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■ ヤマハ
ヤマハのブースでは、サラウンドプロジェクタやAVアンプの新製品のデモを行なっているほか、未発表の720p DLPプロジェクタ「DPX-1300」を参考出展。価格や発売時期は未定。 7セグメントのカラーホイールを搭載し、コントラスト比は5,000:1。Silicon OptixによるHQV(Hollywood Quality Video)技術を利用したビデオプロセッサを搭載し、全段でフル10bit処理を実施。HD解像度でも3:2プルダウン処理やスケーリング処理、ジャギー低減などを行ない、スムーズなIP変換処理が可能となったという。HDMI端子も搭載する。
21日発表の新スピーカー「NS525シリーズ」も出展。トールボーイの「NS-525F(63,000円)」、ブックシェルフの「NS-M525(23,100円)」、センタースピーカーの「NS-C525(29,400円)」の3モデルが用意される。 新開発の「アドバンスドPMDウーファー」や、アルミマグネシム合金DC-ダイヤフラム方式の3cmドーム型を採用。特にトールボーイの「NS-525F」は、ピュアオーディオ再生を念頭に置いて開発しており、欧州でのチューニングにより、中高域のヌケや広がりが従来モデルから大幅に向上しているという。なお、開発時のリファレンスアンプはARCAM製。 また、プリメインアンプの新製品「AX-497」とAM/FMチューナ「TX-497」も参考出品。10月下旬発売予定で、価格はともにオープンプライス。AX-497が4万円前後、TX-497が3万円前後の見込み。 「AX-497」は、ピュアダイレクトモードを搭載するとともに、CD/DVDダイレクトも装備。ソースに合わせて最適な再生が可能となる。また、ピアノブラック仕上げの高級ミニコンポ「MCR-E700」も参考出展。10月の発売を予定している。
また、クリプシュの5.1chシアターシステム「CINEMA6」も発表された。小型の5chスピーカーシステムと既発売のサブウーファ「RW-8」を組み合わせた製品で、価格は17万円程度を予定。10月に発売する。また、サブウーファを省いた「CINEMA6 ST」も発売予定で、価格は約11万円。
さらに、電力線搬送通信(PLC)を利用した音楽伝送用のトランスミッタ/レシーバを参考出展している。 トランスミッタの「TRX-T10」と、レシーバの「TRX-R10」から構成され、電源コードを接続するとトランスミッタに入力したアナログ音声信号を電力線経由でレシーバに伝送する。そのため、家庭内であればコンセントに電源コードを接続するだけで、オーディオ伝送が可能になる。 キャリア変調方式はマルチキャリア方式で、周波数帯域は2~20MHzを使用。伝送オーディオ品質は16bit/44.1kHz。同社ではPLCをシアターシステムのリアスピーカーなどへ応用することを想定しているという。アナログ音声出力だけでなくデジタル出力でも応用可能。伝送遅延は10ms以下とのことで、「他の部屋への音楽配信などでは全く問題なく、ホームシアターのリアスピーカー利用でも問題ないレベル」とする。 なお、PLCについては、日本国内の認可が下りるのは2006年春頃になる見込みのため、実際の製品化については来夏以降という。 ■ ビクター
ビクターは、ウッドコーンスピーカーを搭載したミニコンポの試作機を参考展示。年内発売予定で、実売価格は10万円前後の見込み。 「SX-WD5」をベースにしたウッドコーンスピーカーと、デジタルアンプ「DEUS」を組み合わせた高級CD/DVDミニコンポ。小型で高音質を目指しており、4chのDEUSデジタルアンプを内蔵して、ツィータとウーファを別々に駆動するバイアンプ構成として、音質向上を図っている。 また、スピーカーもアンプにあわせて最適化。音質を最優先とし、ネットワークも省いたため、他のコンポやアンプと組み合わせて利用することはできない。CCコンバータやK2などの独自の高音質化機能も搭載する。また、DVDプレーヤー部はDVDビデオやDVDオーディオ、DVD-R/RW(VRモード)のほか、DivXの再生も可能となっている。 ケンウッドをはじめ、ミニコンポでの高音質化を図るメーカーが増えているが、ビクターでは「団塊の世代をはじめ、かつてのオーディオファンなど、“もう一度いい音で音楽を聴きたい”と言う層が増えている。そうしたユーザーに簡単で省スペースかつ、満足できる音質で音楽を楽しんで欲しい」という。
また20日に発表したサラウンドヘッドフォン「HP-W1500」や、HDDオーディオプレーヤー「アルネオ XA-HD500」、フルHD対応のリアプロジェクションテレビ「ビッグ スクリーンエグゼ」なども人気を集めているほか、SX-Lシリーズやウッドコーンスピーカーなどの試聴会も開催されている。 また、エニーミュージック対応ミニコンポも参考展示しているが、モックアップで具体的な発売予定などは無いという。
■ その他
各社の新プロジェクタのデモも実施。三洋電機の「LP-Z4」やエプソン「EMP-TW600」、松下電器の「TH-AE900」などの最新720pプロジェクタが出展されている。なお、日立製作所は参加していない。 また、ホームシアターのブースでは、DVDプレーヤー一体型プロジェクタ「Optoma DV10」のデモを行なっているほか、立ち上げ式スクリーンの最新モデル「キャリアビジョンG1シリーズ」も出展している。80インチのシルバーボディモデルのみ既に発売開始しており、価格は89,250円(ピュアマットII)、105,000円(ピュアマットII Plus)。10月1日以降、カラーバリエーションや90/100型モデルも発売される。
□A&Vフェスタのホームページ (2005年9月21日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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