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日本テキサスインスツルメンツ株式会社(日本TI)は、4月2日付けで副社長の山崎俊行氏が代表取締役社長に就任。15日、同氏と米本社社長兼CEOであるリッチ・テンプルトン氏により、今後の事業戦略が発表された。 テンプルトン氏は、同社の携帯電話向けのDSPやアプリケーションプロセッサ、デジタル家電のサブシステム供給により、2004年は125億ドルと過去最高の売り上げを記録したことを発表。 その要因として、2004年にはDLPのサブシステムを265万台出荷したことを挙げた。DLPのフロントプロジェクタ全体は、2004年で10四半期連続でシェアを伸ばし、フロントプロジェクタの中で47%のシェアを獲得したという。テンプルトン氏は「現在主流である720pから1080p中心へシフトするだろう」と予測し、DLPプロジェクタが新しい成長の機会であるととらえていることを述べた。
山崎氏は、今後の重要な取り組みとしてデジタル家電に向けた技術の市場投入を掲げ、特に車載機器、ホームシアター関連の製品を積極的にサポートするとした。 半導体事業に30年以上携わっているという同氏は、「単なる半導体メーカーとしてだけでなく、各社と協力して製品の開発段階からパートナーとして関わって行きたい」と抱負を語った。
山崎氏は、1995年から日本バー・ブラウン社の社長を務め、2001年の買収に伴い日本テキサス・インスツルメンツ株式会社に転籍。執行役員、半導体営業本部長などを歴任し、2004年11月に副社長に就任していた。2002年より同社社長を務めたK.バラ氏は代表取締役会長となる。 □日本TIのホームページ (2005年4月15日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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