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アイリバー・ジャパン株式会社は29日、オーディオプレーヤーの新製品3モデルの発表会を開催。アイリバー・ジャパンの遠藤信久社長らが、同社のデジタルオーディオプレーヤー戦略について解説した。 ■ マルチメディアプレーヤー化を推進
アイリバー・ジャパンの遠藤信久社長は、2005年のデジタルオーディオプレーヤー市場について、「当初350万台規模と予測していたが、市場の勢いは予測を遙かに超えており、500万台規模になる」とし、「当初の目標は80万台だったが、最低でもこれはクリアする。シェア20%を目指して、積極的に展開していきたい」と目標を語った。 製品戦略については、2004年9月発売の「N10」と、今回発表の「U10」、「T20」、「T30」。さらに、7月発売の「T10」、「H10 jr.」の6シリーズをラインナップし、シェア拡大を図るという。
HDDモデルについては、現在「H10」シリーズと「H300シリーズ」をラインナップしている。iriverブランドを展開するReignComのJoon Yang CEOによれば、「詳しく将来の製品戦略を話すわけにはいかないが、U10を見てもらえれば、我々が進む道、考える未来を理解してもらえるだろう」と述べ、将来のHDDモデルでの動画/マルチメディア対応を示唆した。 プロモーションキャラクターには、スキーモーグルの上村愛子選手と、格闘家の山本“KID”徳郁選手を起用。特にスポーツシーンでの利用をアピールしていきたいという。
■ 音楽配信、映像配信事業に参入へ また、米国でインターネットラジオサービスを提供するAudioFeastと提携し、アイリバー製品でのインターネットラジオ対応を図るという。
AudioFeastは、各国のインディペンデントラジオ局や、スポーツ、ニュースなどの400以上の番組を集めたインターネットラジオサービス。1時間程度の番組が用意され、パソコン、もしくはポータブルオーディオプレーヤーで再生可能。購読番組を選択し、月間もしくは年間契約し、好みのチャンネルをプレーヤーに転送して聞くことができる。コンテンツは毎週/毎日など定期的に更新される。 今回、AudioFeastと協力し、音楽、ニュース、スポーツなどの各番組を集めた「プレミアム・サービス」を6月30日から7月31日まで無料で体験できるキャンペーンを実施する。通常の購読料は7.99ドル。 対象となるのは同社のiFP-700/800シリーズのユーザーで、7月上旬を目処に対応ファームウェアを公開予定。また、順次「H10(5GB/6GB)」、「T10」、「T20」、「T30」、「U10」などで対応予定という。 AudioFeastのコンテンツは、早送りや一時停止も可能。ただし、巻き戻しはできず、早送りも5回までなどの制限が行なわれる場合があるという。 そのほかにも、アトムショックウェーブと協力し、U10用のFlashゲームの配信を開始するほか、U10用のビデオコンテンツの配信も予定。さらに、2005年末、クリスマス前には韓国で事業展開しているYURIONのプラットフォームを利用した音楽配信サービスも開始する。「新たに配信事業を担当するユリオン事業部も立ち上げ、さまざまな面からコンテンツの配信を検討している。単なるハードウェアメーカーではなく、コンテンツ流通も含むもソリューションプロバイダを目指す(遠藤社長)」という。
また、直販ショップ「アイリバー・プラザ」も積極展開を予定しており、全国の政令指定への出店を目指すという。まず、30日には東京・渋谷に「アイリバー・プラザ渋谷」をオープンする。 アイリバー・プラザ渋谷では、製品の展示や販売のほか、内蔵充電池交換や修理対応などのアフターサービスも行なう。30日16時よりオープニングイベントを実施。先着150名にオリジナルTシャツをプレゼントするほか、7月1日から3日までインストアライブも予定している。
□アイリバー・ジャパンのホームページ (2005年6月29日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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