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株式会社アイ・オー・データ機器は、デジタル放送の録画・編集・書き出しに対応したテレビキャプチャカード「GV-MVP/RX3」を9月中旬に発売する。価格は15,330円。対応OSはWindows 2000/XP。
2004年12月に発売された「GV-MVP/RX2」の後継モデル。最大の特徴は、入力端子に接続した外部デジタルチューナから、コピーワンス番組(CGMS-A)をPCに録画できること。さらに、業界で初めて録画したコピーワンス番組の編集や、DVDへのムーブにも対応している。 キャプチャは付属の「mAgicTV5」で行ない、コピーワンス番組は独自に暗号化して保存。再生には「mAgicPlayer」を利用する。ただし、入力端子はS映像とコンポジットのみ。また、録画したPCでしか再生は行なえない。 編集やオーサリングはサイバーリンクと共同で開発した「PowerProducer 3 CPRM for I-O DATA」で行なう。カット編集が可能で、オーサリングにも対応。CPRM対応ドライブを利用し、CPRM対応のDVD-RWへムーブが行なえる。 なお、暗号化した録画ファイルはmAgicTV5やmAgicPlayer、PowerProducer 3 CPRM for I-O DATAでのみ認識可能。その他のCPRM対応ソフトで直接読み込むことはできない。ただし、PowerProducer 3 CPRM for I-O DATAで書き出したDVD-RWメディアを他の対応ソフトで読み込むことは可能。また、CPRM再生に対応した据え置き型DVDプレーヤーなどでも再生できる。
また、画質面も向上。NEC製のMPEGエンコードチップ「μPD61153B」を採用しており、同チップ内に3次元Y/C分離回路や、10but A/D変換ビデオデコーダ、MPEGエンコーダなどを内蔵。複数のLSIで構成していた従来モデルと比べ、A/D、D/A変換回数が抑えられ、画質の劣化が防げるという。また、ゴーストリデューサや3DNRも備えており、録画時には3DNRと3D Y/C分離の同時利用が可能。ただし、再生時は排他利用となる。 チューナは松下製からソニー製に変更。ただし、コスト面からスプリットキャリアチューナは採用していない。受信はVHF/UHF/CATVに対応。キャプチャ解像度は720×480/352×480/352×240ドット。MPEG-2のビットレートは1.2~15Mbps。入力端子はS映像、コンポジット、アナログ音声(RCA)を各1系統備える。
録画用ソフトは「mAgicTV5」の最新版を同梱。他のMVPシリーズを複数枚搭載することで最大6chまでのマルチチャンネル録画に対応するほか、キーワードを利用した「おまかせ録画」も可能。EPGのデータを使った番組放送時間変更自動追跡機能や、HDDの残り容量を管理し、新規の録画にHDD容量が足りなくなった場合に、自動的に古い番組を消去する「自動容量確保機能」なども利用できる。
また、従来のバージョンから、録画済みコンテンツをソフトウェア・プラグインの「GVencoder」で3GPP形式などに変換する機能を備えていたが、変換時のフォーマットに、新たにPSP用動画を追加。最高画質/高画質/標準/長時間から画質も選択できる。ただし、フォーマットはMPEG-4 AVC形式(H.264)ではなく、MPEG-4。リアルタイム変換には対応していないが、録画予約時に「録画したコンテンツをPSP用動画に変換しておく」という設定が選択できる。 複数ウィンドウ立ち上げが可能で、番組の同時視聴などが行なえる再生ソフト「mAgicPlayer」を搭載。ワンクリックでCMを飛ばせる「CMスキップ」機能やチャプタ作成機能、CMカット機能も備えている。さらに、ネットワークメディアプレーヤーのAVeL LinkPlayerとの連携機能も利用できる。 そのほかの付属ソフトは、ビデオ編集ソフトの「PowerDirector Express」、ケータイムービー活用ツール「VideoToolBox 2 SE for Memory Stick」、携帯電話での録画予約ソフト「resermail」。
□アイ・オー・データのホームページ
(2005年9月7日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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