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株式会社マランツ コンシューマー マーケティングは、HDMI出力とi.LINK出力を搭載したユニバーサルプレーヤー「DV9600」を9月下旬より発売する。価格は189,000円。 SACDマルチチャンネル再生やDVDオーディオ/ビデオに対応したユニバーサルプレーヤー。2004年7月発売の「DV9500」の基本設計を引継ぎながら、i.LINK出力の装備や、音声出力対応のHDMI端子(HDMI Ver.1.1)を搭載するなど、大幅な強化を図っている。ボディカラーはゴールドとブラックが用意される。
HDMI出力では、新たにアンカー・ベイテクノロジーと共同開発した10bitスケーラICを搭載し、720p/1080i/1080pのアップコンバート出力が可能。I/P変換回路も10bit対応で、HDMI出力全段で10bit処理が可能という。HDMIの音声出力はドルビーデジタルやDTS、DVDオーディオのマルチヤンネル音声に対応する。 ビデオDACはDV9500と同様の216MHz/14bit対応で、NSV(Noise Shaped Video)技術により、ビデオノイズ成分を不要帯域へシフトさせ高精度な画像を実現している。また、クロマエラーコンペンセーション機能も搭載し、色差信号の垂直エッジ近辺に発生する“クロマエラー”を完全に除去。MPEGノイズを低減する「BNR(Block Noise Reduction)」や、ちらつきを抑える「MNR(Mosquito Noise Reduction)」も搭載している。
新たに搭載したi.LINK出力では、リニアPCMやDTS、ドルビーデジタルに加え、DVDオーディオやSACDのマルチチャンネル音声の伝送も可能。同社のAVアンプ「SR9600」と組み合わせて利用することで、ジッタの影響を排除して伝送する「JFTS(Jitter Free Transfer System)」が動作。より高品位なオーディオ伝送が可能となるという。 192kHz/24bitのCirrus Logic製オーディオDAC「CS4398」を、フロント2ch、サラウンド2ch、センター/サブウーファ用に合計3個搭載。さらに、ヘッドフォン用にも独立DACを内蔵し、高品位なヘッドフォン再生が可能となった。ヘッドフォン出力はドルビーヘッドフォンにも対応する。
オーディオ基板は、DV9500の回路をブラッシュアップ。他の回路から独立させ、基板配線、部品配置などの改善を図った6チャンネルイコールクオリティのHDAM採用オーディオ専用基板とした。出力端子にも削り出しタイプのRCAピンジャックを採用する。また、アルミ削りだしインシュレーターの採用などで、音質向上を図っている。 映像出力はHDMIのほか、コンポーネント(RCA)×1、D2×1、S2映像×1、コンポジット×2。ホームオートメーションコントローラとの連携を可能にするRS-232C端子も装備する。音声出力はi.LINK×2、同軸デジタル、光デジタル、アナログ5.1ch、アナログ2chを各1系統搭載する。 消費電力は35W(待機時0.4W)。外形寸法は440×384×118mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約8.9kg。蓄光型のリモコンが付属する。 □マランツのホームページ (2005年8月10日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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