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日立、HDDレコーダやWチューナを内蔵したPDP「Wooo」
-「メガピクセルALISパネル」搭載で業界最高輝度を実現


8月中旬より順次発売


新たにWoooブランドキャラクターに起用される黒木瞳さんと「W42P-HR8000」

 株式会社日立製作所は、新ALISパネルを採用したプラズマテレビ「Wooo」の新製品「8000シリーズ」6モデルを8月中旬より順次発売する。

 55/42/37V型の3サイズが用意され、HDDレコーダ機能搭載モデルと非搭載モデルが各サイズにラインナップされる。従来モデルの「7000シリーズ」までは、デジタルチューナユニット「AVCステーション」とディスプレイ部からなるセパレート型を採用していたが、8000シリーズでは全機種チューナ一体型となっている。


品番 サイズ HDDレコーダ 発売時期 価格
W55P-HR8000 55V型
160GB 9月下旬 861,000円
W55P-H8000 - 9月中旬 798,000円
W42P-HR8000 42V型 160GB 630,000円
W42P-H8000 - 8月中旬 567,000円
W37P-HR8000 37V型 160GB 9月中旬 546,000円
W37P-H8000 - 8月中旬 483,000円

W55P-HR8000

 55V型は、1,366×768ドットのe-ALISパネルを搭載。輝度は1,000cd/m2で、コントラストは2,000:1。

 42/37V型は新開発の「メガピクセルALISパネル」を搭載し、輝度は1,400cd/m2(42V型)と1,300cd/m2(37V型)、コントラストは3,000:1(42V型)、2,500:1(37V型)。42V型の1,400cd/m2は、プラズマディスプレイとしては世界最高輝度としている。


W55P-H8000 W42P-HR8000(左)とW42P-H8000(右)。スイーベル対応のスタンド/ラックが別売で用意される
W37P-HR8000 W37P-H8000

 新ALISパネルの採用に加え、新開発の前面フィルター「MBPフィルター」を搭載。プラズマパネルの発光スペクトル特性にあわせたマルチ・バンド・パス特性を持たせることで、外光の反射を効果的に防ぎながら、プラズマの発光を効率よく透過させ、コントラストの向上などを実現したという。

 画像処理エンジンの「Picture Master」もアップデートされた。従来は、表示画像の特質に合わせた輝度ヒストグラム解析とエッジ量ヒストグラム解析をフィールド単位で実行し、映像表現を最適化していたが、新たに色情報の解析も追加された。これにより、より高度な階調補正や色表現が可能となり、一層“奥ゆき感”のある映像表現が可能となるという。

新ALISパネルを採用し、世界最高ピーク輝度を実現 新Picture Masterでは色情報の解析機能も追加

HRモデルでは、HDDレコーダ機能と2系統のデジタルチューナを搭載する

 チューナは、地上/BS/110度CSデジタルと、地上アナログを搭載。160GB HDDレコーダ内蔵の「HR8000」タイプでは、デジタルチューナを各2系統装備している。

 HR8000の録画予約方法は、デジタル放送のEPGと時間指定のタイマー予約が用意されるほか、リモコンで現在視聴中の番組をワンボタンで録画できる。同社のハイビジョンレコーダなどで搭載している「ミルカモ予約」は搭載しない。リモコンは新開発の液晶付きタイプで、使用頻度の高いボタンの面積を約1.5倍にし、操作性を向上させている。

 入力端子は各モデルでHDMIを2系統、D4端子を2系統装備。また、i.LINKも2系統備えている。SD/MMCスロットも装備するが、動画の再生はできず、デジタルカメラなどのJPEG画像の再生のみとなる。

2系統のHDMI端子を装備 リモコン。ボタンの大型化などで操作性を向上

 スピーカーは、3ウェイ10スピーカーのサイドスピーカー型。「サイド型にしたことでチャンネルセパレーションの向上を図った」という。ユニットは、専用のウーファ×1と、中高音用のミッドレンジ×3、ツィータ×1を左右に配している。音声出力は55/42V型が36W、37V型が28W。音の明瞭度を向上させる「BBE」や立体感や低域を強調するSRS WOW、サラウンド機能の「TruSurround」なども搭載している。

スイーベルスタンドなどが用意される

 本体はそのまま設置もできるが、別売のスイーベルスタンド/ラックとの併用が推奨されている。スイーベルスタンド/ラックを利用することで、リモコンの[スイーベル]ボタンを押して、左右各30度の首振りが可能。スイーベルスタンドの価格は55V型用の「TP-55WST」が45,150円、42V/37V型用の「TP-4237WST」が37,800円。スイーベルラックは、42/37V型のみに用意され、42V型用の「TB-PSR4251」が102,900円、「TB-PSR3751」が99,750円。

 また、新パネルの採用や、本体とチューナの一体化により、消費電力を大幅に削減。年間消費電力量は42V型が330kWh/年、37V型が290kWh/年(いずれもH8000シリーズ)で、従来の7000シリーズから約30%削減したという。


他社製品と比較して、消費電力の少なさをアピール 視野角の広さも差別化ポイント

【主な仕様】
  W55P-HR8000 W55P-H8000 W42P-HR8000 W42P-H8000 W37P-HR8000 W37P-H8000
パネル方式 e-ALIS ALIS
パネルサイズ 55V型 42V型 37V型
パネル解像度 1,366×768ドット 1,024×1,024ドット
輝度 1,000cd/m2 1,400cd/m2 1,300cd/m2
コントラスト比 2,000:1 3,000:1 2,500:1
チューナ 地上/BS/110度デジタルチューナ、地上アナログチューナ
デジタル
Wチューナ
- - -
160GB HDD
レコーダ
- - -
スピーカー 4cm径×6、2cm×2、8cm径(ウーファ)×2 4cm径×6、2cm×2、5.5×10径cm(ウーファ)×2 4cm径×8、6.6cm径(ウーファ)×2
音声出力 36W 28W
入出力端子 HDMI入力×2、D4入力×2、S映像入力×3、コンポジット入力×4、モニター出力×1、光デジタル音声出力×1、アナログ音声出力×1、Ethernet×1、ヘッドフォン出力×1、i.LINK(DV入力対応)×2、電話回線接続端子×1、IRコントローラ×1、拡張端子×1
消費電力 560W 530W 380W 350W 325W 295W
年間消費電力量 600kWh/年 550kWh/年 380kWh/年 330kWh/年 340kWh/年 290kWh/年
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
スタンド含む
1,510×105~118×840mm 1,134×98~108×648mm 1,049×102~112×566mm
重量 63kg 61.7kg 37.9kg 36.6kg 31.8kg 30.5kg

□日立製作所のホームページ
http://www.hitachi.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2005/07/0711.html
□製品情報
http://av.hitachi.co.jp/tv/wooo8000/plasma/index.html
□関連記事
【2004年8月5日】日立、新パネル採用のプラズマ/液晶テレビ「Wooo」
-DVDドライブ搭載のハイビジョン録画モデルも
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040805/hitachi2.htm
【6月15日】FHP、42型で輝度1,400cd/m2の新ALISパネルを開発
-8月量産開始。1,300cd/m2の37型も
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050615/fhp.htm

(2005年7月11日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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