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株式会社東芝は、キヤノン株式会社との合弁会社、SED株式会社で開発を進めているSEDパネルについて、東芝の姫路工場を量産拠点の候補地とすることを決定した。 「SED(Surface-Conduction Electron-emitter Display)」は、東芝とキヤノンが推進するフラットテレビ/ディスプレイ用の薄型ディスプレイ技術。CRTと同様に電子を蛍光体に衝突させて発光させる自発光型で、ブラウン管の電子銃に相当する電子放出部を画素の数だけ設けた構造とすることで、高輝度/高精細に加え、高い動画追従性、高コントラスト、高階調などの特徴を有し、高画質と低消費電力を実現できるという。 SEDパネルは2005年8月から生産開始を目指しており、東芝では2005年度中、2006年の春に最終製品の市場投入という目標を掲げている。当初はキヤノンの平塚事業所内で月産3,000枚体制で量産開始するが、2007年1月からは本格量産に移行する。本格量産は東芝の姫路工場で行ない、2007年1月に月産15,000台、2007年内には月産7万台体制を構築する。なお、SED生産ラインに関わる設備投資額は、今後2年間で約1,800億円を予定している。 東芝では、姫路工場を選択した理由について、「ブラウン管製造のノウハウおよび半導体の量産技術をもち、国内外の物流拠点とのアクセスが容易なため」と説明している。 □東芝のホームページ (2005年5月31日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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