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株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントは、次世代ゲームプラットフォーム「プレイステーション 3」を2006年春に発売すると発表した。18日より米国で開催される世界最大のゲームショー「E3」においてプロトタイプを展示する。 ゲームプラットフォームとしては、従来のプレイステーション/プレイステーション 2との互換性を確保しながら、東芝/IBMと共同開発したプロセッサ「Cell」の搭載や、NVIDIAと共同開発したグラフィックプロセッサ「RSX」、Rambusが開発したXDRメモリなどの採用により、2 TFLOPS級の演算能力を実現している。Cellの動作周波数は、3.2GHzでL2キャッシュは512KB。
また、ソフトウェアの供給媒体としてBD-ROMを採用。内蔵ドライブはブルーレイドライブで、BD-VideoのBD-ROM/RE/R読み出しに対応。BD-R/REなどの記録には対応していないが、CD/DVDの読み込みやプレイステーション/プレイステーション 2のゲームタイトルの再生に対応。さらにSACD再生もサポートしている。 GPUのRSXは、1.8 TFLOPSの浮動小数点演算性能を備えており、2系統のHDMI出力から1080i/720pに加え、1080pでの映像出力が可能となっている。 同社では、「2 TFLOPS級の演算能力により、今までにない全く新しい映像表現が可能。ゲームコンテンツにおいては、キャラクターや物体の動きを精密かつリアルに表現するだけでなく、キャラクター・物体の動き、実際の地形の再現に加え、仮想世界をも物理演算で再現することが可能となり、映像表現の自由度が飛躍的に広がる。まさに大画面の映画のクオリティにリアルタイムに入り込み、楽しむことができるようになる」と説明している。
HDDは着脱式で、2.5インチHDD用スロットを装備。容量は未定。USB端子×6やメモリースティックスロット、CFスロット、SDメモリーカードスロットも装備している。また、Gigabit Ethernet(1000BASE-T)も3系統(インプット×1、アウトプット×2)やIEEE 802.11b/g無線LANを装備。無線LAN経由でPSPとの連携も可能となる。 Bluetooth 2.0(EDR)も内蔵し、ゲームコントローラはBluetoothで接続。最大7台までの同時接続が行なえる。AV出力はHDMI×2のほか、AVマルチ出力、光デジタル音声出力を装備する。
E3の会場展示などについては僚誌GAME Watchでの詳細なレポートを予定している。 □SCEIのホームページ (2005年5月17日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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