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Blu-ray Discの普及促進を目指すBlu-ray Disc Association(BDA)は9日、Blu-ray Disc(BD)の著作権保護機能として、「BD+」や「ROMマーク」などの新方式を導入することを発表した。 BDの著作権保護技術としては、従来よりAACS(Advanced Access Content System)の採用がアナウンスされていた。今回、更新可能な著作権保護機能BD+や、海賊版の量産や原盤の偽造の防止などを防ぐROMマークが追加される。 BD+は、BD独自の更新可能な著作権保護技術で、ディスクとプレーヤー側での対応が必要となる。ディスク上で動作するプログラムが、プレーヤー側のバーチャルマシンと呼ばれる領域と、ディスク上のコードを照合する。 万が一、プレーヤーのセキュリティが破られた場合にも、コンテンツプロバイダが新たなコードを発行し、ディスクに記録。新しいコードを記録したディスクは、セキュリティの破られたプレーヤーでは再生不能となる。また、破られていないが、攻撃される可能性のあるプレーヤーでは、適正に動作を続けることができるという。 ROMマークもBD独自の技術で、記録済みのBD-ROM原盤の偽造/複製を防止する機能。BD-ROMのライセンスを受けた製造業者以外は原盤の製造/複製が行なえないため、不法なディスク量産を防止できるという。 なお、7月29日にFOXがBD-ROMでのタイトル投入を発表し、次世代フォーマットしてBDを支持することを明らかにしたが、今回の新著作権保護機能、特にROMマークについてはFOXが強く求めたものという。 AACSを採用することで、HD DVD-ROMとほぼ同じになると予想されていたBD-ROMのコンテンツ保護規格だが、「BD+」、「ROMマーク」という2つの新コンテンツ管理システムの導入により、BD陣営はより強固なコンテンツ保護を各スタジオなどに訴求していく。なお、HD DVD陣営では29日のFOXのBDサポート表明にあたり、「(BDの新著作権保護機能の導入が)より強力なコピー保護のように誤解を招く」と非難する声明を発表している。 BD-ROMアプリケーションフォーマットのVer.1.0は、年内の規格化を予定。2006年春にかけての製品投入が見込まれる。また、BD-REのアプリケーションフォーマットVer.2.0とBD-RのVer.1.0は10月頃の規格化を目指している。 □BDAのホームページ(英文) (2005年8月9日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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