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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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オンキヨー株式会社は、ハイコンポシリーズ「INTEC 275」をフルモデルチェンジ。Hi-MDに対応したMDデッキなどを含んだ新モデル計5機種を3月9日に発売する。各コンポーネントの型番、価格は下表の通り。
■ Hi-MD対応MDデッキ
従来のMDディスクで300MB、専用メディアで1GBの記録が可能な「Hi-MD」規格に対応したMDデッキ。ただし、USB端子は備えておらず、PCとの連携機能はない。Hi-MD対応機器はこれまでポータブル機器が中心だったが、MD-133は世界初となる据え置き型の対応MDデッキ。 従来の80分のMDディスクに、Hi-LPモードで約10時間10分、Hi-SPで約2時間20分の録音が可能。通常のMDデッキと同様にMDLPなどもサポートするほか、リニアPCM形式の録音にも対応。より高音質な録音が楽しめるという。なお、1GBのHi-MDメディアを利用すれば、Hi-LPモードで約34時間、Hi-SPで約7時間55分の長時間録音も可能になる。 様々な録音モード時に優れた情報処理能力を発揮するという「High Speed ATRAC DSP」を搭載。さらに、D/A、A/D変換やATRACフォーマットへの圧縮など、デジタル処理をすべて24bit化して行なう「24bitプロセッシング」も採用している。 ほかにも、同社がAVアンプなどに搭載を進めている独自のアナログ波形生成技術「VLSC(Vector Linear Shaping Circuitry)」回路を搭載。パルス性ノイズを含まないアナログ波形を生成するため、デジタルノイズの影響を受けず、ソースのポテンシャルを最大限に引き出せるという。 サンプリングレートコンバータを内蔵するほか、同シリーズのアンプ「A-933」や、CDプレーヤー「C-733」と組み合わせて、デジタル録音レベルを自動設定する「DLA Link」にも対応。A-933も操作できるシステムコントロールリモコンも付属する。
入力はアナログ音声を1系統、光デジタルを2系統用意。出力はアナログ音声を1系統備える。外形寸法は275×309×78mm(幅×奥行き×高さ)。重量は3.8kg。
■ デジタルプリメインアンプ
A-933は、定格出力80W×2ch(8Ω時)のデジタルプリメインアンプ。A/D変換にPWM(パルス幅変調)方式を採用。同方式の動作をより理想的にするために、独自の積分型変調回路「VL Digital」を搭載。スパイクノイズに起因するエラーを排除した、正確なパルス幅変調を実現したという。なお、VL Digitalの前段には増幅素子固有の非線形特性を解消するというインバーテッド・ダーリントン回路を搭載している。 ドライバー段には、ディスクリートドライバーを採用。ICチップによるドライバー回路に比べ、数倍の高速化を実現したという。 電源部には大容量のトロイダルトランスを2基、+側用と-側用に配置。動的な電源インピーダンスの低減化を図り、デジタルアンプ回路へ安定性の高い電源供給を可能としているという。また、電解コンデンサと小信号回路を結ぶグランドラインに銅板を採用。出力段からスピーカー端子部直前までの経路にも信号ライン、グランドラインともに銅バスプレートを採用。芯の太い音色を実現したという。
筐体には1.6mm厚の鋼板を採用。スピーカーターミナルには金メッキを施し、芯径4mmまでのケーブルが接続可能。バナナプラグの接続にも対応している。入力端子はアナログを7系統、出力端子はアナログを4系統装備。MAIN IN入力も備えており、パワーアンプ部のみを利用することもできる。外形寸法は275×328×103mm(幅×奥行き×高さ)、重量は7.5kg。
■ CDプレーヤー
C-733は、MDデッキのMD-133と同様に、独自のアナログ波形生成技術VLSC回路を搭載。デジタルノイズの影響を低減し、ソースのポテンシャルを最大限に引き出せるという。音楽CD、CD-Rの再生はサポートするが、MP3/WMAの再生機能は備えていない。 シーラス・ロジック製の192kHz/24bit DACを採用。さらに、クロック回路として、常温で±1.5PPMの精度を持った水晶発振器「スーパープリシジョン・クロック」回路を搭載。時間軸での揺らぎを排除し、描写力の向上を図っている。 電源回路には、電源トランスの2次側巻線を、オーディオ系+側/-側、表示管用、メカ駆動用、マイコン用と、個別に独立させることで、各回路から発生するノイズがオーディオ回路に影響を及ぼさない設計を採用。オーディオ回路を構成する各回路にも、独立した定電圧回路使ったマルチ・レギュレーター方式を採用し、回路の相互干渉を防ぐという。
再生周波数特性は5Hz~20kHz。SN比は105dB。ダイナミックレンジは96dB。出力端子として、光デジタルを2系統、アナログ音声を1系統備える。なお、デジタル出力は内部で高純度ケーブルを用いた「ダイレクト・デジタル・パス」方式を採用。アナログ出力のRCA端子には金メッキを施している。外形寸法は275×304×103mm(幅×奥行き×高さ)。重量は4.5kg。
■ 電波時計内蔵のFM/AMチューナ
T-433はFMステレオ、AMモノラルの受信に対応したチューナ。最大の特徴は据え置き型チューナとして世界で始めて、電波時計の自動時刻設定機能ACCUCLOCK(アキュクロック)を備えたこと。標準電波の時刻情報を受信し、時刻合わせを行なう必要がないほか、常に正確なタイマー動作が行なえるという。 録音、再生のプログラムタイマーが4系統利用可能。同シリーズのA-933、MD-133と組み合わせた場合には、曜日指定は1日、または連続した複数の曜日も設定可能。最大90分のスリープタイマー機能も利用できる。
受信範囲はFMが76~108MHz。受信感度は17.2dBf(STEREO)/11.2dBf(MONO)。AMが522~1629kHz。実用感度は30μV。出力はアナログで、端子には金メッキ処理を施している。外形寸法は275×309×78mm(幅×奥行き×高さ)。質量は3kg。FM室内アンテナ、AM室内アンテナ、電波時計ユニット、電波時計ユニット接続用コードなどを同梱する。
■ スピーカー
D-302Eは、2ウェイのバスレフ型ブックシェルフスピーカー。OFM(Onkyo Micro Fiber)にPEN(ポリエチレンナフタレート)繊維の織布を合わせた独自のA-OMFを改良した、「New A-OMF」振動板を採用。センターキャップ一体型となっており、従来のA-OMFの約3.5倍の剛性を実現。軽量化よりも強靭さ、しなやかさを目指したという設計で、PEN繊維と帆布、アラミド繊維の3層構造を採用している。 ウーファは16cm径で、65mm径の大型ボイスコイルを採用。また、マグネットには直径140mm、重量1,090gというフェライトマグネットを使用している。振動板を支えるフレームには、平均厚6mmのアルミダイキャストを使用。エッジも応答性能を向上させ、反射音の少ない新形状を採用したという。 ツイータには、外周部と内周部を固定したリング状の振動板を採用。振動板の外周部を駆動するドーム型ツイータでは中心部で高域再生用の分割振動が発生していたが、駆動点を振動板の内周部と外周部の中間点に置くことで、ピストンモーションの駆動で100kHzまでの高域再生を実現したという。 また、ツイータ振動板の保護兼イコライザとして、砲弾型のキャップを装着。ツイータのバックチャンバーには4mm厚のABS樹脂を使用した球面形状を配置。定在波の発生を防いでいる。 バスレフポートは、独自のスリットダクトを採用。エンクロージャはリアルウッド仕上げのMDFを使用。ネットワーク回路では、ウーファ用とツイータ用の信号の干渉を防ぐため、それぞれの回路を分離するアイソレート・マウント方式を採用。スピーカーターミナルは、真鍮削り出しの金メッキネジ式ターミナルを採用。バナナプラグも接続できる。
定格インピーダンスは4Ω。再生周波数特性は34Hz~100kHz。クロスオーバー周波数は2kHz。外形寸法は210×363×347mm(幅×奥行き×高さ)、重量は10.8kg。コルクスペーサーなどを同梱する。
□オンキヨーのホームページ
(2005年1月27日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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