三菱、Wチューナ採用のハイブリッドなど「楽レコ」3機種 －歓声を解析してスポーツ番組を自動「ハイライト再生」

DVR-HE50W

9月22日より順次発売 標準価格：オープンプライス

種類	型番	主な仕様	店頭予想価格	発売日
HDD/DVDレコーダ	DVR-HE50W	250GB HDD W地アナチューナ アナログBSチューナ WGRT ハイライト再生	9万円前後	9月22日
	DVR-HE10W	160GB HDD W地アナチューナ ハイライト再生	8万円前後
HDD/DVD/VHSレコーダ	DVR-HS315	160GB HDD	7万円前後	10月21日

■ DVR-HE50W/HE10W

DVR-HE10W

　HE50Wは250GB、HW10Wは160GBのHDDを採用したハイブリッドレコーダ。どちらも地上アナログチューナを2基搭載したダブルチューナ仕様。HE50WはアナログBSチューナも1基搭載するほか、2基のGRTも備えている。そのほかの主な仕様は共通。2番組の同時録画が可能なほか、HE50Wは地上アナログ放送とアナログBS放送の同時録画も行なえる。

　両モデルの最大の特徴は、スポーツ番組のハイライトシーンだけを自動で連続視聴できるという「ハイライト再生」機能を備えたこと。HDDに録画したスポーツ番組を再生する際に、盛り上がったシーンのみを自動で早見ができる。独自のアルゴリズムを利用して、番組内の拍手や歓声、実況などのレベルを解析。盛り上がり具合を10段階にレベル分けし、任意のレベルを選択することで、そのレベルに達したハイライトシーンのみが視聴できる。

　これにより、例えばサッカーの試合では「ゴールシーンのみ視聴」や「ゴールシーン前後を含めたシーンのみ視聴」などが行なえるという。なお、ハイライト再生を行なう時間は設定できず、選択できるのはハイライトレベルのみ。ただし、ハイライト再生時間は画面の右上に、番組の録画時間とともに2段で表示されるため、レベルを変更させながらおおよその再生時間は確認できる。なお、ハイライト再生が行なえるのはEPGでHDDに予約した番組のみ。

　そのほかの機能は従来モデルを踏襲しており、Gガイドを利用したEPG「グッと楽(グットラック)電子番組表」を搭載。1画面に最大5チャンネル、5時間分のデータを表示できる。また、EPGの放送時間枠の変更を自動的にチェックし、予約番組を追跡する「撮り逃さないザー」、録画したコンテンツを利用者やジャンル別に表示する「グッと楽マイセレクション」なども利用できる。

　さらに、CMカット機能の「オートカットi」が新たにステレオ放送にも対応。ほかにも、 シーンの変化を検知して自動でチャプタを挿入する機能や、電源投入から1.5秒で録画が出来る高速録画スタート機能なども搭載。画質面では、新画像処理回路「Dimossiveモジュール II」を備えており、従来と比べ、映像入力のノイズ・ジッタを改善し、録画画質が向上したという。録画モードはXP/SP/LP/EPの4モード。

　録画可能なDVDメディアはDVD-R/RW。DVD-RAMの再生もサポートするがノンカートリッジメディアのみの対応となる。入力端子はi.LINK×1、S映像×3、コンポジット×3、アナログ音声×3。出力はD2×1、S映像×2、コンポジット×2、光デジタル×1、アナログ音声×2となっている。

　外形寸法は共通で425×330×59mm(幅×奥行き×高さ)。重量はHE50Wが約5.4kg、HE10Wが約5.3kg。高速録画が行なえ、表示部が消灯した状態の消費電力はどちらも約0.8W。また、「クサビ形」デザインの新リモコンを同梱。GUIのデザインも若干変更されている。

■ DVR-HS315

DVR-HS315

　160GBのHDD、DVD、VHSデッキを一体化した3in1レコーダ。チューナは地上アナログ1基のみで、2番組録画や異なるメディアへの同時録画は行なえない。異なるメディア間のダビングはサポートしており、HDD/DVD/VHSの計6方向ダビングが可能。HDDからDVD、DVDからVHSへはワンタッチダビングも行なえる。

　DVDドライブ部はDVD-R/RWの録画に対応。DVD-RAMの再生はサポートしていない。録画予約にはEPGが利用できるほか、Gコード予約もサポート。さらに、1週間分の録画・再生を簡単に操作できるという「録再ナビ」も備えている。

　また、録画時には、録画する前に記録時の画質・音質を確認できる「画質確認機能」を搭載。DVD1枚に10時間録画が行なえるSEPモードも備えている。

　出力端子は、HDD/DVD専用としてD2×1、S映像×1、アナログ音声×1、同軸デジタル×1。共通出力端子はコンポジット×1、アナログ音声×1を用意。入力端子はS映像×2、コンポジット×2、アナログ音声×2。外形寸法は435×383×99.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約5.6kg。待機時の消費電力は約3.8W。

□三菱電機のホームページ
http://www.mitsubishielectric.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2005/0819-a.htm
□関連記事
【3月23日】三菱、ハイブリッドレコーダ「楽レコ」新ラインナップ
－EPG表示を改良、追跡録画機能なども追加
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050323/mitsu1.htm

(2005年8月19日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]

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