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ピクセラ、“超高画質”を謳うWチューナ搭載キャプチャカード
-シリコンチューナ搭載のノートPC用カードも開発


5月発売

標準価格:オープンプライス


 株式会社ピクセラは、高画質を謳うダブルチューナ搭載テレビキャプチャカード「PIX-MPTV/P8W」を5月より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2万円台後半の見込み。また、OEMメーカー向けの販売も予定している。

 日立製の地上アナログチューナを2系統装備し、ViXS製のマルチストリーム録画対応MPEGエンコーダ「XCode II-L」を搭載したテレビキャプチャカード。1枚のキャプチャカードで2系統の同時録画が行なえるのが特徴。

カード本体

 ソニーのVAIO Type Xなどで採用されたエンコーダチップ「XCode II」では4ストリームの同時録画が可能だが、今回PIX-MPTV/P8Wに採用した「XCodeII-L」は同時録画数を2ストリームに抑え、低価格化したチップとなる。記録解像度は720×480/480×480/352×480ドット、ビットレートは最大15Mbpsまで対応する。

 各アンテナ入力ごとに、パイオニアマイクロテクノロジー製の10bitビデオデコーダチップを備え、高精細なAD変換を行なってからエンコードを実行するため、高画質な録画が可能という。同チップにはTBCや3次元Y/C分離機能も内蔵。また、NEC製のゴーストリデューサチップも搭載している。


エンコーダチップに「XCodeII-L」を搭載 パイオニアマイクロテクノロジー製の10bitDACにより高画質化を図った

左が「PIX-MPTV/P8W」の映像。石壁の細部描写などに違いが感じられる S映像、コンポジット入力を装備

 発表会場では、Philips製のビデオデコーダチップを搭載した他社製キャプチャカードとの画質比較デモを行ない、情報量の違いや色の鮮やかさの違いを訴え、「高級家電製品並みの“超高画質”」とアピールされた。

 入力端子はアンテナ入力のほか、S映像、コンポジット、アナログ音声入力(RCA)を各1系統装備する。

 録画/再生ソフトはマルチチューナ対応の「StationTV G2」を新開発。リモコンでの操作を前提としたアプリケーションで、PinP表示や2画面表示などが行なえる。StationTV G2内にはナノ・メディアや加賀電子と共同企画開発したEPGサービス「REC Station」を組み込んでおり、EPGによる番組録画予約や、番組検索、携帯電話からのリモート予約などが行なえる。対応OSはWindows XP。


StationTV G2。PinP表示や2画面表示などの機能を搭載し、マルチチューナを生かしたテレビ録画/視聴が可能となっている REC StationによるEPG予約が行なえる

PIX-NTTV/P5W PIX-NTTV/P5Wの特徴

 また、テレビ録画機能を搭載したノートPC向けのminiPCI接続のテレビキャプチャカード「PIX-NTTV/P5W」も発表。5月よりOEM向けに出荷される。

 最大の特徴はチューナにRfStream製のシリコンチューナ「TA0500ST」を搭載したこと。ノートPC向けのため、低消費電力を主眼に開発しており、同社の従来のチューナ製品と比べ約1/5の消費電力かつ低発熱化を実現。モジュールの小型化や実装面積の低減が図られている。

 また、miniPCI接続の小型カードながら富士通製のハードウェアMPEGエンコーダ「MB86395」を搭載し、高画質な録画が行なえるという。対応OSはWindows XPのみ。

 シリコンチューナを開発したRfStreamは、同社の出資する関連会社。小型化や実装面積の低減、さらに環境性能などを考慮し、シリコンチューナの需要増を予測しており、今後も高画質化や一層の低消費電力化を図りながら、PC向けのみならず、民生AV機器向けの展開も図っていくという。


□ピクセラのホームページ
http://www.pixela.co.jp/
□ニュースリリース
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【2004年10月21日】【WPC EXPO 2004】会場レポート 2(AV)
ピクセラが6ch同時録画ユニットや、W録画PCIカードなどを展示
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20041021/wpc04.htm
【2004年8月3日】富士通やエフエム東京ら5社、地デジラジオチューナに出資
-アナログにも対応したデジタルシリコンチューナ開発へ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040803/rfstream.htm

(2005年3月31日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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