ヤマハ、HDMI/i.LINK搭載の7.1ch AVアンプ －THX Select 2準拠の本格ホームシアターモデル

6月下旬発売 標準価格：231,000円

　ヤマハ株式会社は、HDMIやi.LINKなどのデジタルインターフェイスを装備した7.1ch AVアンプ「DSP-AX4600」を6月下旬より発売する。価格は231,000円。

　定格出力130W×7ch(6Ω)の7.1ch AVアンプ。ローインピーダンス化によりスピーカー駆動力を高める「ハイカレントアンプ・テクノロジー」と、信号経路を高純度かつストレートに再構築する「デジタルマキシマムコンセプト」など同社独自の設計技術を採用。さらにHDMI端子やi.LINKを装備した。

　HDMI Ver.1.1に準拠したHDMI端子を2系統装備し、DVDオーディオのマルチチャンネルPCM音声のデコードなどに対応。デジタル音声信号を直接受けて、シネマDSP処理も行なえるほか、デジタル映像信号のセレクトやディスプレイ機器へのリピート(再送出)にも対応している。i.LINKは2系統で、SACDのDSD信号やDVDオーディオなどに対応する。

　7.1ch出力に対応し、DTS-ESやドルビーデジタル EX、ドルビープロロジックIIx、DTS 96/24、SRS Circle Surround IIなどのデコードが可能。また、THX Select 2に準拠し、「THX Select 2 Cinema」、「THX Music Mode」、「THX Game Mode」に対応する。独自の32bit DSPを搭載し、40種類のシネマDSPプログラムを適用できる。

　また、自動音場補正機能の「YPAO」も搭載。測定項目は、スピーカーワイヤリング、スピーカーサイズ、チャンネル間レベル、スピーカー距離、周波数特性の5項目を、7バンド・パラメトリックイコライザで自動調節する。測定アルゴリズムの改善が図られたほか、部屋の広さに応じた自然なイコライザカーブ調整が行なえるという「ナチュラルカーブ」や、自動調整されたイコライザカーブを微調整できる「PEQ調整」などを備えている。

　操作系では、最上位モデルの「DSP-Z9」と共通の「日本語対応アシストGUI」を装備。音場プログラム選択や、各種設定をOSD上で行なえる。FM/AMチューナも装備。また、マクロ/学習機能を備えたリモコンも付属する。

　夜間など音量を絞った状況でもダイナミックレンジやレベルをコントロールし、臨場感を損なわず再生できる「ナイトリスニングモード」や、ヘッドフォンでシネマDSPの効果を生かした5.1chサラウンド再生が行なえる「サイレントシネマ」も搭載。S映像/コンポジット入力をコンポーネント変換するビデオコンバージョン回路も装備する。

　入力端子はアナログ音声×11(PHONO×1)、6/8ch入力×1、光デジタル音声×5、同軸デジタル音声×3、HDMI×2、コンポーネント×3、D4×3、S映像×6、コンポジット×6。出力端子はHDMI×1、コンポーネント×1、D4×1、S映像×3、コンポジット×3、光デジタル×2、アナログ音声×4、サブウーファ×1、7chプリアウト、コントロール端子など。i.LINK入出力は2系統。

　消費電力は440W。外形寸法は435×438.5×171mm(幅×奥行き×高さ)、重量は19kg。リモコンやFMアンテナ、自動音場補正用のオプティマイザマイクなどが付属する。

□ヤマハのホームページ
http://www.yamaha.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.yamaha.co.jp/news/2005/05051601.html
□関連記事
【2004年9月9日】ヤマハ、THX Select対応のミドルクラスAVアンプ2モデル
－自動音場補正「YPAO」をアップデート
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040909/yamaha.htm
【2003年9月4日】ヤマハ、フラッグシップ9.1ch AVアンプ「DSP-Z9」
－「HDシネマDSP」やi.LiNK端子を搭載。THX Ultra2準拠
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030904/yamaha.htm

(2005年5月16日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]

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