノフォニック・アンプとしても利用でき、その際の出力は120W(8Ω時)、240W(4Ω時)、300W(2Ω時)となっている。 電源部には容量約400VAの電源トランスと、47,000μF×2のアルミ電解コンデンサを採用。また、ゲイン・コントロールは、インスツルメンテーション・アンプ方式の初段増幅部で利得を切り替えてコントロールするため、位相に乱れが少なく、パワーアンプ段の安定度をほとんど変えずに、4段階(MAX、-3dB、-6dB、-12dB)のゲイン・コントロールが行なえるという。
入力端子はバランス、アンバランスを各1系統装備。内部の信号経路は金によるプレート化が行なわれているほか、スピーカーターミナルは、Yラグやバナナ・プラグにも対応した大型のものを搭載している。外形寸法は465×425×170mm(幅×奥行き×高さ)、重量は22kg。
□アキュフェーズのホームページ
(2004年11月15日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c) 2004 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |