東芝、垂直磁気方式採用の1.8型HDDを世界初商品化 －1.8型で最大80GBを実現、6～8GBの0.85型も視野に

左から40GBの「MK4007GAL」、80GBの「MK8007GAH」

2005年第1四半期より順次量産開始 連絡先：ストレージデバイス事業部 　　　　　Tel.03-3457-2445

　株式会社東芝は14日、垂直磁気記録方式を採用したHDDを世界で初めて商品化すると発表した。厚さ5mmの1.8型で容量40GBの「MK4007GAL」を2005年度第1四半期(4～6月期)に量産開始。1.8型で80GBの「MK8007GAH」を2005年度第2四半期(7～9月期)から量産する。

　磁石をディスクに垂直な方向に配列させることで、高密度記録を実現する垂直磁気記録方式を採用したHDD。これにより、世界最高の面記録密度206Mbit/mm²を達成。1プラッタあたり40GBの容量を実現した。40GBの「MK4007GAL」には同ディスクを1枚、80GBの「MK8007GAH」には2枚内蔵している。

　ヘッド部には高密度記録に適したという垂直磁気ヘッドを採用。ディスクの記録層には、新たに開発した垂直磁気記録用の磁性材料を使用しているという。

従来の面内記録方式では、信号磁石がお互いに向かい合い、磁力を弱めあう性質を持っている	垂直記録方式では、隣り合う信号磁石がお互いを強めあう性質を持つため、高密度記録に適している

1月の「digital! experience」の東芝ブースで展示された0.85型HDD

　外形寸法と重量は、MK4007GALが78.5×54×5mm(縦×横×厚さ)で51g、MK807GAHが78.5×54×8mm(同)で62g。シークタイムはどちらも15ms、回転数は4,200rpm、インターフェイスはATA-6。

　小型・大容量という特性を活かし、ポータブルオーディオ/ビデオプレーヤーや、モバイル用PCなどでの利用を想定。さらに、同社が1月に発表した0.85型のHDDに今回開発された垂直磁気記録技術を採用すれば、6～8GB容量の0.85型HDDが開発できるとしている。

□東芝のホームページ
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□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2004_12/pr_j1401.htm
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(2004年12月4日)

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