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「ウルトラマン」シリーズや「怪奇大作戦」など、主に円谷プロの人気作品のDVD化 を進めている株式会社デジタルウルトラプロジェクトは、同DVD化プロジェクトの第8弾として、DVD「ウルトラマンタロウ」を発売する。5月27日に第1巻から第5巻の単品版と、1~5巻のシュリンクセットが発売される。価格は単品版が各3,990円。シュリンクセットの価格は未定だが、「単品5枚分の価格よりも高価になることはない」(同社)という。 ‘73年からから放送されたテレビシリーズ全話を収録しており、単品は全13巻リリースされる。第6~10巻は6月24日、第11~13巻は7月22日に発売予定。シュリンクも6~10巻までの5巻セットと、11~13巻までの3巻セットを単品版と同時にリリースする。各タイトルの発売日、価格、品番などは下表の通り。
また、デジタルウルトラプロジェクトの今後の展開も一部発表された。第9弾と第10弾は「マイティジャック」と「戦え! マイティジャック」の2作品で、2006年初頭に発売予定。DVDは各全6巻になるという。第11弾は「ウルトラマンレオ」がDVD化。2006年初夏に全13巻で発売されるという。
なお、これらの作品はセルだけでなくレンタルも実施される。また、同社は「DVDのみならず、新たに登場した様々なメディアに積極的かつ多面的にサービスを提供する」とし、ブロードバンド配信などを含めたマルチメディア展開を予定していることを示唆した。
■ 1話に200時間以上を費やしてレタッチ
ウルトラマンタロウは、‘73年から放映された円谷プロの特撮テレビドラマ。歴代のウルトラファミリーが総出演するほか、色彩豊かなメカニック、科学警備隊ZATの活躍などが人気となり、第2期ウルトラシリーズの集大成と呼ばれた。また、学年誌とのメディアミックス展開や、各種企業とのマーチャンダイジングなどを実施し、ヒーロードラマをビジネス的にも成功させた作品としても知られている。 タロウのDVD化にあたっては、これまでシリーズ同様、放送当時の製作スタッフの監修のもとリマスタリングが行なわれた。1話あたり200時間以上を費やしてレタッチを行なったほか、バランス調整、カット毎の色調補正なども実施。音声も最新技術で整音されているという。 同社は「約9年間にわたって培われたデジタルリマスタリングの経験を最大限に発揮して、シリーズ最高の高画質、高音質を追求した。その結果、ウルトラマンタロウの明るさを鮮やかに再現できた」としている。
また、特典映像も収録予定。瑳川哲朗がナレーターを務める各話予告編を各巻に収録するほか、ウルトラマンからタロウまで、歴代のヒーローが総出演する「ウルトラ5兄弟 座談会」、二子多摩川園のイベント告知など、タロウが使われたCMの映像、主役の東光太郎を演じた篠田三郎氏へのインタビュー、美術スタッフの鈴木儀雄氏によるデザイン画解説などを予定している。
さらに、単品版をまとめたシュリンクセットには、封入特典が用意される予定。詳細は未定だが、ヒロインの秘蔵写真、小学館学年誌の復刻記事、キャスト、スタッフの新規インタビューなどを掲載した小冊子を予定しているという。
■ 家族の絆を深めるウルトラマンタロウ
都内のホテルで行なわれたDVDの発表会には、主役の東光太郎を演じた篠田三郎氏と、ウルトラの母(緑のおばさん)を演じた歌手のペギー葉山さんが登場。撮影当時の思い出話に華を咲かせた。 篠田氏は「自分が東光太郎役に決まる前、松平健さんと私のどちらが役を射止めるか? なんて話もあったんです。もし、松平健さんに決まっていたら、踊るウルトラマンタロウが見れたかもしれませんね」と、笑いながら意外な裏話を披露。
ペギー葉山さんは「出演の経緯はよく覚えていないのだけれど、イケメンとして人気がある篠田さんが主役をやっていると聞いて、それならばぜひ出たいわという話になった」と言う。「台本を読んだだけでは、自分の役の設定や背景がよくわからなかったのだけれど、篠田さんと競演できるならお母さん役でもなんでも良いと思ってた。でも、放送されたものを見たらウルトラマン達の母親という位置は、まるで神様みたいに偉い役とわかってびっくりした」とのこと。
トークショーの合間には当時のプロデューサーや、モロボシ・ダン(ウルトラセブン)役の森次晃嗣氏、北斗星司(ウルトラマンA)役の高峰圭二氏ら、歴代ウルトラマンからのビデオメッセージも披露された。その中で山際永三監督は「篠田さんはそれまでのウルトラシリーズのヒーローとは少し違う、良い意味で単純で、さわやかな東光太郎というキャラにピッタリだった」と当時を振り返る。 そのコメントを聞いた篠田さんは「今でも単純ですが」と笑いながら「低学年向けの作品ということもあり、当時流行っていたフィンガーファイブの協力で、ウルトラマンが怪獣を躍らせて、疲れさせて倒すなんてストーリーもあった。ある意味コメディチックでとても楽しい役だった」と思い出を語った。
そんなウルトラマンタロウを楽しんでいた子供達も、今では父親・母親になっている年代。篠田さんは「今度は彼らの子供達が、ちょうどヒーローに興味を持っている頃だと思う。DVDでタロウの活躍を、親子そろって楽しんで欲しい」とコメント。葉山さんも「近頃の家族は見るものがバラバラだから、家族の絆を深める手助けになればうれしい。また、ウルトラの母を見て、母親の偉大さも再認識してもらえればいいなと思います」と語った。
□デジタルウルトラプロジェクトのホームページ
(2005年2月17日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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