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キヤノン、SED製品化に向けてNECの子会社2社を買収
-薄膜形成技術などに着目。SED製造装置の内製化へ


8月25日発表


 キヤノン株式会社は25日、NECの半導体製造子会社であるNECマシナリー株式会社とアネルバ株式会社の2社の株式を取得すると発表した。NECマシナリーの株式は公開買付けで、アネルバの株式はNECより取得する。2005年末に製品化を予定している次世代薄型ディスプレイ「SED」に関連した買収で、両社はキヤノンの連結子会社となる。

 キヤノンは、NECマシナリーが持つ自動化機器の設計制作に関する技術と、アネルバの持つ高真空管技術をベースとした薄膜形成技術に着目。「生産工程の自動化によるコストダウンや、SEDパネルの製造装置の内製化に大きく貢献すると判断した」という。

 なお、SEDは東芝の平塚事業所にて開発・生産が進められており、2007年1月から同社の姫路工場での本格量産が開始される予定。

 現在、NECマシナリーとアネルバはそれぞれ半導体製造装置などの事業展開を行なっているが、当面は現状の体制を維持しつつ、事業の強化を推進。キヤノンの事業とのシナジーを追求していくという。また、親会社が移動しても、NECグループ向け半導体製造装置などの開発・供給・保守は継続する。

 NECマシナリーは資本金25億円。買付予定株式数は424万株で、買付代金は51億3,888万円(予定)。アネルバ株式会社は資本金18億円。キヤノンが取得する株数は3,600万株となる。

□キヤノンのホームページ
http://canon.jp/
□ニュースリリース(PDF)
http://web.canon.jp/pressrelease/2005/release0825J.pdf
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(2005年8月25日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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