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株式会社デノン コンシューマー マーケティングは、HDMIやDVI端子を搭載し、独自の設計思想「New D.D.S.C.デジタル」コンセプトにより開発されたAVアンプ「AVC-A11XV」を5月上旬より発売する。価格は42万円。 2004年11月に発売した同社のフラッグシップAVアンプ「AVC-A1XV」に続く“デノンプレミアムシリーズAVアンプ”の第2弾と位置づけられており、高音質サラウンド回路“New D.D.S.C.(Dynamic Discrete Surround Circuit)デジタル”を継承。さらに、32bit DSPを3基搭載するほか、DENON LinkやIEEE 1394などのデジタルインターフェイスも装備する。 THX ultra2に対応したAVアンプで、定格出力は140W×7ch(8Ω)。32bitのフローティングポイントDSPを搭載。ドルビーデジタル EXやDTS-ES、DTS96/24、ドルビープロロジックIIx、DTS Neo:6、AAC、HDCDなどのデコードに対応するほか、独自のサラウンドモードも搭載する。 自動音場補正機能の「オートセットアップ」は、スピーカー接続、スピーカーサイズ、スピーカーレベル、スピーカー距離、スピーカー位相、クロスオーバー周波数の補正を実行。また、複数のリスニングポジション(最大8カ所)の測定を行なうことで、リスニングエリア全体の周波数特性補正を自動的に行なう「ルームEQ」も搭載している。 音質面ではAVC-A1XVと同様の開発コンセプト「New D.D.S.C.デジタル」により、各デジタルオーディオブロックを完全ディスクリート構成とした。全チャンネルにデノン独自の高音質技術「AL24 Processing Plus」を採用し、リニアPCM入力時にオーディオ信号の持つ量子化歪みを徹底的に低減。オーディオDACは全チャンネル24bit/192kHzで、ディファレンシャル駆動のデバイスを搭載することで、高いS/Nと広ダイナミックレンジを実現したという。 パートごとに独立した安定化電源を採用し、外部振動や電気、機械的な干渉などを徹底的に排除。音楽再生時にFL管やビデオ回路の電源をOFFにする「ピュアダイレクトモード」も搭載している。 また、サラウンドバックとサラウンドチャンネルのパワーアンプをフロントチャンネルやZONE2/ZONE3にアサイン可能となっており、フロントチャンネルにアサインした場合は、フロントスピーカーのバイアンプ駆動も行なえる。
ビデオ関連機能も大幅に強化されており、3系統のHDMI入力と1系統のDVI入力を装備。出力はHDMIを1系統装備する。HDMI/DVIから入力されたビデオ信号はHDMIから出力可能。HDMIはVer.1.1やHDCPに対応しており、DVDオーディオのマルチチャンネル入力も可能となっている。 コンポーネント入出力はD5端子入力×3、コンポーネント(RCA)入力×1とD5出力×1、コンポーネント出力×1を装備。そのほかの入力端子は、S映像×8、コンポジット×8、アナログ音声×12、8ch入力×1、光デジタル×5、同軸デジタル×3、DENON Link、IEEE 1394×2。出力端子はS映像×6、コンポジット×6、アナログ音声×4、8chプリ出力×1、2chプリ出力×2、光デジタル×3を搭載する。 12bit/216MHzのビデオDACを搭載し、コンポーネントビデオやS映像出力の再現性を高めるほか、ビデオコンバージョン機能も搭載。HDMI/コンポーネント/S映像/コンポジットの各入力のHDMI/コンポーネント/S映像/コンポジットの各出力にアップ/ダウンコンバートできる。ただし、HDMIへのアップコンバート時にはアップスケーリング出力はできず、入力信号の解像度のまま出力される。 Ethernet端子やRS-232C端子も備えており、AMXやクレストロンなどを用いたシリアルコントロールにも対応する。消費電力は480W。外形寸法は434×500×178mm(幅×奥行き×高さ)。重量は23.6kg。付属のリモコンはタッチパネル式の大型液晶ディスプレイを搭載。必要な機能群のみをEL上に表示させることで、使い勝手を向上させたという。 □デノンのホームページ (2005年4月11日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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