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株式会社東芝は、フルHDパネル採用モデルなどを含む液晶テレビ「FACE」最上位機種「Zシリーズ」を10月下旬より順次発売する。 47/42/37/32V型の4モデルをラインアップし、47/42/37型はフルHDパネルを搭載する。価格は全機種オープンプライス。発売日や店頭予想価格は以下の通り。
■ 新高画質化エンジン「メタブレイン・プロ」を搭載
47/42/37型はフルHD(1,920×1,080ドット)のIPSパネルを採用。32型は1,366×768ドットのIPSパネルを搭載する。いずれの機種も、輝度は500cd/m2、視野角は上下左右178度、応答速度は8ms。テレビチューナは、地上デジタル2系統と、BS/110度CSデジタル、地上アナログを搭載する。 フルHDパネルの採用に加え、SEDテレビにも搭載予定の高画質化回路「メタブレイン・プロ」を搭載。64bitホストCPUと高画質処理用CPU、音声処理CPUなどを内蔵した画像処理LSIなどから構成されるデジタルテレビ用プラットフォームで、ネットワーク機能も内蔵している。2006年発売予定のSEDテレビにも搭載予定という。
32型を除く3モデルでは、フルHDパネルの採用により、従来のプログレッシブ処理と同時に表示サイズに合わせてスケーリング処理を行なう「オーバースキャン」に加え、1080iの映像をプログレッシブ化するだけで、送出信号をそのままパネル各画素にフルHD表示する「ジャストスキャンモード」も搭載。スケーリングによる画質劣化無しの映像再生が可能という。 また、高画質化アルゴリズム「魔方陣アルゴリズム・プロ」の採用により、RGBの各色で12bit処理を実現。各色4,096階調の豊かな階調により表現力を向上。またLSI内部の処理も従来モデルLZ150の8/10bitから、12bit処理の向上することで豊かな階調表現が可能となったという。
「新ヒストグラムダイナミックガンマ」による階調制御や、ヒストグラム解析によりバックライトの輝度をコントロールして黒浮きを押さえる「ヒストグラムバックライトコントロール」も搭載する。また、64色を独立して、色の濃さ/色合い/明るさを制御、色鮮やかな表現を可能にする「カラーイメージコントロール・プロ」や、モスキートノイズやブロックノイズの検出/除去性能を高めた「新MPEGノイズリダクション」を搭載。特にシーンの変わり目や文字のエッジ部でのノイズを低減したという。 ■ 4th MEDIAのブロードバンドサービスに対応
メタブレイン・プロには3系統のEthernetも搭載。旧モデルのLZ150シリーズと同様に、同一ネットワーク上のLAN HDDへデジタル放送の録画が行なえる。MPEG-2 TSのストリーム録画に対応し、録画した番組はZ1000からLAN HDDにアクセスして、視聴可能となる。 また、DLNAガイドラインに対応予定で、LZ150シリーズと同様にDLNAクライアントとして、PC上のDLNAサーバーなどに収納したメディアファイルの再生が可能となる。再生可能なフォーマットは、映像がMPEG-2(VRフォーマット)、音声がリニアPCM、AC3、MPEG-1 Audio Layer 2、静止画はJPEG。なお、音声のみでの再生はできないほか、デジタル放送などの著作権保護が施されたコンテンツは扱えない。
ネットワーク機能の最大の特徴は、NTT東/西日本のフレッツ回線を利用したぷららネットワークスのブロードバンドサービス「4th MEDIA」に対応したこと。1系統のEthernetは4th MEDIA専用端子となっている。 4th MEDIAは、インターネット回線を利用したブロードバンドコンテンツ配信サービス。「ベーシックチャンネル(月額2,415円)」に加入することで、ディズニーチャンネルやMTVなどの約30chが見放題となるほか、好みに応じて契約できる「プレミアムチャンネル(月額735円~3,150円)」ハリウッド映画などのオンデマンド配信を行なっている。 4th Mediaの利用申し込みを行ない、リモコンの4th MEDIAボタンを押すことで、テレビから簡単に4th MEDIAのサービスを視聴可能となる。なお、4th MEDIAの番組は録画できない。
また、i.LINKも2系統搭載。i.LINK接続したハイビジョンHDD録画ユニットへのデジタル放送録画が可能。さらに一部機種では追いかけ再生機能「ちょっとタイム」も利用可能になる。ちょっとタイム対応の動作検証済みi.LINK録画HDDについては同社ホームページで公開予定という。 インターネットブラウザも内蔵し、ネット画面とテレビ画面の2画面表示も可能。USB端子も備えており、USBキーボードを接続してネットブラウズが可能なほか、USBメモリやUSBカードリーダ上のJPEG画像表示も行なえる。デジタル放送EPGからRDシリーズへの録画予約を行なう「テレビdeナビ」も搭載している。
スピーカーはアンダースピーカー型で、オンキヨーと共同開発したスリット利用のバスレフ型「ジェットスリットスピーカー」を搭載。スピーカーユニットの出音を前面板で圧縮し、幅1.5cmのスリット開口部から放出。切れが良く引き締まったサウンドを実現したという。 スピーカーユニットは47/42型が6×12cmウーファ×4、3.3cm系ツィータ×2、37/32型が6×12cmウーファ×2、3.3cm系ツィータ×2。音声出力は10W×2ch。SRS WOWも内蔵する。映像入力はHDMI×1、D4×1、S映像×2、コンポジット×4、アナログ音声×4。出力端子はデジタル放送録画出力、光デジタル音声出力、アナログ音声、ヘッドフォンなど。3系統のEthernet(1系統は4th MEDIA専用)、2系統のi.LINKも搭載する。
□東芝のホームページ (2005年9月28日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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