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アキュフェーズ株式会社は、純A級動作のプリメインアンプ「E-550」と、6chデジタル・パワーアンプ「PX-650」の2モデルを発売する。発売日と価格は、E-550が11月下旬で598,500円、PX-650が11月中旬で693,000円。
■ E-550
同社初の純A級プリメインアンプとして2002年に発売された「E-530」の後継モデル。純A級動作という特徴に加え、プリメインアンプとしては初めて、独自のボリュームコントロール「AAVA(Accuphase Analog Vari-gain Amplifier)」を搭載した。 AAVAはプリアンプのフラッグシップモデル「C-2800」などで採用されたボリュームコントロールで、CPU制御された複数の電圧-電流変換器を使い、スイッチの組み合わせで音量を決定するというシステム。機械的な接点がなく、音楽信号が可変抵抗体を通らないため、高SN比、低ひずみ率が図れるほか、左右のチャンネルの音量誤差や、クロストークを抑える効果があるという。 AAVAシステムは大型なため、プリメインアンプに搭載するのは困難だったが、設計技術の工夫や回路・部品の集積密度の向上などで、小型回路ながら従来のAAVAと同一性能を実現したという。 パワーアンプ部は出力素子にパワーMOS FETを採用。3パラレル・プッシュプル純A級動作で駆動することで、120W×2ch(2Ω)、60W×2ch(4Ω)、30W×2ch(8Ω)の出力を実現した。また、同一回路を並列接続することで諸特性を向上させる「MCS回路」の基本を踏襲し、初段バッファアンプのバイアス回路を改善した「MCS+回路」も搭載している。 電源部には大型のトロイダル・トランスと、大容量フィルター・コンデンサを搭載。信号切り替え方式にはロジック・リレーコントロールを、トーン・コントロール部には加算型アクティブ・フィルタ方式をそれぞれ採用している。
プリアウト/パワーアンプ入力を備え、プリ部とパワー部の単独利用が可能。入力端子はアンバランスを4系統、レコーダー入出力を各2系統、バランス入力を2系統用意。スピーカー出力は2系統で、Yラグやバナナ・プラグにも対応する。
外形寸法は465×427×196mm(幅×奥行き×高さ)。重量は23.9kg。リモコン「RC-200」が付属する。
■ PX-650 同一仕様のデジタルパワーアンプを6個搭載した6chデジタルパワーアンプ。6ch動作時の出力は200W×6ch(4Ω)、150W×6ch(8Ω)。2チャンネル動作時は250W×2ch(4Ω)、170W×2(8Ω)となっている。
また、ブリッジ接続も可能で、2chごとに3ブロックをそれぞれブリッジ接続。出力450W×3ch(6Ω)、もしくは420W×3ch(8Ω)の3chアンプとしても利用できる。
電源部は、820VAの大型トロイダル・トランスと大容量フィルター・コンデンサ(33,000μF×2個)を採用。アナログ式の大型パワーメーターを備え、切り替えボタンで6ch個々のモニターが可能。
入力端子はバランス/アンバランスともに各3系統用意。ノーマル/ブリッジともゲインを6dBアップが可能。フロントパネルにバランス/アンバランスの切り替えボタンも備えている。外形寸法は465×418×180mm(幅×奥行き×高さ)。重量は25.8kg。
□アキュフェーズのホームページ
(2005年10月11日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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