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富士通テン株式会社は、カーAVナビゲーションシステム「ECLIPSE(イクリプス)」シリーズの秋モデルとして、別体でハイダウェイ/ナビユニットなどを必要とせず、1DINサイズの筐体のみにAV/ナビ機能を内蔵した「AVN 075HD」を11月1日に発売する。 また、サラウンドデコーダユニットやスピーカーシステムなども同日に発売する。各モデルの仕様、価格は下表の通り。
■ AVN 075HD
業界で初めて、1.8インチの20GB HDDを搭載したAVナビゲーションシステム。高密度設計を追及し、小型HDDの採用と、オーディオ・ビジュアル関連の機能や、ナビ機能、チューナ部などの集積を進めることで、1DINサイズでAVナビ機能を実現した。別筐体のハイダウェイ/ナビユニットなども存在しないため、設置性は大幅に向上している。 液晶ディスプレイは7型ワイドで解像度は480×234ドット。地上アナログチューナを内蔵するほか、別売の地上デジタルテレビチューナ「DTV105」(12月1日発売/126,000円)との接続に対応する。また、AM/FMチューナも内蔵する。
DVD/CD部はDVDビデオの再生に対応するほか、音楽CD、CD-R/RWに記録したMP3/WMAファイルの再生に対応。メモリースティックDuoスロットも装備しており、静止画を本体に取り込むことが可能。また、音楽CDからHDDに楽曲をリッピングする「Music Juke」機能を備え、ATRAC3フォーマットで4倍速録音が可能。約1,250曲が収録できる。
最大出力50W×4chのMOS-FETアンプを内蔵。5バンドのパラメトリックイコライザやタイムアライメント機能なども搭載する。ロータリーボリュームを採用しており、周囲のイルミネーションは青/赤の選択が可能。フロントパネルにはハーフミラーコートを施したアクリルを採用するほか、スイッチ類にはメッキ処理を施している。 盗難防止機能も備えており、フロントパネル操作部が着脱可能な「デタッチャブルパネル」を採用。車ら降りる際に取り外して持ち帰ることができるほか、ナビを車から取り外してバッテリーとの接続を切断すると、自動的に起動ロックがかかる「ESN」機能も備えている。
なお、ナビ機能は夏モデルとほぼ同じだが、HDDの容量が小さいため、時間や曜日を含めた渋滞データや、自車の走行履歴をもとに、最適なルートを検索する「渋滞考慮検索機能」は省かれている。
■ DCU105/DCU-500X どちらも、AVN 075HDと接続することで、AVNシリーズ最高の音質を実現できると言うデコーダ/プロセッシングユニット。両モデルとも5.1chデコーダを内蔵しており、ドルビーデジタル5.1ch、DTS、ド ルビープロロジック IIに対応。2系統のAV入出力を備えた「AVマトリクス機能」を備え、リアモニターなどに最大3種類の映像を同時表示可能。 5.1chシステムに加え、フロントチャンネルを高域/中域/中低域の3ウェイ駆動とし、リアのL/Rch、センター、サブウーファを加えた9.1ch出力にも対応可能。それぞれのタイムアライメント、クロスオーバー、パラメトリックイコライザ調整も行なえる。
ほかにも、CDのデジタル信号を直接DSPに入力する「ダイレクトインDSP」を採用したほか、同社が提供するECLIPSE専用サーバ「E-iSERV」にPCでアクセスし、専用のWEBページ上でタイムアライメントやクロスオーバー周波数、パラメトリックイコライザの設定が行なえる「オーディオ カスタマイズ」サービスも利用できる。 なお、DCU105とDCU-500Xの違いは、音質にあり、DCU-500Xには入念な聴感評価から選別した高品質デバイスを搭載。ほかにも、銅メッキシャーシや金メッキRCA端子などを搭載しており、高音質を追及した「ECLIPSE Sound Monitor」シリーズに属している。
■ SGX-TD217/E505CSP SGX-TD217は、タイムドメイン理論を採用したスピーカーシステム。ツイータとウーファの2ウェイで構成しており、ツイータは2cm径、ウーファは17cm径となっている。クロスオーバー周波数を一般的な2ウェイよりも低い2kHzに設定している。 ウーファユニットの磁気回路には銅リングを採用。中音の歪みを低減し、自然な再生が行なえるという。また、パルプコーン振動板の背面で生じる空気の流れを考慮したアルミダキャストフレームの形状を採用。エッジワイズボイスコイルを採用している。 ツイータにはリング形状の振動板を採用。外周部に最も近い部分だけを振動させることで分割振動の発生を抑制。歪みのない高音再生を実現したという。また、ネットワーク部にはケイ素鋼板コアコイルや、高音質コンデンサを採用。低歪率/低損失を実現したとしている。 E505CSPは7cmのフルレンジユニットと、専用の20Wアンプをセットにしたセンタースピーカー。銅キャップを採用することで、磁気回路に発生する電流歪を抑え、中高域のクリア感を増強。小型化も追求したという。
■ EA4000/EA2000
EA4000は4ch、EA2000は2chのパワーアンプ。出力はEA4000が75W×4ch(4Ω時)、EA2000が60W×2ch(4Ω時)。ブリッジ接続時はそれぞれ150W×2ch、175W×1chとなる。 凹凸の少ない筐体を採用。調節用のボリュームやスイッチ、接続部などを上面にまとめて配置することで、設置作業や調整の操作が容易に行なえる。クロスオーバー機能も備えており、50~500Hz間でカットオフ調整できるローパスフィルタ、30~500Hzで調整できるハイパスフィルタを内蔵する。
外形寸法と重量はEA4000が340×259×59mm(幅×奥行き×高さ)で、約4.3kg。EA2000が250×259×59mm(同)で、約3.1kg。
□富士通テンのホームページ
(2005年9月28日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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