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東芝EMI株式会社は、音楽CDの著作権保護/コピーコントロール技術として、新たに「セキュアCD」を採用。8月31日に発売する一部のタイトルから導入することを明らかにした。 具体的には、8月31日に発売される音楽CDの中で、THE ROLLING STONESの「ストリーツ・オブ・ラヴ」(TOCP-40182/1,050円)と「ア・ビガー・バン」(TOCP-66440/2,548円)、GORILLAZの「ディーモン・デイズ 期間限定 スペシャル・プライス盤」(TOCP-66466/1,680円)の3枚がセキュアCDとなっている。なお、商品表示としては該当商品の裏面に「パソコンでのご使用には制約があります」と表示される。 セキュアCDは、CDプレーヤーなどで通常の音楽CDと同様に再生が可能。ただし、CCCDと同様に、PCで読み込む際にいくつかの制限が設けられている。まず、PCに挿入すると自動的に専用ソフトが起動。同ソフトを使ってCD-DAデータの再生、HDDへのコピー、CD-Rへのディスク一括コピーが可能になっている。 HDDコピー時に選択できる圧縮フォーマットはWMAのみで、DRM保護付きのWMAファイルが作成される。CD-Rへのコピーは専用ソフトを使ったディスク一括コピーと、Windows Media Playerを使った曲毎のコピーが可能。ただし、いずれもディスクにあらかじめ設定されている回数だけとなる。 作成したWMAファイルは、Windows Media Playerを利用してWMA DRMに対応したポータブルオーディオプレーヤーに転送が可能。また、カセットなどへのアナログ録音も行なえる。さらに、MDやDATなどへのデジタル録音については一世代のみコピー可能となっている。 専用ソフトの対応OSはWindows XPのみで、64bit版WindowsやMac OSには対応していない。なお、iTunesやMAGIQLIP2、SonicStageなどにも対応していない。
同社はこのセキュアCDに採用されている技術について「ユーザーが利用する際の疑問やトラブルのサポートは行なうが、技術の詳細な情報は公表しない方針」としている。また、現在発売しているCCCDとの関係についても「セキュアCDは著作権保護とユーザーの使い勝手の向上を考慮したものだが、CCCDとの切り替わりや今後の予定については未定」としている。
□東芝EMIのホームページ
(2005年8月19日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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