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社団法人日本レコード協会(RIAJ)は27日、2004年度「音楽メディアユーザー実態調査報告書」を公開した。過去半年間のCD購入率は54%に減少した一方、有料音楽配信サービスの利用率は8.2%に増加した。 調査は、2004年10月1日から10月20日にかけて、東京30km圏で行なわれた面接留置きアンケートの結果をもとにしている。対象者は12~69歳の男女(小学生を除く)で、サンプル数は1,200。 過去半年間におけるCDの購入率は前年比3.6ポイント減の54%。CD全体の平均購入枚数は、6.75枚から5.9枚に減少している。CDシングルの購入率は27.1%から23.1%に減少した。また、レンタルCD全体の利用率は、39.7%から38.7%に減少している。 DVD再生機器保有者のDVDソフト購入率は増加しているが、音楽DVDソフトを購入した人の平均枚数は2.3枚で、昨年の2.7枚より減少した。また、消費者が考える音楽DVDの適正価格(好きなアーティストのライブ映像が収録された約90分のディスクを想定)は、2,749円で、前年度の2,954円からさらに低下している。 音楽DVDの購入者は男女ともに高校生~20代社会人が高く、30代~40代層がそれに続いている。今後の音楽DVD購入意向は、映画などのソフトと比べて女性の購入意向が高い結果となった。 PCやゲーム機を除くDVD専用機器の保有率は依然として上昇中で、中でもHDD付きのDVDレコーダーの保有率は、前年度の1.7%から6.9%に急増している。 ポータブルオーディオプレーヤーの録音ソースは「購入したCD」が63%で最も多い。インターネットによる有料音楽配信の認知率は56.9%で、利用率は前年度の5%から8.2%へと微増した。また、ポータブルオーディオを利用していない人のうち、31.4%は「是非利用してみたい」または「興味はある」と回答した。 音楽CDや録音用メディア購入といった音楽関連支出と競合するのは「前年度と同様に携帯電話での電話やメール」としているが、「着うた」をダウンロードした人のうち、音楽再生のために利用する人が48.4%を占めていることなどから、「着うたの注目度は高く、さらなる利用増が期待される」と分析している。 □RIAJのホームページ (2005年4月28日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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