|
ソニー株式会社と松下電器産業株式会社、三菱電機株式会社の3社は3日、家庭に既設された電力線を通じて、映像コンテンツの家庭内配信やIP電話などを可能にする高速電力線通信(PLC)の相互接続仕様確立を目指したアライアンス「CEPCA」(CE-Powerline Communication Alliance)を米国に設立したと発表した。
CE PLC(Power Line Communication)は、通常の家庭で利用している電源ラインに、電力だけでなく、デジタルデータも流し、電源ラインを通信回線として共用するという技術。 既設された電力線を利用できるため、新規導入のコストが低く、家庭内に接続ポイント(電源コンセント)が多く、接続が簡単。有線ネットワークのため、無線よりもセキュリティ面の信頼性が高いなどの利点があり、次世代ホームネットワーク技術として電力会社や通信機器メーカーなどが独自に開発を進めていた。 3社は2005年1月6日に標準化団体を設立することで合意しており、今回正式な発足に至った。なお、これに伴い、同アライアンスには新たに、東芝、日立製作所、三洋電機、パイオニア、ヤマハが参画。異なるメーカー間でのPLCの共存を可能とする規格を策定し、コンシューマーエレクトロニクスメーカーやIT企業の標準仕様として普及促進を図る。
アライアンスは「今後も積極的に参画する企業や団体を募集し、グローバルでより快適・安心・安全・簡単なCE PLCによるホームネットワークを実現したい」としている。
□CEPCAのホームページ
(2005年6月3日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|