|
株式会社ケンウッドは、音質マイスターが開発に参加し、ポータブルプレーヤーとの連携機能も備えたDVD/MDコンポ「AX-D7」を11月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は8万円前後の見込み。カラーリングはシルバー(-S)、ゴールド(N)の2色を用意する。
プリアンプとDVD/CDデッキ、MDデッキ、FM/AMチューナを内蔵したユニットと、パワーアンプ、2ch(4ch動作可能)スピーカーで構成するコンポ。同社の「音質マイスター」が開発に参加したことから「Sound Meister Edition」というブランドが付けられている。 最大の特徴は、スイッチでBTL接続と通常接続が切り替えられるパワーアンプ構造を採用したこと。付属するスピーカーは2体だが、パワーアンプは最大出力25W(6Ω時)を4ch搭載している。 2ch動作時は、ステレオアンプの2ch出力をブリッジ接続してモノラルアンプとして利用するBTL接続を内部で行ない、左右のチャンネルを各2個のアンプでドライブ。高クオリティの50W×2chアンプとして動作する。 また、4ch動作モードを備えている理由はスピーカーにある。外見的には3ウェイスピーカーだが、2ウェイスピーカーの上部に、独立したエンクロージャ構造を持つエフェクト用スピーカーを内蔵した構造になっており、4chスピーカーとして動作する。 同社ではこれを「スピーカー in スピーカー」と表現。独自のサラウンド技術「V.F.S.III」と組み合わせて、DVDビデオなどのサラウンド再生がフロントスピーカーだけで行なえるとしている。なお、アンプ側を2ch動作モードにすると、スピーカーの一番上のユニットは動作しない。
プリアンプには、米アナログ・デバイセズ製のΣDSPを採用。フルデジタル・プリアンプとなっている。付属の専用マイクで部屋の音響特性を測定し、最適な音場設定を行なう「AUTO ROOM EQ」機能も搭載。また、ΣDSPを使った音質調整も可能で、カスタマイズした音質でMDや外部接続したポータブルオーディオ機器で録音できる「デジタル・EQ・REC」も可能。 録音用のアナログ音声出力を備えるほか、同社のポータブルオーディオプレーヤー「HD20GA7」と「M1GB5/M512B5」と連携するための専用端子も装備。別売の接続コードで接続すれば、コンポ本体の操作ボタンや付属のリモコンでプレーヤーの基本操作が行なえる。 DVD/CDデッキ部は、DVDビデオに加え、ビデオCD、DVD±R/RWの再生に対応。MP3/WMA/JPEGファイルを保存したディスクも再生できる。CDからMDへは4倍速録音が可能で、MDLPやグループ機能も利用可能。タイマー再生や録音、スリープタイマーも利用できる。 入力端子はアナログを4系統、デジタル入力を1系統装備。出力はアナログ、5.1chアナログ、デジタルを各1系統備える。プリアンプ/プレーヤーユニットの外形寸法は270×347×101mm(幅×奥行き×高さ)。重量は5kg。パワーアンプの外形寸法は270×336×101mm(同)で、重量は5kg。
スピーカーは、2ウェイ部のウーファが120mm径のコーン型。ツイータは25mm径のバランスドーム。エフェクトスピーカーは50mm径のフルレンジとなっている。外形寸法は164×211×330mm(幅×奥行き×高さ)。重量は1本3.9kg。
□ケンウッドのホームページ
(2005年11月17日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c)2005 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|