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アキュフェーズ株式会社は、独自のデジタル伝送インターフェイス「HS-Link」を増設できる一体型SACDプレーヤー「DP-78」を11月上旬に発売する。価格は693,000円。
「DP-85/77」の後継モデル。HS-Link出力ボード「DO2-HS1」(標準価格84,000円)を増設することで、SACD/CDトランスポートとしても使用でき、DSD出力も可能。デジタルプリアンプ「DC-330」やデジタル・イコライザ「DG-38」と接続することで、パワーアンプ直前までデジタルで伝送するマルチアンプシステムを構築できる。なお、HS-Link入力ボード「DI2-HS1」(標準価格105,000円)は拡張スロットを2個必要とするため、出力ボードとの同時使用はできない。 また、デジタル/アナログ共にSACDのマルチチャンネル出力には対応していないが、トランスポート、プロセッサそれぞれに入出力端子を備え、トランスポートのみや、プロセッサのみの使用も可能。 トランスポート部のピックアップは、1つのレンズにSACD用(650nm)と、CD用(780nm)の2種類のレーザーダイオードを装備した「1レンズ/ツイン・ピックアップ」。ピックアップ機構全体の小型化を図ることで、SACD/CDの切り替え時間やアクセス時間を短縮したという。また、サーボ電流の変動も低減され、高精度の読み取りが可能。なお、従来のCDもSACDと同様の信号処理を行なうことで、高品位な再生ができるという。 SACD/CDトランスポート部とプロセッサ部は内部で独立しており、プロセッサ単体での使用も想定。オプションの入力ボード(DI2-HS1)を追加することで、2.8224MHz/1bit DSD、192kHz/24bit PCMなどの入力にも対応できる。また、「ウルトラ・ジッターフリーPLL回路」を採用、入力された信号からジッタや歪みの無いマスター・クロックを抽出する。 D/Aコンバータは、「MDS++方式 D/Aコンバータ」を搭載。従来のDP-77では4回路だったところを、DP-78では6回路のΔΣ型DAC「AD1955」(アナログ・デバイセズ製)を並列動作させており、変換精度やS/N比、ダイナミックレンジを向上させたという。
筐体には剛性の高いシャーシ構造を採用したほか、ハイカーボン鋳鉄製のインシュレータも装備する。また、リモコン「RC-100」を同梱する。
デジタル入力として光/同軸デジタルを各1系統、同じくトランスポート用出力として、CD専用の光/同軸デジタルを各1系統備える。アナログ出力はバランス(XLR)/アンバランス(RCA)を各1系統用意。独自のボード規格、ADB2ボードを2枚増設可能。HPCオプティカル入出力ボードや、AES/EBU入出力ボードなども増設できる。 【主な仕様】
□アキュフェーズのホームページ
(2005年10月11日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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